【REVIEWS】Driver Friendly – Unimagined Bridges 〜 ポップさと温かみに満ちた、これはもはや “Driver Friendly” というエモ・パワーポップの王道ジャンル 〜
Released: 7/23/2014 – KICK ROCK INVASION / Hopeless
結成12年目を迎えるTexas州はAustin出身のロング・キャリア・バンド、Driver FriendlyのHopeless Records所属後初のリリースとなるオリジナル・アルバム。パートにトランペットを含むエモメロという点で、当初はポストThe Prize Fightなポップパンク寄りなテイストを予感させたが、今作ではかなり懐古的なインディー・ポップ路線をさらに強化!良い意味で期待を裏切られる結果に。Punchlineの誰しもを笑顔にさせる普遍的エモ・ポップネスと、Weezerの泣き虫パワーポップが融合し、メロディー・ラインを良い塩梅でなぞるトランペットが懐古的ながらも新鮮なDFオリジナル・サウンド。それはそれはとにかく聴けば聴くほどに心地良く広がるインディー!エモ!ポップ・ワールド!!
聴きどころは前述のとおり独自の世界観なのだが、そんな彼らのカラーが最も色濃く反映されたのはThe Wonder YearsのVo. Dan ‘Soupy’ CampbellをゲストVo. としてフィーチャーしたリード曲 “Stand So Tall” だろう、軽快ながらもせつなさを宿した楽曲に鼓動は高まるばかり。作品の幕開けを飾る牧歌的ながらもノイジーでピュアなパワーポップ “Everything Gold”。涙を誘わんばかりなシリアスな展開の行く先は輝かしい光の差す極上エモ・チューン “Bad Way”。跳ねる!跳ねる!個人的にベスト・チューンな軽快ポップネスの極み “What A Predicament!” など、とことんポップさと温かみに満ちた全11曲。これはもはや「Driver Friendly」というエモ・パワーポップの王道ジャンル。
テキスト:Sway