【FEATURES】来月開催!ポストハードコア/メタルコアの祭典「SCREAM OUT FEST 2016」特集
今年11月に設立10周年を迎える主催レーベルTRIPLE VISION entertainment(以下TRVE)。今回のSCREAM OUT FESTはその記念公演としての側面もあるという事で、例年よりも1組多い4組の海外アーティストの出演が決定。さらに国内組もこれまで無かったタイプのバンドの出演も発表されており、俄然注目が集まっている。
今年で7回目を迎えるSCREAM OUT FESTは、主催者でありTRVE代表の吉川氏がイベントスタート当時から語っていた「毎年違うチャレンジを!」という言葉通り、初年度2009年からの渋谷CLUB QUATTRO 2デイズというスタイルを経て、2013年に今までの3倍のキャパシティーとなる新木場スタジオコーストに場所を移してのワンデイ開催に規模を拡大。そして2015年からはプレツアーとしてIGNITION TOURもスタート、また本編でも屋外に新たにステージを設置して2ステージでの開催となり、出演バンドも倍増。さらにヘッドライナーをバンドではなくEDMシーンのBREATHE CAROLINAが務めるなど、一つの形にとらわれること無くチャレンジし続け、スタート当初とは規模や中身も大きく変化、進化してきた。今回出演するアーティストからも、そのスピリッツ、その片鱗を垣間見ることができる。
まず今年のヘッドライナーは、昨年のトリを務めたBreathe Carolinaと並びFearless Recordsの看板アーティストであるBlessthefall(ブレスザフォール)。2004年にアリゾナ州フェニックスで結成。2作目『Witness』からFearless Recordsに移籍を果たす。3作目『Awakening』から全ての作品が全米チャートTOP50に食い込むなど、ポスト・ハードコア/メタルコアシーンの中でも別格の存在として君臨している。
バンドの初来日は、現在のフェスティバルのスタイルになったSCREAM OUT FEST 2010。その翌年にも同フェスに連続出演を果たすなど、SCREAM OUT FESTとは切っても切れない縁がある。全米アルバムチャート15位を記録した4作目『Hollow Bodies』の延長線上にある激しい方向性を保ちながら、持ち味である叙情的なメロディを推し進め、過去に例を見ないほどにエモーショナルな5作目『To Those Left Behind』を2015年秋にリリース。全米チャート23位を記録した。
昨年のインタビュー時に「俺たちメンバー全員日本が大好きなんだ。日本はとても遠い場所だけど、再来日は必ず実現させてみせるよ!』というコメント通り、早くも約束を実現させるためやってくる!4度目となる来日のうち3度がSCREAM OUT FESTへの出演という“日本のホームグラウンド”でどんなパフォーマンスをみせてくれるのか早くも楽しみた。
再来日を望む熱い声に応えるため、昨年に続き2年連続出演を果たすのはアメリカ、アトランタ発Attila(アッティラ)!
お下劣過激グロウル・ラップを過重搭載したパーティー系デスコアバンドとして、シーンでは唯一無二の世界を持つAttila。昨年の初来日公演では冒頭で若干緊張している様子もうかがえたが、要所々々でガッツリとシンガロングをキメるオーディエンスの“Attila愛”にも支えられ、期待以上のパフォーマンスを魅せている。あの瞬間の会場の熱気がバンドの再来日の決意を後押ししたことは間違いないだろう。昨夏はWarped Tourのメインステージに全日程出演するなど更なる成長を遂げているAttala、今年も見逃し厳禁のアクトだ。Fronzのぶっ飛んだファッションにも注目したい。
昨年10月に本国アメリカで開催されたKnotfest、さらに11月には幕張メッセで行われたOzzfest Japan 2015といった巨大メタルフェスに出演するなど、日本のメタルの未来を背負って立つ存在へ名乗りを上げたHER NAME IN BLOOD(ハー・ネーム・イン・ブラッド)。2011年から続くSCREAM OUT FEST連続出演&最多出演記録を更新中の彼らは、今年も野獣の叫びと轟音をまき散らしながら新木場スタジオコーストをブッ壊す!メジャー・デビューEPとなった『HER NAME IN BLOOD』ではストレートなクリーン・ボーカルパートも導入するなど表現の幅を押し拡げ、これまでとは違う世界をみせただけに今回のライブ・パフォーマンスも期待がふくらむ。昨年のSCREAM OUT FESTのステージ上ではメジャー・デビュー決定の報告を声高らかに発表したが、今年はどんなインパクトを与えてくれるのだろうか!
