【REVIEWS】Like Torches – Shelter 〜直情的エモーションの傑作〜

Released: 1/23/2016 – Rude / KICK ROCK INVASION
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YELLOWCARDのシンガーRyan KeyとギタリストRyan Mendezがプロデュースする秘蔵バンドとして2013年にワールドワイドデビューし、同年にはBEYOND [THE] BLUE Tour 2013にて初来日を果たしたスウェーデン産の3rdフル。前作「Keep Your Head High」では、オルタナティヴなサウンドながらも、Just SurrenderやSydneyを彷彿とさせるストレートなエモーションと耳に残るメロディーワークを鳴らしていた彼等だが、この新作も前作を踏襲した世界観だ。
まさにオルタナティヴ、最新作のMayday Paradeともリンクする “Swing By Swing”。より深遠なサウンドスケープで、青きエモーショナルなメロディーを引き立てた “Coma”。焦燥感を撒き散らしながら疾走する “Walking Home” や “Skeletons”。00年代中期を彷彿とさせるメロディーワークを持った “Bit A Bullet”。美しいメロディーとコーラスワークを持った “Full Hearts”。シンプルにアンプラグドで紡がれるタイトルトラック “Shelter”。その他にも本編ラストの “I Surrender” を筆頭に、とにかく全体的に05~07年辺りの唄心あるエモーションが大好物のリスナーにはグサグサと刺さる事間違いない、青くこみ上げる「あれ」 が詰まっている。
テキスト:Yuji Kamada