【REVIEWS】30 Seconds To Mars – Love Lust Faith + Dreams

Released:5/21/2013 – Virgin / Universal Music Japan
2009年にリリースされた「This Is War」は、壮大なスケールと素晴らしい楽曲が詰まったバンド史上最高の作品であった。このアルバムにより、バンドは大きな成功を収めた。だが一度収めた成功を越えることは、なかなか難しいものだ。今作「Love Lust Faith + Dreams」は、前作と比べるとよりコンパクトに、そして落ち着いた雰囲気の作品となっている。それは決して彼らのサウンドの質が低下したというわけではない。アルバムの隅から隅まで、間違いなく彼らの個性が光るものとなっている。しかし、どこか控えめにまとめられた楽曲たちは、どうしても前作の雄大で強さが溢れた楽曲たちと比べると、どこか物足りないのだ。
それでも素晴らしい楽曲はある。空の上を行くような始まりから、行進するようなドラムと共に終わりを迎える “City Of Angels”、そしてじりじりと迫ってくるような展開と重なるコーラスワークが見事な “The Race” だ。中でもベストな楽曲は、 “Bright Lights”と “Do Or Die” だろう。ドラマティックな展開に、豪華なコーラス、完璧なまでに作り上げられた楽曲。それらは、決して誰にも簡単には真似出来ないものだ。逆に期待外れとも言うべき楽曲は、あのMuseの楽曲のような “Conquistador” に、シングル “Up In The Air” だろう。Jared Letoとバンドメイトにしては、あまりにも甘い音作りだったと言えるのではないだろうか。インストゥルメンタルの “Pyres Of VaranasiとConvergence” も、アルバムの収録時間をただ埋めたようにしか思えない楽曲だ。
今作に関して、メジャークラスのバンド特有のプレッシャーがあったことは間違いない。周りの多大な期待と批判に対して、真っ正面から向き合わなければならないからだ。おそらく彼らはアリーナロックバンドとして、そうあるべきという先入観に囚われすぎたのだろう。今作はあまりにも洗練されすぎていて、まるで優等生のように窮屈な印象しかないのだ。これはフロントマンJared Letoの性格ゆえか、もしくはロックスターのように演じた結果なのかもしれない。「This Is War」があまりにも完璧であったために、今作はそのおかげで影が薄くなっていることは事実である。今作はクオリティーの高いアルバムだが、バンドの持っているポテンシャルからすると、まだまだ改善出来たはずだ。だからこそ、次回作では誰もが納得出来る作品を作り上げて欲しいと願う。
テキスト: Dan Slessor
翻訳: Ken-Ichiro Arima/有馬健一郎

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