【REVIEWS】Dance Gavin Dance – Acceptance Speech
Released: 10/8/2013 – Rise Records
ガチンコだ。これまでもJonny Craigの素行含めてVocalが定着しないながらもコンスタントに活動を続けながらその作品達は、似た様なバンドが多い昨今においても常に圧倒的なオリジナリティーを誇ってきた。今年Fear, and Loathing in Las Vegasのゲストアクトとして1公演のみ行われた幻の来日後、初となる5枚目となる最新作もまた、新たなるVocalを迎えている。テクニカルなフレーズとプログレッシヴな展開、あえて分厚くモダンなプロダクションにせずに奏でられるマス/ポスト・ロック的サウンドアプローチがこのバンドの独創性を強めているのはこれまで通り。しかしこれまで以上なのはex.Tides Of ManであるTilian Pearsonの声質とメロディーラインと融合した事によって更なる高みへ達した事だ。ただ加入しただけでなく、しっかりと自身のインスピレーション演奏陣に叩き付け、それを演奏陣も受け止めるといった真のジャムがこの一枚に生々しくパッケージされている。これぞポスト・ハードコア。
テキスト:鎌田 裕司 a.k.a. わいけ