【REVIEWS】Crystal Lake – Cubes 〜 満を持して放たれる、頂上への王手 〜

Released: 8/5/2014 – Cube
いよいよだ。
2002年に結成されてから幾多の海外アーティストのサポートを行い、シーンの最前線へ着実に歩んできた彼等。2010年に発表された2ndフル作「Into The Great Beyond」発表翌年にフロントマンの脱退。さらに翌年にドラマーの脱退という大きなターニングポイントを迎えた時も、彼等は決してその目に光を失う事はなかった。現実問題、新メンバーが加入するまでの期間を含めて思う様に活動出来ない時期もあり葛藤した事もあったのかもしれないが、新メンバーを迎えてからのLive本数や舞台の大きさを考えれば、本来移り変わりの激しいシーンの中でも確実に新たなるファン層を掴んできた彼等はやはりケタ違いであった事に間違いない。新メンバーにカリスマティックな存在感を放つex. INFECTIONのRyo、数々のバンドでサポートを務める若き天才ドラマー田浦楽という若き血を注入させた事も大きな要因ではあると思うが、それ以上にバンドとしてレーベル契約をする事もせず自分達の力で舵を握り、しっかりと先を見据えて動いてきた先見性と柔軟性が彼等の凄みであろう。そんな新体制で再び始動した彼等が、会場限定でリリースしたシングルをはさみ、遂にバンドとして約4年振りとなる全国流通のニューマテリアルを発表した。今作もまたこれまでと同じくバンドの完全なセルフプロデュースで制作されており、これまたそれが信じられない程のクオリティーを誇る。前シングルと同じくGideonやThe Crimson Armada、Erra等を手掛けたBrian Hoodがミックスを手掛けているが、結局は国内外問わず依頼する時にどれだけ自身が持っている音像をぶれる事なく持ち、伝えられるかが勝負。そういった意味でも彼等は昔から一貫している事を証明したプロダクションだ。
会場全体がシンガロングしている光景が頭の中にも浮かんでくる、アンセミックなバースからスタートする “Ups & Downs”。熱さやアグレッションだけでなく、叙情感からオリエンタルなフレーズまでアトモスフェリックな音作りで顔を覗かせるギターサウンドにも耳を奪われる。続く “Beloved” でもツインリードがハモりまくり、過去最高にメタリックなフレーズを鳴らしたかと思えば、そこから一気に彼等らしいモダンなNew Schoolサウンドへ展開。Crossfaithが主催する「ACROSS THE FUTURE TOUR」への出演が発表されているが、そのCrossfaithのフロントマンであるKenをフィーチャリングした同曲。シーン最高峰の二人の強烈なスクリーム合戦も聴き所で、このツアーで再現される可能性も高いので今から楽しみだ。“Mahakala” ではRyoの捲し立てるような新たなボーカルスタイルが披露。同じくそのスタイルを最大限に駆使したLimp Bizkitのカバー “Rollin’” には、東京のハードコアを牽引し今年14年振りに新作をリリースしたNUMBのフロントマンSentaがフィーチャーされ、楽曲をさらに硬派かつ強烈なものへ色付けしている。その他にも前シングルのリードトラックであり、新体制になってからのバンド最強アンセムとなっていた “The Fire Inside”。そして前作「Into The Great Beyond」に収録されていた “See This Through” のアコースティック(!!) 等、バンドのこれまで歩んできた過去を昇華しながらも新たな楽曲を詰め込んだ、まさに過去/現在/未来を詰め込んだ「CUBES」だ。
テキスト:Yuji Kamada

【NEWS】Vans Warped Tourが復活、来年アメリカ3都市で開催へ
【NEWS】As I Lay DyingがNewアルバムを11月にリリース、新曲 “We Are The Dead (feat. Alex Terrible, Tom Barber)” を公開
【NEWS】東京発メタルコアバンドPROMPTSがNewシングル ‟Edgerunner” を公開
【NEWS】Linkin Parkが新メンバーを迎えて再始動、Newアルバムを11月にリリース
【NEWS】メタルコアバンドBlessthefallが新曲 ‟DRAG ME UNDER feat. Alpha Wolf” を公開
【NEWS】ポップパンクバンドState ChampsがNewアルバムを11月にリリース、新曲 ‟Silver Cloud”, ‟Too Late To Say” の2曲を公開