【FEATURE】THE WONDER YEARS JAPAN TOURライヴレポート@ 8/31 下北沢ERA

キャパ(Liveハウスの最大収容人数)が300のハコという、とても大きいとはいえない会場での開催となったThe Wonder Years初来日ツアー最終公演。日本ではまだまだその認知度はこの界隈を熱心に聴いているリスナーの間で「局地的に」といったレベルだけれど、実はこれワールドワイドな視点で見るとかなりのプレミアムな状況なんすよね。何せこのThe Wonder Years、本国では最新作「The Greatest Generation」は全米ビルボード初登場20位の快挙。本国では数千人のLiveハウスを瞬殺でソールドアウトにしてしまう程、今新世代Pop PunkシーンにおいてThe Story So Farと共に最注目のバンドな訳で。
All Time LowやFour Year Strongといったバンドの鳴らす「Emotional Melodic」や「Popcore」、そして最新世代が鳴らす「Easycore」ともまた異なる、純然たる最先端の「ポップパンク」がこの日会場に鳴り響き、僕等の心の琴腺を震わせまくった。
前述の通り局地的とは言ったモノの、このキャパではさすがにここ日本でもパンパン。今回のツアーは会場ごとに国内の注目のバンドがサポートアクトとして出演していたけども、この最終日は国内最注目新世代バンドとして凄まじいスピードで成長を遂げているAfter Tonight、これまで国内メロディック・シーンでの活躍だけでなく様々な海外バンドのサポートアクトを経験してきたFor A Reason、そして海外でも作品をリリースして確固たる支持を確立しているCleaveの3バンドが出演。どのバンドもそのサウンドやベクトルは違うものでありながら、紛れもなく「Punk」そのものであり素晴らしいステージ。それぞれのバンドのファンだけでなく初めてバンドを見たオーディエンスも確実に引き込んだであろう、バンド毎の武器を存分に叩きつけたパフォーマンス。ここ数年、次々と素晴らしいバンドが現れている日本のシーンだが、今後もシーンを扇動していくバンド達である事は間違いなし!!
そして今回のツアー全てに帯同したのがThe Wonder Yearsと同じ海外から来日、UK出身のMe Vs Hero!過去にBEYOND[THE]BLUE Tour 2012にて初来日を果たし日本のキッズを大熱狂させた彼等が嬉しすぎる再来日。前回来日時にはやってくれなかったepの名曲“Upbeat (Down)”は今回も演ってくれなかったが、それはまた次のお楽しみにする事として、相変わらずへヴィなサウンドとキャッチーなメロディー、シンガロングパート満載の楽曲が最高に気持ち良し。Four Year StrongのUKからの回答としてシーンに登場した彼等だが、今やもう独自のサウンドを完全に確立していた。Chunk! No Captain Chunk!がフランスから現れアメリカでも成功している様に、彼等もUK産だが充分にアメリカや世界で通用する実力のあるバンドだと思う。今後も楽しみだ。
素晴らしきパフォーマンスで会場をウォームアップどころではなく温めまくったサポートアクトの熱演(実際何人か既に燃え尽きてた人間も目の当たりにしたwww)を受け、いよいよ大トリThe Wonder Yearsの登場!!
