【REVIEWS】Andrew Mcmahon In The Wilderness – Andrew Mcmahon In The Wilderness 〜 ピアノロック復権へのキーマンが贈る一大自叙伝 〜

Released: 11/5/2014 – Universal / Vanguard
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帰ってきた帰ってきた、いよいよこの男が帰ってきた。New Found Glory、Allister、The Starting Line、Midtownと並び当時最隆盛を誇ったポップパンクレーベルDrive-Thru Recordsの中で、ピアノを武器に圧倒的なエモーションとポップネスを鳴らし同レーベルの看板バンドとなったSomething Corporate。そのフロントマンであり天才ソングライターであったAndrew McMahonが、これまたその後大ヒットを記録したJack’s Mannequinでの活動を経て、いよいよ新たなるフェーズへと突入した。昨年2013年4月には、1999年にリリースした幻のソロ名義作以来となる自身の名義で4曲入りEP「The Pop Underground」を発表。そして全米Billboard初登場9位を記録したJack’s Mannequin名義でのラスト作「People and Things」以来、約二年振りに彼の唄声と旋律が聴けるという事でコアなリスナーの間で話題となったが、一般流通のない作品だった為大きな話題にはならなかったのも事実。しかし今考えれば、あれは完全なるプロローグに過ぎなかったのだ。2014年に入るとAndrew McMahon In The Wilderness名義での活動を発表し、こうしてこの名義になって初の作品が届けられた。
ColdplayやKeaneといったピアノを武器に非常にスケール感のある音色を鳴らすバンドは多いものの、Andrew McMahonという男は別格だ。イントロの旋律だけでそれを証明してしまった “Canyon Moon” から幕開け。近年のインディーロックバンドの様なミニマルなエレクトロが心地よい浮遊感を生みながら、一気にアンセミックなサビへと展開する “Cecilia and the Satellite”。Andrew史上最もエモーショナルな唄い方が印象的な “High Dive”。ピアノの音色を80’sシンセにエフェクトしながら作品全体を締めくくる “Maps For the Getaway”。Jack’s Mannequin時代の名曲 “Dark Blue” を彷彿とさせるメロディーの入り方にニヤリとさせられる “See Her On the Weekend” は、山小屋に籠って楽曲制作をし、週末に妻のいる自宅に帰るというスタイルで制作されたというシチュエーションが最も色濃く反映した楽曲だ。個人的には、最も切なくドラマチックなメロディーラインを持つ “Black and White Movies” が名曲だと感じたが、全ての曲が贅沢なまでに素晴らしいという部分に関しては彼のこれまで産み出してきた楽曲達と何ら変わりはない。急性リンパ性白血病との闘病を克服し、結婚、妻の出産と経験してきた彼の人生がこれまで以上に赤裸々に語られていながらも、それをワンウェイに聴かせるだけでなくリスナーも追体験出来るような言い回しにしているのが非常に印象的だ。一人でも多くの心ある音楽ファンに聴いてもらいたい至極の一枚が、またこうしてシーンに零れ落ちた。
テキスト:Yuji Kamada

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