【FEATURES】Beartooth来日インタビュー「デビュー作が多くの人達に受け入れてもらえたってことから芽生えた自信もあるんだ」

昨年末の初来日を経て、9月に早くも再来日を果たしたメタルコアバンドBeartooth。Crossfaith、Enter Shikari、NOISEMAKERと共に東名阪をまわったツアー「Across The Future」全公演を終えた直後のCaleb、Kamronの2人に今回のツアー、最新アルバム「Aggressive」、そしてAttack Attack!の再結成の可能性まで(!?)を語ってもらった。
“日本人はジャンプするのがとにかく大好きだってことがわかった(笑)。すごいエネルギーに驚いたね!”
── Across The Futureの最終公演を終えたところですが、いかがでしたか?
Caleb: ハハハ、もう信じられないくらい最高だったよ。日本で初めてのツアーだったんだけど、本当に歓迎してもらって想像をはるかに超えたものだったよ。ツアーとしては短すぎたけど素晴らしい時間だった。すぐにでも戻ってきたいくらいさ!
── 前回の来日は東京のみのショウでしたが、今回は東京、名古屋、大阪と三大都市を周るツアー形式でした。各地のオーディエンスのリアクションに違いはありましたか?
Caleb: どこの都市も最高の反応だったよ。
Kamron: 尋常じゃない盛り上がりだった。
Caleb: オーディエンスの楽しんでいる姿が、もっといいパフォーマンスをしたい!っていう俺たちのモチベーションに繋がっていたんだ。ニューアルバムからの曲も歌ってくれていたしね。あと、日本人はジャンプするのがとにかく大好きだってことがわかった(笑)。すごいエネルギーに驚いたね!
Kamron: 日本のオーディエンスは知らないバンドに対しても好意的なリアクションを示してくれる。これは他の国ではなかなか見られない光景だと思う。他の国ではオーディエンスの興味を引くのがとても大変だったりするんだ。
Caleb: そこは、日本のオーディエンスの素晴らしいところだね。
── 日本ではライヴ・チケットがアメリカに比べて高いんですよ。だから日本のオーディエンスはその瞬間を全力で楽しもうという意識が高いんだと思います。
ところでCalebはステージ上でモーターヘッドのTシャツを着ていましたね。あと最新作『Aggressive』のSpecial Thanksのクレジットにもレミーの名前が記されていました。メンバー全員モーターヘッドのファンなんですか?
Caleb: そのクレジットはTaylorが書いたんだ。俺たちは間違いなくモーターヘッドのファンさ!Tシャツを着ているのは、これが俺にとってのラッキーアイテムだからなんだ。もうかれこれ1年は着ているね。
Kamron: モーターヘッド・TシャツPart1、予備のモーターヘッド・TシャツPart2があるよ(笑)。
Caleb: その通り。不測の事態に備えてPart2が控えている(笑)。
モーターヘッドは全てにおいてロックンロールだ。ありえない爆音でプレイするし、高速でプレイするスタイルの真の先駆者だからね。彼らには大きく影響を受けているよ。
── ずっと聞きたいと思っていたんですが、ファーストアルバム『Disgusting』収録の“Sick & Disgusting”の後半部分でCalebが嗚咽しているように聞こえます。
Caleb: うん…あのときはつらい時期だった。“Sick & Disgusting”は、一発録りで起こったことをそのままカタチにしたんだ。俺は役者じゃないから演技なんてできないよ(笑)。歌っているうちにああなっていったのさ。
── 新作『Aggressive』は、デビュー作よりバラエティに富んだ楽曲が収められていると思います。
Caleb: そのバラエティって表現、好きだな。単純に前作からの成長や進化ともいえるし、より良いミュージシャン、バンドになりたいと思っていることが実を結んでいるのかもしれない。あと、デビュー作が多くの人達に受け入れてもらえたってことから芽生えた自信もあるんだと思う。『Aggressive』は、少し新しくて、少し懐かしいフィーリングに、もちろんロックンロールの要素が詰まったゴキゲンなアルバムだよ。
── 本国アメリカでの反応はいかがですか?
