【NEWS】ロンドンの小さなライヴハウスの35%がこの8年で閉店、YouTubeがライヴ・ミュージック・シーンに取って代わる??
UK,BBCが「YouTubeがUKライヴ・ミュージック・シーンを殺している?」という記事を公開し話題を集めています。
記事では「オンライン上で個性を発揮するJustin BieberやShawn Mendesなどがチャートを席巻するようになって、2007年からこれまでの間にロンドンの35%の小さなライヴハウスが閉店しています。これらのミュージシャン(彼等のようなその他多くの人気ミュージシャンも含めて)は、ライヴ活動を通してファンベースを確立する前に、インターネット(特にYouTube)上で発見され話題を集め、現在その多くは重要なライヴ経験を積むことなくレコード契約に至っています。」と伝えています。
YouTubeが作りだした再生回数を気にするミュージシャンと、パブやクラブのステージに情熱をかけるミュージシャンは、より深く対照的になっている中で、「音楽業界を支えていた薄汚いパブや汗で湿ったクラブで何が起こっているのでしょうか?」とBBC記事は問います。そして英国で深刻化するこの問題と戦うために、Independent Music Weekと名付けられた新たな企業が立ち上がり、ライヴミュージックの価値を復活させようとしています。しかし、そこには残念ながら矛盾があります。多くの人が「地元のライヴハウスを守ろう!」と言っているものの、実際にライヴハウスに足を運んでいないのです。それに対しIndependent Music Weekの創設者Sybil Bellは「ソファーの上にいても、ライヴに行くより良い夜は過ごせない」とライヴハウスへ行くよう呼びかけています。
また、成功したバンドが新しい音楽のテスト場として、時折これらの小さいライヴハウスを使用していますが、これは見せかけの希望でしかありません。それは、たまにあるビッグ・アーティストのライヴだけではライヴハウスを維持することは難しいからです。
またオーストラリア,アデレードでは、夜の歓楽と音楽シーンの落ち込みにより、2015年の初めから中頃までの間に6件のライヴハウスが閉店しているとViceが伝えています。
日本でも2013年に新宿ACBホールが閉店(現在は営業再開)、昨年にはライヴハウスの老舗「下北沢屋根裏」も閉店する等、少なからず日本でも同じような問題は起きていると言えるのではないでしょうか?皆さんはライヴハウスに行く機会はありますか?皆さんはこの問題についてどう考えますか?