【FEATURES】Enter Shikari, Newアルバム「The Mindsweep」インタビュー

メタル、レイヴ、ハードコア、テクノ、ドラムンベース、ヒップホップなど様々な要素を取り込み独自に昇華した唯一無二のサウンドで、世界中のファンを熱狂させているEnter Shikari。シーンの先駆者として常にブームを創り上げている彼らが、3年ぶりに4作目となるニュー・アルバム「The Mindsweep」を完成させた。プロデューサーにはSikThのDan Wellerを迎え制作された本作はEnter Shikariの持ち味であるハードでカオティックなサウンドはそのままに、ストリングスやピアノと言った生の楽器も取り入れられ、より壮大かつドラマティックなアルバムへと仕上がっている。今回は、約2年ぶりの来日公演を果たした彼らにインタビューを決行し、ドラムのRobとベースのChrisにアルバムやバンドの近況についてたっぷりと語ってもらった。
“アイディアがあまりに多過ぎて、12曲に絞って一つのアルバムにまとめることの方が難しいんだ”
──2年ぶりの日本はいかがですか?
Rob:ワンダフル!東京の雰囲気も大好きだし、ショウもすごく楽しかったから、とても良い時間を過ごしているよ。
──12月8日/原宿アストロホールのライヴを見させていただいたのですが、エキサイティングなショウでしたね。Rouがフロアに降りてきて、オーディエンスの間で歌う姿には驚きました。
Rob:実はRouの声の調子があまり良くなかったから、他の方法で楽しんでもらわないと!と思って、ああいう状況を作ったんだ。あまりシリアスに捉えず、その場をエンジョイするように心がけている。
──ああ言った予想外のステージングも、Enter Shikariの魅力の一つですよね。
Rob:そうだね。ショウで何が起こるか、僕たち自身も全く予想がつかないんだよ。
──ではアルバムの話に移りたいと思います。新作「The Mindsweep」がいよいよリリースとなりますね。
Rob:ツアーが忙しくてなかなか時間を取ることができず、レコーディングには6ヶ月以上かかったんだ。長く時間をかけた分、発売が楽しみでしかたなかった。アルバムからいくつか曲を先行して発表したんだけど、それらに対する評価も上々だったしね。
──今作のプロデュースも前作同様、SikThのDan Wellerが務めています。
Chris:そうなんだ。彼は自分の意見を押し付けたりしないから一緒にいてすごくやりやすいし、音に対してとても実験的なんだ。それこそが、僕らの求めるものなんだよね。
Rob:DanはEnter Shikariのサウンドに、様々なものをもたらしてくれた。育った地域も近いし、SikThもEnter Shikariのようにものすごい数のツアーをこなしてきたことバンドだから、彼と俺たちには共通する点がいくつもある。もちろん人間的にもね。Danのおかげでリラックスした環境の中で色んなことを試すことができたし、彼には凄く感謝しているよ。
──ヘヴィでプログレッシヴなサウンドが魅力のSikThとは、音の面でも共通するものを感じますか?
Rob: うん、そうだね。俺たちはもともとSikThのファンだから、すごく大きな影響を受けてきているんだよ。
──前作「A Flash Flood Of Colour」はタイでレコーディングされたそうですが、「The Mindsweep」はイギリスでのレコーディングだったんですよね。
Rob:そうなんだよ。タイでのレコーディングは……暖かくて天気もよくて、天国みたいだったな(笑)。今回はRoryに子供が生まれたこともあって、イギリス国内で、かつ家から通えるところでレコーディングしたんだ。スタジオは教会を改装してできた建物で、すごく気持ちが良くてね。周りには何も無く、空気がきれいで、電波も無かったから電話もかかってこない場所だったから、アルバム制作にすごく集中することができたよ。
──改めて、制作のプロセスはいかがでしたか?
