【NEWS】KISSのGene Simmonsが「ロックは死んでいる」と語る
KISSのフロントマンGene Simmonsが「ロックは死んだ」とRolling Stoneのインタビューで語りました。
「あぁ、ロックは死んでいる。息を吹き返すことができないということではないが、ビジネスは死んでいるね。ビジネスが死んでいるってことは、ロックは死んでいるってことだ。」とSimmonsは語ります。「死んでいないものは何か?それはポップだ。多くのポップ・ディーヴァは小さな少女が作品を買う。ブラックミュージック、特にラップは彼らのファンが音楽を買う。カントリーもそうだ。彼らのファンが音楽を買う。ロックはそうではない。」
Simmonsがロックは死んだと話すのはこれが初めてではありません。2014年にSimmonsは「遂にロックが死んだ。」とEsquireに語っています。
「ひとつ良い忠告をしよう。今の仕事を辞めるな。俺が出てきた頃は、それは乗り越えられない山ではなかった。かつてレコード会社に所属するということは、彼らが資金を提供してくれて、ツアーをする時にはツアーをサポートしてくれることを意味していた。業界全体が次のビートルズ、ストーンズ、プリンス、ヘンドリックスを支援して、すべてのステップで彼らをサポートしていた。レコード会社はまだ存在していて、ポップ、ラップ、カントリーにはまだそれが適応されている。しかし、ロック・ミュージック、ソウル、ブルースのソングライター(クリエイター)でありパフォーマーは遂に死んだんだ。ロックはとうとう死んだんだよ。」
そしてSimmonsはEsquireに対し、こう続けました。
「ロックの死は自然な死ではないんだ。ロックは年老いて死んだんじゃない。殺されたんだ。真犯人は隣同士の15歳の子供やその友人だろう。彼がやっているバンドのメンバーでさえあるかもしれない。悲惨なのは、彼らが自分自身のチャンスを殺したことも分かっていないようにみえることだ。彼らは彼らが好きなアーティストを殺した。輝きや成功が表されていたけど、今はそうじゃない。なぜなら曲を書いて演奏をして生計を立てるのがものすごく難しいからだ。だれも金を払わない。
一般の人はファイルの共有やダウンロードを窃盗だとは認識していないんだ。CDは自分のところに残っているからね。CDが問題なんじゃない、問題なのは誰かが金を払わずに受け取ったものだ。問題なのは、自分の作品を作るために費やした10,000時間に誰も金を払わないってことだ。すべての仕事が失敗する想像が容易にできるよ。そしてそれにカネを払うだけの価値が無くなることもね。」
Simmonsは今も「ロックは死んでいる」という意見を変えることはありません。依然として違法ダウンロードが存在することが理由だとRolling Stoneでの最新インタビューで語っています。また最近良かった音楽は何かと聞かれたSimmonsは、Tame Impalaのような新しいポップチューンで、ロックミュージックではないと答えています。
さらにロックスターの影響力がなくなってきているとSimmonsは話します。
「俺がDave Grohlと一緒にいた時、彼は道を歩いている誰にも気付かれなかった。彼はロックスターだよ。でもスターではないんだ。プリンスはスターだった。彼は1マイル先から歩いて来ても分かったんだ。」
「システムが壊れているんだ。システムが壊れているから、新しいバンドはとてももろい。彼らは赤子のようだ。彼らに愛と思いやりを与え、彼らがより良いものを思いつくチャンスを与える必要があるんだ。でももし彼らが実家の近に住んでいて、生活のために働かなければなならないとしたら(それは今起きていることだけど)、それが起きることは無いだろう。」
これがSimmonsが考える「ロックが死んでいる」理由です。
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