【FEATURES】5 Seconds Of Summer初来日インタビュー 〜ファンのみんなが「また戻ってきたい!」と思えるようなステージを見てもらうことが一番大事なんだ〜
デビューアルバム「5 Seconds Of Summer」が世界76ヶ国で1位獲得し、American Music Awardsでは最優秀新人賞を受賞、さらにオーストラリア最大の音楽アワードAustralian Record Industry Association Awards(ARIAアワード)では最優秀年間楽曲賞を獲得するなど、現在最も勢いのあるポップパンクバンド=5 Seconds Of Summer。2015年2月25日に行われた赤坂BLITZでの初単独公演のチケットは即ソールド・アウトとなるなど、ここ日本においても巨大な5SOS旋風を巻き起こしている。今回は待望の来日を果たした彼らにインタビューを実施し、世界のファンを魅了するライヴへの意識やポップパンクシーンに対する想いなど、たっぷりとお話を伺った。
“All Time Lowがステージから放つエネルギーは凄まじいものだと思う。僕たちも彼らのようなパワーやエネルギーを身につけることができれば、もっとオーディエンスのみんなに楽しんでもらうことができるんだな、と思えるんだよ。”
──今回が初の来日公演となりましたが、いかがでしたか?
Ashton Irwin(以下Ashton):とても楽しかったよ!特に初めての日本公演だったし、僕たちにとっても新鮮で、ファンのみんなからのエナジーもすごく感じた。5 Seconds Of Summerのライヴによって、みんながその場で色んな人と同じ空気をシェアして、音楽を体で感じてもらえるはすごく嬉しいんだ。
──ステージもフロアも一体となって、凄まじい熱量を生み出していましたね。
Ashton: 僕たちにとって、ファンのみんなが「また戻ってきたい!」と思えるようなステージを見てもらうことが一番大事なんだ。同時に、自分たち自身も誇りに思えるようなライヴをしたい、と常々思っていてね。オーディエンスのみんなと一緒に、自分たちも心から楽しむことが重要だと思っているよ。
──2014年には、5 Seconds Of Summerの魅力を詰め込んだライヴアルバム「LIVESOS」もリリースされました。
Michael Clifford(以下Michael): リリースしたのは12月だったんだけど、その時期はクリスマス・アルバムをリリースする傾向があってね。でも自分たちについて振り返ってみると、バンドを始めた時から、休みなくツアーを回っていた。だから、自分たちのルーツであるライヴというものを改めてみんなと共有したい、と思ったんだよ。ファンのみんなもライヴを楽しんでくれているのを見てきたから、それならライヴの光景を一番感じられるライヴアルバムをリリースしよう、ということになったんだ。
Luke Hemmings(以下Luke):今回はCDでのリリースだったけれど、いつか映像としてライヴDVDも作りたい、と思っているんだ。
──5 Seconds Of Summerはライヴへのこだわりもとても強いバンドですが、ご自身がこれまでに影響を受けたショウなどありますか?
Ashton: Vans Warped Tour UKに行ったときに、そこで初めてYellowcardのライヴを見たんだ。あまりに良いステージで、感動してしまってね。彼らのパフォーマンスからは大きな影響を受けたよ。僕とCalum はモッシュピットに入って、めちゃくちゃ盛り上がったんだ(笑)。
──ピットインもされたんですね。
Ashton:そうなんだよ(笑)!そうせざるを得ないくらい、素晴らしいライヴだった。彼らのソングライティングのセンスに対しても、とても尊敬しているよ。
Michael:僕はAll Time Lowだな。彼らのライヴDVDはもう何百回も見ているんだ。All Time Lowという存在が、僕がバンドにいる一つの理由にもなっているくらいでね。僕も彼らのように常に良い音楽を作り、音楽のもつ楽しさを生み出し続けていきたいんだ。
Calum Hood(以下Calum):All Time Lowがステージから放つエネルギーは凄まじいものだと思う。僕たちも彼らのようなパワーやエネルギーを身につけることができれば、もっとオーディエンスのみんなに楽しんでもらうことができるんだな、と思えるんだよ。
──All Time LowのAlex Gaskarthは、アルバム「5 Seconds Of Summer」にも参加していますね。
Michael:すごく不思議な感じがしたよ!僕がバンドを始めた理由の一つがAlexなのに、まさか自分が一緒に曲を作るなんて思いもしなかったからね。
──そのデビューアルバム「5 Seconds Of Summer」は世界76カ国のiTunesチャートで1位を獲得するなど、世界中のファンを魅了し続けています。
Luke: 実は、自分たちのアルバムがここまで色んな人に受け入れてもらえて、次のアルバムを作ることができる環境ができあがっていくなんて、全く予想もしていなかったんだ。こうして結果がついてきてくれたことによって、自分たちの自信にも繋がったよ。そして僕たちにとっては、こうしたギター・ミュージックが世の中でポピュラーなものになっていくのがとても嬉しいんだ。
──おっしゃる通り皆さんはポップというジャンルはもちろん、現在のポップパンクシーンも大きく盛り上げています。こうした反響については、どう思われますか?
Ashton:客観的に見ると、ギターをフィーチャーした僕たちの音楽がラジオで流れ、それが人々に影響を及ぼしていく、という今の状況は、すごく面白いことだと思うんだ。パンクロックやポップパンクというジャンルは、とても実験的なものだと思っていてね。これまでのポップパンクシーンは少し元気がなかったこともあり、あまり新しいバンドが受け入れられない環境だったかもしれない。でもだからこそ、このジャンルにおいて、新しいことをどんどん試していく時期だと思うんだ。たとえば、Fall Out Boyはポップパンクというものを大きなムーヴメントにし、アルバムをリリースするごとにジャンルをクロスオーバーさせていっているよね。その姿勢はとても勉強になるし、そういった要素が必要だと思っているよ。
Michael:バンドを始めたころは、自分たちはなんでもできると思っていたんだ。ロックでも、ポップパンクでもね。そしてAll Time LowやGreen Day、Yellowcard、blink-182といったバンドから受けた影響のもとに、自分たち自身が求め、好きになれるような曲を作り、ショウを開いてきた。たまに「なぜボーイ・バンドにいて、ポップな音楽をやっているの?」とか、逆に「あれ、普通のバンドみたいに楽器を弾くんだ?」なんて言われたりもするんだ。でも僕たちにとってはこのバンドにいるのがとても自然なことだし、これからこのシーンと一緒に、もっと進化していきたいと思っているよ!
Interview / Translation:Leyna Miyakawa
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