Chris:人は俺たちが、「産みの苦しみ」みたいなものを経験していると予想してくれるんだけど、実は180度逆で、アイディアがあまりに多過ぎて困るくらいなんだ。それを12曲に絞り込んでいって、一つのアルバムにまとめることのほうが難しいんだよ(笑)。
Rob: ギターリフやヴォーカルライン、シンセのパターンとかが何百もあって、それらを磨き上げながら組み立てていくんだ。自分たち自身が納得いって、高く評価できる曲にしていくためにね。
──今作では、ヴォーカル面にもかなり力を注いだとのことですが。
Rob:最初から決めていたわけじゃなくて、作っていくうちにそうなっていったから、結果としてヴォーカルと言うか、歌詞がフィーチャーされる形になった。人はそれぞれものの見方があると思うんだけど、ヴォーカルのRouは自身が何を見てどう感じたのか、を言葉にしていくのが俺たちの中で一番上手いんだ。このアルバムでは音に乗せる言葉一つ一つにとてもこだわっているし、厳選されている。その点では、これまでよりももっと歌詞にこだわったアルバム、と言えると思うよ。
──今作ではホーンセクションやストリングスなども大々的に取り入れていますよね。
Rob:そうだね。本当はもっと前からこう言ったサウンドを取り入れてみたいと思っていたんだけど、これまでのアルバムにはどうもしっくり来なかったからチャンスが無かったんだ。以前だったら電子機材に頼ってプログラミングされた音を入れるところだったんだけど、今回のアルバムには実際に弾いてもらったストリングスの音が入ってる。人が演奏する生の音を入れることで、作品に深みが出ると思ったからね。
──ピアノやオーケストラの音色をフィーチャーした “Dear Future Historians…” と言った楽曲も、とても新鮮でした。
Chris:ありがとう。これまでと違ったアプローチをとることが出来る環境にいられて、すごくラッキーだったと思っているよ。俺たちは常に自分たちの音楽や考えを前進させていこうと思っているし、そのために積極的にあらゆるものを取り入れて、自分のマインドを常にアップデートするようにしているんだ。
──では、バンドについても伺わせてください。あなた方はUK出身ですが、USでも大きな成功を収めていますよね。USと言えば音楽産業の中心地だと思いますが、それに対してはどう思われますか?
Rob:今は幸いなことにアメリカで評価を得られているけど、実はそこまでたどり着くのはすごく大変だったんだ。何年もかけてやっとヘッドライナーのツアーができるようになったしね。それに、USはそもそも国が大きいから、例えば全米ツアーをやるということになったら最低二ヶ月は必要になる。時間や移動の問題もあるから、物理的に苦労する部分も多いよ。
Chris:それにUSにはたくさんのアーティストがいて様々な音楽があるから、本来であれば他の国にわざわざ目を向けて、新しいものを探さなくてもいいよね。だからもしUSで成功したいのであれば、その土地にいって、自分たちの存在をアピールしないと受け入れてもらえないんだ。長い時間をかけてツアーを組んだりもしたけど、なかなかタフな時間だったよ。もちろん、オーディエンスのみんなは熱狂的で楽しかったけどね。
──UKとUSでは、ファンのリアクションに違いはあるのでしょうか。
Rob:いいや、全くないな。むしろ世界中のどこの国に行ってもみんなすごく受け入れてくれて、盛り上がってくれる。ファンのリアクションが珍しいなあ、と思うのはまさにここ日本だけど、それでもすごく暖かみを感じるし、情熱的だよね。
──なるほど。Enter Shikariは世界中でショウを行い、あらゆるバンドと共にツアーを回っていますよね。そう言った経験は、制作の面においても影響はしてくるのでしょうか?
Rob:直接的な影響はないと思うけど、どこかしらに作用している部分は大いにあると思うよ!特に新しくて俺たちに無いものを持っているバンドを見ると、インスピレーションを受けることもある。そう言ったバンドとツアーをするのは楽しいよね。
──実際にツアーを共にして、刺激を受けたバンドはいますか?
Rob:最近Baby GodzillaというUK出身のバンドにサポート・アクトをやってもらったんだけど、彼らは素晴らしかったね。まだ有名なバンドじゃないんだけど、すごくかっこ良いんだ。あとはUSのletlive.だね。彼らのライヴは凄まじかったよ。
──ワールド・ツアーもされていましたが、特に印象に残った国はありましたか?
Rob:ロシアかな!初めていった時にもの凄い人数のファンが集まってくれて、みんなすごく熱狂的でね。プレゼントもたくさんくれたんだけど、俺たちの絵を描いてくれたり、ニットで作った人形をくれたりもして、すごく嬉しかった。何かきっかけがないとなかなか行けない場所だと思うけど、実際に行ってみたら楽しかったんだ。
──では最後に、日本のファンに一言メッセージをお願いします。
Rob:日本でライヴをすることが出来て本当に嬉しいよ!!ここしばらく日本に来られていなかったから本当に寂しかったし、今回もあまり長くいられないから悲しいんだ。俺たちは日本が大好きだからね!いつもサポートしてくれて、本当にありがとう!
最後にアルバムからの最新Music Video “Anaesthetist” をチェック!
Interview / Translation:Leyna Miyakawa

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