【FEATURES】FIDLAR, Newアルバム「Too」インタビュー 〜俺たちは、ただのパンクロックバンドじゃないってことを示すために変化したんだ〜

APフリーペーパー10月号から先行公開!
2013年に1stアルバムをリリースし、同年のHostess Club WeekenderとSUMER SONICに出演と2度の来日経験もあるロサンゼルス出身パンクロックバンドFIDLARがAP JAPANに初登場!
今年USではMayday ParadeやAlexisonfire等と共にRiot Festにも出演している彼らが、2年振り2枚目となるNewアルバム「Too」をリリース。日本に縁のあるボーカリストZacに、よりロックンロールのテイストを盛り込んだという新作のことを中心に、日本のことやプロデュース業のことまでを語ってもらった。
“母親から面白いこと言われたんだ。「あんたは、ドラえもんやクレヨンしんちゃん、アンパンマンの音楽を聴いてい育ったんだから、そこから大きな影響を受けているのよ。だからキャッチーな音楽を好むのよ」ってね(笑)”
──お忙しいなか電話インタビューに応じていただき感謝します!今日は新作のことや、自身のことを伺いたいと思います。外にいるような音が聞こえますが、いま何処にいるんですか?
Zac: いま、俺はアメリカをツアー中でミズーリ州にいるよ。君は東京にいるの?
──はい。いま、東京は朝九時ですよ。
Zac: とんでもない時間だね(笑)。東京には、俺の親戚が住んでるよ!
──そうなんですか!Fidlarファンの間では知られた話だと思いますが、あなたは日本とアメリカのハーフなんですよね?
Zac: うん、僕は静岡県生まれだし、日本国籍も持っているんだ。
──そうなんですか!!日本語も話せるんですか?
Zac: そこが問題なんだ(笑)。 日本に長く滞在しているときは、記憶が蘇ってきて少しずつ理解できるようになる。でも、アメリカにいると誰も日本語を話さないから忘れちゃうんだ。俺の母親は日本人で、たまに日本語で話しかけてくるからいくつか理解できたりはするけど、話すことはできないんだよね。小さい頃は毎年夏になると日本に住んでいたし、花火大会に行ったりした。幼少期の半分は日本に住んでいたと思うよ。
──Fidlarとしての来日は2013年2月のHostess Club Weekenderと同年8月のSummer Sonicの2回ですよね?
Zac: そうだね。
いま思い出せるのは、とにかく死ぬほど酔っぱらっていたということくらいだね、ハハハ。
──酔っていた記憶だけですか?(笑)
Zac: あーーー、Palma Violetsとドンちゃん騒ぎしたことは覚えてるけど、そんなところかな。でも日本のオーディエンスは最高だったよ。
──動画サイトであなたが住んでいる家が紹介されていました。そこは以前TRAPTが所有していたそうですね?
Zac: その通り。あそこは彼らがレコーディング・スタジオとして使っていたところなんだ。すごくクールなレコーディング・スタジオで、TRAPTが金を得てほかの場所に移ったときに俺たちが入ったってわけ。もう毎日のように無茶苦茶なパーティーしたりしていたんだけど、家賃とかいろいろ大変でさ、すでに追い出されたよ(笑)。
──その家を追い出されてからはどうしているんですか?
Zac: あぁ、いまは特定の住む場所は…ないね(笑)。というより、そもそもツアーで忙しくて家に帰る暇なんてないし、ツアーの合間には他のバンドの作品をプロデュースしたりしてるんだ。
──どんなバンドのプロデュースをしているんですか?
Zac: Swmrs(スイマーズ)っていう、かなりカッコイイバンドだよ。この前、オークランドにあるグリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロングが所有するスタジオでレコーディングしてきたんだ。
──ビリー・ジョーのスタジオですか!?
Zac: あぁ、Swmrsのドラマーのジョーイは、ビリー・ジョーの息子なんだ。だから、ビリー・ジョーのスタジオを使ってアルバムを作ることができたってわけ。
──サウンドは、グリーン・デイのようなポップ・パンクですか?
Zac: いや、どっちかっていうとFidlarっぽいかな。ポップ・パンクの要素もあるけど、もう少しインディーズ寄りの音だと思う。”MILEY”って曲を最近公開したばかりだから、皆に是非聴いてほしいね。プロデュースの仕事はほかにもあって、次は、オーストラリアのDune Ratsってバンドの作品をやる予定だよ。
──バンドの話に戻りましょう。現在ツアー中とのことですが、8月にはUKのレディング&リーズ・フェスティバルに出演しましたね。
Zac: あぁ、あれは信じられないくらい最高だったよ。4,5万人くらい集まっているなかでライブをやったことなんて今までなかったから。
──ライブではド派手なペイントなどが施されたストラト・ギターを使っているのが印象的ですね。
Zac: あぁ、あのペイントだらけのギターね。実はあのギター1962年製のヴィンテージのフェンダー・ストラトキャスターなんだ。そんなこと知らずに雑に扱っていたら、ある日ステージでぶっ壊してさ、リペアマンのおじさんに修理してもらったときに「オマエが破壊したギター、ヴィンテージギターだぞ」って指摘されて、初めて知ったんだ。クソっ、なんてことしちまったんだ!って思ったね(笑)。
──海外では9/4にリリースされたセカンド・アルバムについてですが、『Too』というタイトルをつけた意味はなんですか?
Zac: それは、僕たちがただのバカだからだ!日本語で言うと“バカタレ”だな(笑)。セカンド・アルバムだから2(トゥー)という意味とかいろいろあるんだけど…正直に言うと、なんでこんなタイトルにしちゃったんだろうって少し思ってるよ(笑)。
