【FEATURES】New Found Glory Japan Tour 2015ライヴレポート@ 2/14 渋谷CLUB QUATTRO
“ポップパンクというジャンルにおける無限の可能性”
2014年10月に8作目となるニューアルバム「Resurrection」をリリースしたNew Found Gloryが待望の来日を果たし、2015年2月14日、渋谷CLUB QUATTROにて単独公演を行った。ソールド・アウトとなったこの日のライヴは終始凄まじい熱気に包まれ、彼らがシーンにおいていかに重要な存在であるかを、改めて証明したショウとなった。今回は、その公演の模様をお届けしたい。
午後18時。会場が暗転すると、おびただしいほどのクラッピングと大歓声が覆い尽くす。オーディエンスの興奮度が次第に高ぶっていく中、ついにメンバーがステージへ姿を表した。爆発的なエネルギーとともにオープニング・トラックの “Selfless” へなだれ込むと、フロアには一気にジャンプとクラウドサーフが沸き起こる。4人編成となって以来初の来日公演だが、人数の少なさなど微塵も感じさせないダイナミックなステージングだ。疾走感溢れるリズム、爽快なメロディー、煌びやかなギター、胸を弾ませるベースライン……New Found Gloryに求めるすべてが一気に放出されたとだけあって、オーディエンスはここぞとばかりに歌い、叫び、飛び跳ね、腕を振り上げてその空間を味わい尽くしていく。 巨大なコール&レスポンスが会場に響き渡った最新アルバムのタイトル・トラック “Resurrection”、ドライヴ感満載のサウンドとキャッチーなメロディラインに大合唱の嵐となった “Hit or Miss”、伸びやかなヴォーカルとピアノサウンドも織り交ぜたエモーショナルな音像にフロアが酔い痴れた “It’s Not Your Fault”、ありったけのエネルギーとパワーを出し尽くしバンドとオーディエンスが汗だくになって飛び回った “My Friends Over You” と、新旧織り交ぜたアップリフティングなセットリストを怒濤の如く連投していった。
シンガロング、笑顔、ジャンプ。ポップパンクというジャンルのライヴにおいて欠かすことのできない大事な要素だが、New Found Gloryのショウはそのすべてを完璧なまでに引き出していく。自らの音楽で伝えていきたいというポジティヴなメッセージとヴァイヴが、会場の隅々までに充満していくのだ。1曲ごとに大きくなるフロアからのシンガロングとコーラスを受け、ステージのテンションもぐんぐん上昇していく。汗だくになりながら縦横無尽にかけずり回り、オーディエンスと一体となってアグレッシヴなパフォーマンスを繰り広げる彼らの姿は、音楽そのものの素晴らしさはもちろん、ポップパンクというジャンルにおける無限の可能性、そしてNew Found Gloryというバンドの持つ普遍的な魅力と才能を、改めて我々の心に刻み込んでくれた。
「ずっと日本に来たいと訴えてきて、ようやく叶えることができた。また必ず、みんなが想像するよりも早く戻ってくるから!」と日本のファンと固い約束を果たし、この日のライヴはフィナーレを迎えた。 ポップパンク界の重鎮として圧倒的な存在感を放ちながらも、常にファンと同じ目線で音楽に向き合う彼らだけに、今回の約束が近いうちに果たされることを切に願う。
New Found Glory Japan Tour 2015:
2015/2/14 (Sat) 東京 渋谷 CLUB QUATTRO
2015/2/15 (Sun) 横浜 BAY HALL
2015/2/16 (Mon) 名古屋 CLUB QUATTRO
2015/2/17 (Tue) 大阪 梅田 CLUB QUATTRO
テキスト:Leyna Miyakawa
写真:Nobuya Fukawa
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