Kamron: いい感じだよ。
Caleb: うん、いいと思う。でも実際のところアメリカではいくつかのフェスでプレイしたくらいでガッツリ新作をプレイする機会がまだないんだ。ほかの国のオーディエンスは新曲を楽しんでいる様子だね。
Kamron: 俺は『Aggressive』を本当に気に入っている。“Rock Is Dead”は歌詞も含めてぶっ飛んだね。
── “ロックンロールが死んだって言うなら、今すぐ俺も殺してくれ”っていうフレーズ最高です!ロック好きなら誰もが高揚すると思います。
Kamron: だろ?初めて耳にしたときから、このアルバムの中で最高の1曲だと思ったよ。
Caleb: “Rock Is Dead”は2週間後くらいからライヴでプレイする予定なんだ。オーディエンスの反応が今から楽しみで仕方がないよ。
── 『Aggressive』では“Hated”、“Sick Of Me”などでヴォーカルのクリーンパートが増えています。クリーンパートを導入した曲を実際にライヴでやってみて、手応えやオーディエンスの反応はいかがですか?
Caleb: ライヴでの反応はいいんじゃないかな。でも、その判断についてはしばらくアルバムに対するリアクションを見守る必要があるのかもね。昔から歌うことは好きだったけど、ライヴでは酷いシンガーだった(笑)。それから努力して歌えるようになってきて、ステージ上で叫ぶ以外にもシンガーとして歌いたいって気持ちが湧いてきた。それがアルバムに反映されたんだ。
── 歌詞はどのようにして書いているんですか?
Caleb: いつも苦労しているよ(笑)。俺には曲作りの法則がないからガムシャラに書いている。俺は最初に歌詞を仕上げるタイプじゃなくて、音を先行で作りたいタイプなんだ。まず曲を作ってそこにヴォーカル・メロディ、歌詞を合わせていく、合わないと思ったら曲に手直しを入れていくって作業を続けて、満足したら完成ってカタチだね。ひたすらスタジオに籠って作り続けているよ。
── CalebはUKのメタルコア・バンド、Bury Tomorrowのアルバム『Earthbound』(2016年1月発表)をプロデュースしていますね。どういう経緯で作品に関わったんですか?
Caleb: 彼らとはUKツアーで一緒だったんだよ。ツアーバスもシェアしたことがきっかけで仲良くなったんだ。曲作りの過程ではアドバイスをしたり、ギターのリフや曲構成について手伝ったりっていう程度だけど、アルバムのミックスやマスタリングは俺が全て行った。その作業は大いに楽しめたよ。
──Attack Attack!やSylarの作品のプロデュースやエンジニアを担当していますが、そのスキルはどこかで学んだんですか?
Caleb: 自然な流れで身についたんだ。若いころにパソコンのソフトを使ってデモを作ったりして、それをミックスしたりするようになったのがきっかけだね。それからミキシングやレコーディングについて調べたりしていくうちにのめり込んでいった。キャリアは8年くらいになるかな。ミキシングの世界は終わりがなくて日々進化しているから最高の音作りを追及する日々だよ。
── 『Aggressive』の音がとても生々しくスタジオの空気感がそのまま録音されていると感じました。ドラムもダイナミックで自然な迫力を持っていますし、ギターは目の前にあるアンプから音が出ているような生々しさがあります。
Caleb: クールだね。それはDavid Bendethの仕事が大きいかもしれない。レコーディングは全て俺が担当して、彼が所有するスタジオでミックスしたんだ。そこにあったのが80年代の素晴らしい機材ばかりで、生々しいフィーリングがそこにはあったんだよね。いい時間だったよ。
──全ての楽器演奏を今回も担当しているんですよね?
Caleb: うん、このバンドはそのカタチで始まっているからね。自分の感情を自分の演奏で表現するっていうスタイルね。
──あなたは元キーボード・プレイヤーでしたね。
Caleb: あぁ、そうだよ。でもキーボードはBeartoothには必要ない。Beartoothに求めているのは、まさに“生々しいサウンド”なんだ。ギターアンプも大爆音で、ドラムも大爆音、エネルギーにあふれた音じゃなくてはいけない。
いまでもエレクトロ・ミュージックは大好きだし、キーボードも嫌いじゃない。でもBeartoothに必要なのは生々しい音なのさ。そう言いながら次のアルバムは、全編シンセサイザーを使ったダブステップ・アルバムだったりしてね、ハハハハ(大爆笑)!まだ次のアルバムの話をするタイミングじゃない。でも生々しいサウンドへのこだわりは変わらないだろうな。
──二人がこれまでに観た最高のライヴはなんでしょうか?
