【REVIEWS】Real Friends – Maybe This Place Is The Same And We’re Just Changing 〜 リスナーと共に歩み、そして進化するポップパンクの等身大感 〜

Released:7/23/2014 – KICK ROCK INVASION / Fearless
若い世代の間には若い世代しか分からない悩みや葛藤がある。それはいつの時代も変わらないものかもしれないが、とかく音楽に関してはそれが絶対的にあると思う。トレンドと呼んでしまえば簡単なのかもしれないが、それをこうした一言で片付けるのは本当にナンセンス。若いバンドが悩み、もがき苦しむ鳴らした音に共感する同世代のリスナー、という構図はいつの時代もかけがえのないものであって涙が出る程透明で美しい。その時の感情、その時の温度を真っ直ぐに嘘偽りなく切り取ってきた事で若い層から絶対的信頼を勝ち取ってきたイリノイ州出身5人組が、大手Fearless Recordsと契約を果たしいよいよ本格的な世界デビューフル作をリリースする。ここ日本でもいち早くIce Grill$から国内盤がリリースされており熱心なポップパンクリスナーを中心に話題となっていた訳だが、本国アメリカではThe Wonder YearsやThe Story So Farが最前線に躍り出た頃を彷彿とさせる凄まじい人気度合いになっている。間違いなくいきなりシーンのターニングポイントとなる一枚だ。
一聴するとこれまで彼等が発表してきたEPに比べて少し大人びた印象を受けるかもしれない。確かに前のめりでアグレッシヴなほどの疾走感、という点においてはこれまでより少し円熟味を増した感はある。しかし元々新世代のポップパンクシーンの中でエモーションを撒き散らすという点で群を抜いた存在の彼等だっただけに、その東海岸特有の憂いは進化。TransitやAfter Tonightの様な印象的な単音リフを適度な空間度合い、そして疾走感と共に織り込んだ “I Don’t Love You Anymore” や “Loose Ends”、“Cover You Up” 辺りの楽曲はこれまでのファンを唸らせるはず。加えて何よりも耳を奪われるのは、昨今のシーンのトレンドであるポスト・オルタナティヴに彼等が敬愛するAmerican Footballの様な引きの美学が炸裂しまくる “Old Book”、“To My Old Self” 辺りの楽曲だろう。当初はThe Starting Lineの再来と呼ばれたフロントマンDan Lambton の声質も大きく関わっているだろうが、“I Think I’m Moving Forward” や “…And We’re Just Changing” といったミッドテンポでスケール感のある楽曲ではThe GraduateやThe Dangerous Summer辺りのバンドが頭を過る。バンド初のフルアルバムだからより意識した部分も強いとは思うが、静と動が楽曲毎、パート毎に緩急付けて配置されている事で聴き手の感情を揺さぶってくるのだ。
変化を恐れないバンドの意思を象徴するタイトルやリアルな歌詞は勿論、直情的なボーカルのメロディーラインだけを追うのではなく、その後ろに鳴り響く景色を見て欲しい。時に空を見上げ、時に前を向き、時に振り返り、時にまぶたを閉じて。そう、結局彼等は僕達の横で僕等の想いを代弁している事に何一つ変わりはない。
テキスト:Yuji Kamada

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