【FEATURES】Set It Off, Newアルバム「Duality」インタビュー 〜俺たちは聴いてくれる人が癒されて、笑顔となり、踊りだしたくなるような曲を作るために、Set It Offにすべてをかけてきた〜

2013年にBEYOND [THE] BLUE Tourで初来日を果たし、バンドの高いポテンシャルを見せつけたSet It Offのニューアルバム「Duality」が完成!ポップパンクのサウンドをベースにエレクトロやR&B、スカと言ったあらゆる要素を取り込んだカラフルな一作となった。本国のAlternative Press誌には「2014年最も期待されるアルバム」の1枚に選出されるなど、各方面からの期待度も非常に高いSet It Off。今回はヴォーカルのCody Carsonに、今作にかけた想いやアルバムの制作秘話など語ってもらった。
“まさに俺たちは、“Duality” (=二面性)を具体化した存在だ、と思ったんだよ”
──今作は当初John Feldmannにプロデュースを頼むことになっていたそうですがスケジュールが合わず、Brandon Paddockをメイン・プロデューサーに迎えたそうですね。
Cody Carson(以下Cody):実は、俺自身からBrandonにコンタクトを取ったんだ。2年前、偶然Brandonに会うチャンスがあってね。その時俺は、LAの友だちの家のソファで寝泊まりをしながらで曲を作っていたんだけど、誰か知らないルームメイトが入ってくるな、と思ったら、それがBrandon Paddockだったんだ。そこから曲作りに参加してもらったり、”Why Worry” のプロデュースを行ってもらうまでに発展して行った。Brandonと一緒に曲を作ると、非の打ちどころのない化学反応が生まれるんだ。彼にコンタクトを取った時はスケジュールの関連もあって、絶対に難しいと思っていた。でも結局アルバム制作を大々的にヘルプしてくれ、Set It Off史上最高の作品を創り上げることに貢献してくれたよ。
──結果として、そのスウィッチはアルバムにどのような影響をもたらしましたか?
Cody:それぞれのプロデューサーには各々のスタイルや、それに伴う癖もある。「John Feldmannの手掛けた作品」はとても価値のあるものだけど、それと同じように、「Brandon Paddockの手掛けた作品」と言う名の通るアルバムになったと思う。それに、Brandonとは個人的に仲も良いから、プロデューサーであると同時に、とても大切な友だちでもあるんだ。そんな人を迎えることが出来て、素晴らしい環境でアルバム制作をすることが出来たよ。
──Codyはアルバムの制作中、引っ越したばかりのBrandonの家作りも手伝ったそうですね。かなりアットホームな状況を想像しているのですが……。
Cody:うん、そうなんだよ!この「Duality」を作るように、彼の家の建築も手伝ったんだ(笑)。俺自身がそう言う大工作業が好きなこともあって、とても楽しい時間だったよ。一日のうち5-6時間ヴォーカル録りをして、ステーキを焼いて、ビールを片手に机を作ったり、防音パネルを張り付けたりしてね。とてもリラックスした空間だったよ。まるで家にいるようなくつろいだ気分にさせてくれたから、自然な姿勢でアルバム制作に向き合うことができたんだ。
──それは素晴らしい環境ですね!では、アルバムについても伺わせてください。今作のテーマである ”Duality” は、Cody自身や人間の内面そのものを表したものだそうですね。なぜ、そのテーマを選んだのでしょうか。
Cody:まさに “Duality” と言う言葉が、俺たちがいる状況にピッタリだと思ったからだ。今までやってきたことや、歴史を振り返ると、俺たちはポップとハードロックの要素があって、怠けて大笑いもするけど、シリアスになったりもする。まさに俺たちは、“Duality” (=二面性)を具体化した存在だ、と思ったんだよ。そしてそのことをアルバムのテーマにするのは、とても意味のあることだと感じたんだ。
──上記も踏まえて、特に思い入れの深い曲や歌詞、フレーズなどはありますか。
Cody:印象的と聞かれたら、”Forever Stuck In Our Youth” と答えなくちゃならないな。この曲は楽器の面においても、ヴォーカルの面においてもすごくチャレンジングな楽曲だったから、上手くいったことがすごく誇りなんだ。同時に、ポップとロック、それぞれの基盤がしっかりと反映されている、二面性のある曲とも言えるからね。
──今回、Reel Big FishのMatt Appletonがサックスの演奏をしていますね。バンドとして、リアルなサックスの音を取り入れるのは初めてだそうですが……。
俺がクラリネットを、Danがトランペットを演奏したことはあるんだけど、それ以外にホーンの音を取り入れたのは初めてなんだ。マットは本当に才能に溢れたヤツだよ!!実はほとんどの楽曲はBrandonとTommyと一緒に作ったんだけど、Mattは出来あがった曲に対し、ホーンを使って全く新しいアプローチをしてくれた。彼はどんな音が曲にフィットし、どんな音が合わないかい対してすごくいい耳を持っていて、このアルバムのベースラインを固めるのに重要な役割を果たしてくれた。それに彼はあらゆることに知識が深くて、ビールについても詳しいから、俺たちはいつもビールを飲んではふざけて遊んでいたよ(笑)!