エクストリームミュージックの異端児、Nocturnal Bloodlust(ノクターナル・ブラッドラスト)。ヴィジュアル系のシーンを主戦場とするなかSold Outを連発、現在進行形でファンベースを拡大させている彼ら。純粋なメタルファンも体感しておかないと絶対に損をすると断言しよう。今年1月23日には恵比寿LIQUIDROOMで行われたHER NAME IN BLOOD「BEAST MODE TOUR FINAL SERIESに出演、鬼気迫るパフォーマンスを魅せたNocturnal Bloodlust。早くもSCREAM OUT FESTで両者の再競演が実現することとなる。観るもの全てを飲み込む圧倒的世界観、テクニック、楽曲構築力、さらに多彩なグロウル、スクリームを操る尋(Vocal)の声、そして鍛え上げられた肉体美も見逃してはならない!
2008年にあのThe Usedと同じアメリカ・ユタ州で結成されたGet Scared(ゲット・スケアード)。
2011年にジョン・フェルドマンをプロデューサーに迎えたフルアルバム『Best Kind of Mess』で華々しくメジャー・デビュー。しかし直後にフロントマン、ニコラスがバンドを離脱し危機が訪れるが、復帰を果たしFearless Recordsと契約。2013年に『Everyone’s Out To Get Me』、昨年2015年には『Demons』という作品をコンスタントにリリースしている。シアトリカルかつダイナミックなサウンドを持ち味にダークロックの新鋭として頭角を現している彼ら、4月からはEscape the Fateとの全米ツアーを控えている。ここ日本でどんな姿をみせてくれるのか早くも楽しみだ。
月16日に『The Young Souls』日本盤をリリースし、満を持しての来日となるMyka Relocate(マイカ・リロケイト)。アメリカ、テキサス州ヒューストン出身の6人組がついにSCREAM OUT FESTのステージに降臨する。楽曲そのもののクオリティの高さに加えて、マッチョスタイルの咆哮と突如姿を現すハイトーン・クリーンヴォーカル、歌モノ系といわれる強いメロディなどを高い次元で融合させた彼らの世界はライヴでより引き立つこと間違いない。当日を迎える前にEric RonとJoey Sturgisがタッグを組んだ最新作をチェックして臨むことを強く勧めたい。キャッチーで明確なコーラスパートを多く含むハイエナジーな彼らの楽曲は間違いなくフロアを熱狂させることになるだろう。
日本一の米どころ新潟発のスクリーモならぬ“コシヒカリーモ”バンドことA Crowd Of Rebellion(クラウド・オブ・リベリオン)。昨年のアウトドア・ステージに続き2年連続の出演となる。
昨年2015年3月4日にシングル“The Crow”でメジャー・デビュー。9月にメジャー・ファーストEP『Daphine』をリリースし、先が読めない予測不能な曲の展開、スクリームとクリーンの対照的なヴォーカルが混然一体となって絡み合うカオティック・ワールドをすでに確立させている。Ozzfest Japan 2015、2年連続となるCOUNTDOWN JAPAN 15/16への出演を経験しスケールアップした彼らが再びSCREAM OUT FESTに登場。ほとばしる激情のパフォーマンスが新木場で再び炸裂する。
その他SCREAM OUT FEST初登場となるTHE冠, SURVIVE SAID THE PROPHET, ANOTHER STORYの出演も追加決定しており、現在各種プレイガイドにてチケット発売中!年に一度のスクリーモ/ポストハードコア/メタルコアの祭典をぜひその目で体で心で体験してください!
「SCREAM OUT FEST 2016」
2016.06.05 (Sun) 東京 新木場 STUDIO COAST
OPEN : 14:00/ START : 15:00
TICKET: ¥6,500 (+ Drink)
ACT: BLESSTHEFALL / ATTILA / MYKA, RELOCATE / GET SCARED / HER NAME IN BLOOD / NOCTURNAL BLOODLUST / A CROWD OF REBELLION / THE 冠 / SURVIVE SAID THE PROPHET / ANOTHER STORY
テキスト:Osamu Sawada
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