──まだリリース間もないですが、手ごたえは掴んでいますか?
Zac:ビルボードのヒートシーカー・チャート(期待の新人枠)で1位になったみたいだね(前作は5位)。でもさ、これが何を意味しているのか正直分からないんだよ(笑)
──(笑)
Zac: でも、いまの俺たちは前作の頃とは違って何をすればもっといい曲を書けるかってことを学んでいる。ファースト・アルバムはガレージ・パンク色が強い作品で、自宅のベッドルームでレコーディングしている。今作は本物のスタジオで本物のプロデューサーやスタッフたちと、いい機材を使って制作することができたってことはかなりの違いだよね。
──プロデューサーは、Cage The Elephantなどを手掛けたジェイ・ジョイスを起用していますね?
Zac:彼が俺たちにしてくれたことは最高だった。曲をどうすればもっと良くなるかってアドバイスをたくさんくれたし、曲がもつストーリーについても話し合おうとしてくれた。あと、彼とは同じ歴史を持っているってこともあって、すごく気が合ったね。
──同じ歴史ですか?
Zac: そう俺も彼もアルコール依存症、薬物依存症を克服したっていう過去があるからね。
──アルバム収録曲についても簡単に教えてください!“40oz On Repeat”はアルバムを代表する一曲ですね!
Zac: この曲では、悲しいんだけどハッピーっていう対照的なことを歌っている。悲しいことを歌っているのにハッピーなサウンドになっているよ。
──“West Coast”はイントロのメロディから印象的です、個人的に一番気に入っています。
Zac: あの曲は、初めてのツアーでの出来事を歌ってる。ツアーが終わったとき、俺は燃え尽きてしまって気持ちが滅入っていたんだよね。MVもツアーのドキュメント的な内容になってるんだ。
──シングルの“Drown”は、デビュー作と同じ路線といえるストレートなガレージパンクソング!ですね。
Zac: シングルになったんだっけ?その辺のことはホントに知らないんだ(笑)。この曲は、スマホやパソコンから、自分が知りたくもないことまで知らなきゃいけない情報化社会のことについての曲だね。
──“Stupid Decisions”はサイケな雰囲気をもっていて意外性がある曲だと思いました。
Zac: THE BEATLESのサージェント・ペパーみたいなテイストだよね。あれは俺が書いた曲でお気に入りなんだ!
──前作のガレージ・パンク色も残しつつ、今作ではいろいろな幅広い音楽を鳴らしていますね。メンバーの音楽的な趣味もバラバラなんですか?
Zac: 俺はポップ・ミュージックからの影響が最もデカいね。常に俺はキャッチーな曲を作りたいって思っているんだけど、そのことで母親から面白いこと言われたんだ。「あんたは、ドラえもんやクレヨンしんちゃん、アンパンマンの音楽を聴いてい育ったんだから、そこから大きな影響を受けているのよ。だからキャッチーな音楽を好むのよ」ってね(笑)。ポップな曲も聴くし、なんでも聴くと答えておくよ。あと、他のメンバーも個性的でいろんな音楽を聴いているとおもうけど、70年代の音楽やパンク・ロックがメインだと思うな。
──ストレートな歌詞はファースト・アルバムのころから健在ですね!経験したことを歌詞に落とし込んでいるんでしょうか?
Zac: ファースト・アルバムのときは、酒もクスリもやっていたし、その実体験を元に書いていたよ。でも、今作を作っているときは、ドラッグも酒も一切やっていない。ほかの奴らのことは知らないけど(笑)。俺は28歳だし、もう21歳の若造じゃないんだ。そういう意味でも、今回のアルバムは新しい段階に入ったといえるよ。
──セカンド・アルバムのファンからのリアクションはいかがですか?
Zac: 面白い現象なんだけど、好き嫌いがハッキリと分かれてる(笑)。好きって言う奴らもいるけど、死ぬほど嫌いだって奴らもいるよ。
──そんなときはどんなことを思いますか?
Zac: オマエがどうであれ、俺はいい作品だと思うぜ!って言うだけだね(笑)。これって全てのことに共通することじゃないかな?好きか嫌いかなんて、所詮は他人の意見だろ?俺たちは、ファンに気に入って欲しいとは思うけど、そのために音楽をやっているわけじゃないしね。
──なるほど。
Zac: ファースト・アルバムは、ストレートなパンク・ロック・アルバムだ。パンク・ロック・ファンってさ、変化を認めないっていう風潮があるだろ?だから、俺たちはセカンド・アルバムであえてロックンロールのテイストを出したんだ。俺たちは、ただのパンク・ロック・バンドじゃないってことを示すために変化したんだ。俺はロックンロール・ミュージックも好きなんだ。
──なるほど(笑)。Fidlarってシンプルに一言で表現するとどんなバンドですか?
Zac: 混乱した20代のオトコたちの集まりだな(笑)
──アルバムが9/30に日本でもリリースされましたが、今後のバンドの予定を聞かせてください!
Zac: ツアーをやりまくって、ほかのバンドのプロデュースもたくさんやって、次回の作品では、また新たな試みをしたいとおもっている!
日本にも行きたいっておもっているよ。これまでフェスティバル形式のショウしかできてないんだ。次回はツアーで行けたらっておもう。アリガトウゴザイマス!
──来日を楽しみにしています!ありがとうございました!

FIDLAR「Too」
2015.9.30 In Stores
Hostess Entertainment
HSE-30358 / ¥2,268 (tax in)
Interview / Translation: Osamu Sawada

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