──Destiny’s Childや’N Syncと言った、90’s POPの影響も取り入れたとか。
Cody: 俺は彼らの持つ、歌いやすくて、メロディックな部分がすごく好きだし、ずっと良いと思っていたんだ。リズミカルなコーラスだったり、曲の全体的な作りもね。このアルバムには90’sポップの覚えやすくてキャッチーな部分が、存分に反映されていると思うよ。
──”Why Worry” や ”Duality” には、R&B 的な要素も含まれていますよね。
Cody:それも偶然だったんだ。さっきも言った通り、俺はR&Bやポップソングのスタイルも大好きだから、そう言ったスタイルの楽曲もやりたいと思っていた。そして、このアルバムでチャレンジしてみたところ、とても上手く行ったんだ。そう言った要素が共存しているアルバムを作ることができて、とても満足しているよ。
──一方で ”Ancient History” のようなホーンセクションがフィーチャーされた、スカの要素を含んだ楽曲も収録されています。
Cody:実は俺は、もともとスカバンドをやっていたんだ。だからそう言ってもらえるととても嬉しいよ!曲を書くときは、いつも自然とスカのテイストが出てきていることを感じるんだ。大好きなジャンルだからね。ちなみにさっき挙げてもらった ”Ancient History” は、映画 ”That Thing You Do” (邦題:すべてをあなたに)と言う主題歌が由来となっているんだ。
──Set It Offと言えばキャッチーなサウンドが魅力の一つであり、サウンドの幅が広がってもそこはブレていませんが、今回、制作時において一番大切にしたことはどんなことでしょうか。
Cody:今回アルバムを作るにあたって、スタジオに40曲くらいのデモを持ち込んだんだ。そこから曲を選んでいったんだけど、それは本当に難しい作業だったよ。一つ全員が念頭に置いていたのは、アルバム全体に多様性を持たせること。それはSet It Offにとって、とても重要なことなんだ。バラードも欲しかったし、ジャジーな曲やパワフルなロックソング、そしてアップリフティングな楽曲も欲しかった。このアルバムを聴くことによって、あらゆる感情を呼び覚ましてもらうことが理想形だからね。
──Codyのポップに徹底した巧みなヴォーカルワークも、胸に焼きます。
Cody:例えばシャワーを浴びている時、歌うのはロックじゃない。Justin TimberlakeとかBeyoncé、Usherみたいなアーティストの曲をつい口ずさんでしまうんだよ。俺の中には、そう言ったポップソングの要素が染みついているんだ。彼らのようなポップなテイストを、ロックに反映させることが出来るようになったのは、まさに俺の夢が叶ったと言うことなんだよ。
──William Beckettが “Wolf in Sheep’s Clothing” に、Jason Lancasterが “Tomorrow” にそれぞれゲスト・ヴォーカルとして参加しています。彼らを迎えることになった経緯を教えてもらえますか?
Cody:ゲスト・ヴォーカルを迎えるときには、一つだけとても大事にしていることがある。それは本当に基本的なことなんだけど、「その曲に合うかどうか」、それに尽きるんだ。歌ってくれる彼らが名の知れたアーティストである必要や、バンドに対して利点となる必要は全くない。その点、WilliamとJasonはとてもタイプの違う、才能に溢れたヴォーカリストだ。それに彼らが歌ってくれたパートを俺は歌うことが出来ないと思ったから、WilliamとJasonに参加してもらうようにお願いしたんだよ。
──本作は、本国のAlternative Press誌において「2014年最も期待されるニューアルバム」に選出されています。
Cody:誇らしい、と言う言葉では言い尽くせないくらいだよ!!俺たちは聴いてくれる人が癒されて、笑顔となり、踊りだしたくなるような曲を作るために、Set It Offにすべてをかけてきた。APがこうして素晴らしい評価してくれたり、リリースを楽しみに待ってくれている人がいると思うととても光栄だよ。
──CodyはSet It Offとは別に、ご自身のYOUTUBEでJason DeruloやTaylor Swiftと言ったポップアーティストのカバーソングを続々とアップし続けていますね。
Cody:とてもシンプルな理由なんだけど、俺はカバーをするのが好きなんだ。本当に色々なジャンルやアーティストが好きだし、彼らの曲をカバーすることによって、その曲がどうやって成り立って行ったのかを垣間見ることが出来る。それってとても楽しいことだし、すごく良い経験にもなるんだ。その経験をみんなとシェア出来たらと思って、カバーソングを続けているんだよ。
──今後もSet It Offのサウンドはどのように進化を遂げて行くと思いますか?またSet It Offとして、チャレンジしてみたい音などありますか?
Cody:今のところは何も考えていないんだ。と言うのも、もし次のアルバムがこんな感じになる、と決めてしまったら、その方向に行かないといけないような気になってしまうからね。それって、すごく不自然なことだと思うんだ。先のことで考えているのはただ一つ、聴いてくれる君たちが、大好きになってくれるような曲を作って行く、ってことかな。そのために、これからもミュージシャンとしても成長していきたい。そしてこれまでそうしてきたように、この人生で得てきた経験や影響をどんどん自分たちに取り入れて、この先も上手く行かせるように努力したいと思っているよ。
Interview / Translation: Leyna Miyakawa

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