【REVIEWS】The Amity Affliction – Let the Ocean Take Me 〜 シーンに埋もれた「唄」を取り返す 〜

Releasd: 6/10/2014 – Roadrunner Records
驚いた、というのが正直な感想だ。今やオーストラリア出身でワールドワイドに活躍しているバンドはそう珍しくなくなってきた中、彼等もまたそんな波の最前線で活躍し続けるバンドの『一つ』 であった。そう、嫌な言い方をしてしまえばその『一つ』 に過ぎなかった印象のあった彼等だったが、ここに来て間違いなく頭一つ抜け出す最新作を発表したのだ。そのキーワードとなるのは明らかにメロディーを前面に出してきた、という事。ブレイクダウン、モッシュパート、エレクトロ。そこだけに固執してきたバンドはあまりいないと思うが、結果良いメロディーや唄心が存在しない中でこうしたトレンドや飛び道具をどれだけ使った所で、長い目で見た時に生き残れるバンドはほんの一握りなのだ。彼等は確実にそこに気付き、そして元々持っていたライティングセンスを充分に発揮しまくった素晴らしい一枚を仕上げてきた。
強烈なスクリームから始まる “Pittsburgh” の冒頭こそ既視感ならぬ既聴感を感じたのは否めなかったが、そこから展開していくエモーショナルなメロディーライン、終盤の子供達による聖歌コーラス等どんどんと耳を奪う圧倒的な展開にいきなり絶句。ピアノをフィーチャーしたイントロから始まる “Don’t Lean On Me” や “The Weigh Down” 辺りは一瞬Dead By Aprilの最新作っぽさも感じられるが、あそこまで北欧特有の過度な哀愁さはなく、良い意味でアメリカナイズされたバランス感覚もこれまでの活動の裏付けだろう。個人的に一番ぶっ飛ばされて鳥肌立ちまくったのは “Never Alone”。この曲もピアノをフィーチャーしたイントロからスタートし、一気に激情感を爆発させる楽曲なのだが、激情の中に潜む美しい刹那をため息出る程感じたのは久しぶり。前作までの彼等が得意とした疾走感と強烈なアグレッションもしっかり搭載しつつ、よりハイブリッドに進化した “FML” や “My Father’s Son” なんかはタイトルから既にエモ過ぎる(笑)。
無論彼等は今作でもブレイクダウンやエレクトロも取り入れている。しかしそれが軸になっている感は全くなく、あくまで楽曲の根幹にあるのはエモーショナルなメロディーであり耳に残るフレーズであるのが絶対的に強い。本人達にそこまでのつもりはないかもしれないが、飽和するシーンに挑戦状を叩きつける様な、青き炎、静かなる闘志を感じる一枚だ。
テキスト:Yuji Kamada

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