一曲目から最新作のリードトラック“Passing Through A Screen Door”が始まりいきなり大シンガロング大会!本国でのLiveはVocalのSoupyの声が聞こえない程オーディエンスのシンガロングが凄まじい事で有名だったので、日本ではどうなるかと不安と期待が入り混じってたけども全く本国に負けてないバンドとオーディエンスのガチンコっぷりにいきなり涙線崩壊系。
続く前作3rdアルバムからの“Local Man Ruins Everything”でもそのシンガロングは止まらず。こんなにもThe Wonder Yearsの来日を待ち望んでいたファンが沢山いたのだと改めてその光景を目の当たりにして胸と目頭が熱くなった人も少なくなかったんじゃないかなぁ。
続く同アルバムから“Woke Up Older”のイントロのドラムが鳴り響き、疾走感と曲間のあまりにも青すぎるアルペジオの対比でもう泣きっぱなしのおいら(笑)。
再び最新作から“Cul-de-sac”。個人的に最新作で最も好きな曲が演奏され、もう訳分からない感情気味でしたけれどもしっかりレポする為に感情コントロール(キリッ)。しっかりモダンPop Punkの楽曲構成ながら爽快で伸びやかなメロディーと、2000年代初頭から中期にかけて一代ムーブメントを築いた初代Pop Punkで良く多用されていた跳ねたリズムを取り入れている辺りが、あの頃へのオマージュなんじゃないかと僕世代はきっと思っちゃう楽曲。その頃がリアルタイムではない若い世代にはどう届くだろうか。興味深かったりもしたんだけど、会場の盛り上がりを見ていたらしっかりと確実にシーンの血は脈々と新たな世代へと受け継がれているんだなぁと。ま、要は盛り上がってたって事っす(笑)。
そんな事を感じていたら初期の大名曲“Washington Square Park”!!Four Year StrongやSet Your Goalsが先陣を切って鳴らしたへヴィなリフを持ったPop Punkを継承させたこの楽曲は今でもやっぱ大人気。世代問わず会場全体のヴォルテージが最高潮に高まる高まる。
その後も“Dismantling Summer”、“Don’t Let Me Cave In”、“Chaser”、“Logan Circle”、“Came Out Swinging”と新作から新旧織り交ぜたセットリスト…そうただの名曲オンパレード状態っていう。それで勿論お客さんは皆シンガロング、モッシュ、2ステップ、パイルオン、ステージダイブのオンパレードっていう。もう祭りとはあの事を言うんだろなぁ、あの決して大きくない会場で、あの集客数で繰り広げられる云わば非日常空間の中、個人個人で楽しんでいたピースフルな空間は本当に筆舌に尽くし難かった。
本編終了の直前で機材トラブルはあったものの、それを逆手にとりアンコール一発目はまさかの“Living Room Song”!3rd作「Suburbia I’ve Given You All and Now I’m Nothing」の国内盤ボーナストラックに収録されていた楽曲なだけに、この日聴けると思っていなかったファンの方々も多かったでしょね。トドメにはやっぱりこの曲“All My Friends Are In Bar Bands”。決して疾走感やアグレッションを内包した楽曲ではないながら、とにかく「届けたい」というバンドのメッセージが詰まった至極の一曲。最後は今回の主催者であるKick Rock Invasionのレーベル主であるMASA氏もステージダイブをかまし(初めて見たwww)、そんなパフォーマンスも含め締めに相応しい一曲…となるはずだったが、何とまさかのダブルアンコール!!
ステージを終え一度袖に戻ったメンバーだったが、あまりの日本のファンの声援にやや驚いた表情を含ませながら再度ステージへ。一度引っ込んだ後、何の曲やるか嬉しそうかつ真剣にメンバーで話し合った結果、演奏されたのはこれまた驚きの“You’re Not Salinger.”っていうレア曲!日本のファンへの敬意と挑戦を合わせてのチョイスだったのかは定かではないが、そんなレア曲にも完全対応していた会場のお客さんには心から驚いたし誇らしくも感じた。この楽曲は1stフルがリリースされた後に、UKのAll or Nothingというバンドと共同でリリースされたSplitに収録。このSplitは既に入手困難ですが、この楽曲を含んだ初期音源/レアトラック集「Sleeping on Trash: A Collection of Songs Recorded 2005-2010」が今年リリースされているので、未聴の方はこちらも是非。
The Wonder Yearsが本国アメリカでここまで注目されるバンドになったのはそのあまりにもリアルで等身大の歌詞がリスナーの共感を呼んだからだと言われている。無論その歌詞は素晴らしいモノである事に間違いないんだけど、あの会場にいた全ての人が全ての歌詞を理解してはいなかったかもしれない。だけれどもあのシンガロング大会がここ日本で繰り広げられたのは紛れもない事実で、それが答えなのだと思う。バンドは今後もこれからさらに大きくなっていくだろう。もしかしてまた再来日があった時はこんな大きさのハコでは見れない位のモンスターバンドになっているかもしれない。僕がFall Out Boyの初来日を見た時も新宿の小さなLiveハウスだった事を思い出した。Liveは行ける時に行かねば、改めてそう感じさせると同時に喜・哀・楽を体感できた素晴らしい一夜だった。
テキスト: 鎌田 裕司 a.k.a. わいけ
写真: Nobuya Fukawa、Miyu Kanki
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