Kamron: うーーーーん、おそらくこれまで最高のライヴはSlipknotだな。彼らとツアーしたときに毎晩観ることができたんだ。もうぶっ飛んだよ、炎やパイロを使った演出に至るまで最高だった。
Caleb: Slipknotは、もはや触れてはいけない領域のバンドだ。ライヴの凄まじさといったら、、、地球上のものとは思えないくらいさ。さらに驚きなのは、あんなに長きにわたって演奏しているのに、いまも進化し続けているところさ。
Kamron: Corey Taylorの声も最高だ。
Caleb: うん、彼のステージでの話し方も惚れ惚れするよ。巨大なモニターや炎、ライティングの演出に至るまで全てにおいて最強のバンドだね。Slipknotは次元が違う。
── 先程のステージを観て、Calebの喉の強さに驚きました。何かケアはしていますか?
Caleb: ありがとう。まず、ステージ以外は静かに過ごしている。あと水分を多く取るようにしている。いまも目の前にあるんだけど、生姜をつぶしたものをお茶やお湯に入れて飲んだりもしているよ。
── パーティーに行ったりはしないんですか?
Caleb: 一番喉に負担がかかるのは、クラブに出かけることだ。ついつい大きな声で話してしまうだろ?それが喉を傷めてしまう原因なんだよ。そもそも俺たちはパーティー野郎というよりもっと落ち着いたパーティーを好むタイプだしね。
もし喉の不調を感じたら、水を飲んで喋らずに休息をとる。回復させるにはそれしかない。喉を治すマジックなんてないんだから。
── この質問は、歓迎されないとは思うのですが、、、よければお答えください。 2018年にAttack Attack!のデビューアルバム「Someday Came Suddenly」が、2020年には2ndアルバム「Attack Attack!」がリリース10周年を迎えますが、再結成ショウをやる可能性はありますか?
Caleb & Kamron: (二人、苦笑い)。
Caleb:うーーーーん。一番安全な言い方をさせてもらうよ。“たぶん、それはないね”(苦笑)。今のところ誰もそんな話はしていないよ(笑)。今の俺にはBeartoothがあるしね。
──改めて、可能性は、、、
Caleb: ないよ!(笑)
── Beartoothのメンバーとして最も大切なことは何だと思いますか?
Kamron: 旅を好きになることかな。ツアーをしているから、これまで訪れたことがないところにもたくさん行けるんだ。Beartoothでプレイしてきたから、それが実現できている。このバンドのメンバーだったから、いまこうして日本に居られるんだ。素晴らしいことだと思うよ!とにかく、旅を楽しむことだね。
Caleb: その意見に同意だよ。あと音楽を愛すること、より上手く表現できるように努力こと、あと爆音でプレイすることだね!旅をすることも、ライヴをすることも、まずは楽しむことが大切なんだ。
Kamron: たまに真剣になり過ぎているバンドもいるけど、楽しむことが何より大切だと思うね。
Caleb: 俺たちは音楽をプレイすることを楽しんでいるだけなんだ。でもはっきりさせておきたいのは、そこには責任が伴っているってことだ。ファンはチケットを買って観に来てくれている。だから、ベストを尽くすこと、自分のケアをしっかりすることはしなくてはいけない。音楽をプレイするのを楽しむことは大事だけど、これは仕事でもあるんだ。あと、自分をクールに装ったりする必要なんてない。俺たちは音楽をプレイするのが大好きなただの一人の人間なんだから。

Beartooth「Aggresive」
In Stores Now
Warner Music Japan
WPCR-17389 / 1,980(w/o tax)
このインタビューも掲載したAP MAGAZINEフリーペーパー最新号を10月から全国タワーレコード等で配布開始するので、ぜひそちらもチェックしてください!フリーペーパー詳細はまた追って発表します!
Interview / Translation: Osamu Sawada

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