【REVIEWS】Touché Amoré – Is Survived By

Released: 9/24/2013 – Deathwish Inc.
アンダーグラウンドなハードコアバンドは、日の目を見ることがない。そんな考えを払拭するかのように、ロサンゼルスのTouché Amoréはクリエイティブに音楽を作り出し、これまでに3枚のアルバムをリリースした。特に3枚目となる今作は素晴らしい作品と言えるだろう。彼らは今のハードコアシーンを牽引するバンドと言っても過言ではない。シーンの他のバンドが必死で良い作品を生み出すというプレッシャーを押しのけようとしているのに対して、彼らはそれを軽々と飛び越え、ベストと言える作品を生み出したのだ。
収録曲 “To Write Content” は、ソングライティングとは何かを綴った楽曲だ。この作品が出来るまでの物語を、フロントマンJeremy Bolmが語ってくれた。この楽曲はManchester OrchestraのフロントマンAndy Hullと楽曲の制作方法について語り合った時の事が綴られていると言う。Bolmは、その時に感じた事を歌詞にこう綴っている。”助言を与えよう。まず己の血を捧げろ。そして、その胸に抱えた秘密をあかせ。弱みをさらけ出し、歩むがいい。孤独を感じながら生きるがいい。故郷を捨てた代償を受けろ。心の痛みをさらけ出せ。大いなる犠牲を払えば、望むものは手に入るだろう。お前にその覚悟はあるか?” まさに鳥肌が立ち、深く考えさせられる内容だ。
今作「Is Survived By」を聴けば、閉塞感に満ちた作品であることがわかるだろう。楽曲 “DNA” や “Blue Angel” を聴けば、ThursdayやSaetiaの初期に近い音楽性を感じ取られるかもしれない。作品の中で最も緊張感が高まる楽曲 “Social Caterpillar” でBolmはこう叫んでいる。”気にしないでくれ。普段から眩暈がするだけだから”。このフレーズは、他のバンドには決して真似出来ない一言ではないだろうか。音楽としての単なるブレイクダウンパートではなく、心に迫るような、まさに心理学的な一言と言えるかもしれない。
アルバムの10曲目までを聴いても、この作品はまさに文句無しの作品と言える。しかし、アルバム後半は非の打ち所のない作品と断言出来るものとなっている。あのMineralを連想させる掛け合いが絶妙な楽曲 “Non Fiction”、そして “Steps(Balance And ComposureのJon Simmonsがフィーチャリングとして参加)”から続くタイトルトラック “Is Survived By”。この楽曲で、Bolmは心に抱える不安を吐露する。冒頭から自らを “愚かな人間” と呼んでいるのだ。そして、バンドに対する名声や批判が彼を苦しめることもあることを明かしていく。そして、すべての感情を吐き出すように“誰もが口ずさめるような歌を残すことが出来れば、自分が死んだ後も歌の中で生き続けられる。忘れ去られることはない”と歌う。まさにその歌詞の通り、彼らは生き続けるだろう。それは間違いない。
テキスト: Scott Heisel
翻訳: Ken-Ichiro Arima/有馬健一郎

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