【REVIEWS】Crystalyne – The Remedy 〜 可能性を大きく秘めたクリスタルの原石 〜

Released: 6/3/2014 – KICK ROCK INVASION
Simple Plan、SUM 41、Billy Talent等、近代パンク界においても大きなバンドを次々と輩出してきたカナダ。そのカナダ最大の都市であるオンタリオ州トロントからまた一つ、大きな輝きを放つバンドの登場だ。2011年に結成後、同年に初シングル “Weapon” をフリーで発表。翌年の2012年には同曲を含む初EP「Navigate」をリリース。並行して自身のYouTubeにてEllie Goulding、Carly Rae Jepsen、Katy Perry、Ed SheeranといったソロアーティストからParamore、The Story So Farといったバンドまで様々なアーティストのカバーをアップし、徐々にその名を広めていった。そして2013年、二枚目となるEP「The Remedy」をリリース。この二枚のEPをカップリングした作品で2014年、いよいよ日本に上陸となる。
すこーんと突き抜ける紅一点MARISSA嬢の存在感とキュートさが共存した声を軸に、時にパワフルに、時に美しく展開していくレンジの広い楽曲達。初期のParamoreを彷彿とさせる、エモーショナルの王道をいくような展開とメロディーラインを持った “Wolves” や “Deceiver” といった1st EP収録の楽曲のクオリティーも尋常じゃなく高いのだが、まだそれだけではフォロワーの域を抜け出さなかったのも事実。彼女達の本領が発揮されているのは “Never Look Back” や2nd EPの楽曲達だろう。同郷のAbandon All Shipsのクリーンパート兼べーシストであるMartin Brodaをフィーチャーしたバラード “Ghost”。エレクトロとダンサブルさをあくまでスパイス程度に加えた “6 In The Morning”。PVを見た時におぉ!と感動した事を覚えている “Secret”。その後にPVが制作されたニヒルなタイトルを持つ “Punks Don’t Dance” や “Let It Go” といった楽曲達からも、前述のカバーしているアーティスト達から察する事が出来るようにパンクやロックを消化しつつ、そこだけで語るには有り余るほどカラフルなポップネスを持つ。難解さやブルータルさが重視されがちで洋楽の入り口がどんどんと何処にあるか判りにくくなっている昨今、再びその間口を大きく広めてくれる程にキャッチーな楽曲が詰まっている。
パンクやロックというシーン発かもしれないが、いちポップバンドして充分過ぎる程のマジョリティーを秘めた逸材だけに、今後Echosmith辺りと共にさらなる飛躍を期待したい。
テキスト:Yuji Kamada

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