【FEATURES】COUNTRY YARD,Newミニアルバム「Bows And Arrows」インタビュー 〜今回はメンバー間で常に団結するように意識していて、その空気感も作品には出ていると思う〜

待望の2ndミニアルバム「Bows And Arrows」を引っさげ、現在絶賛ツアー中のCOUNTRY YARD。約2年ぶりのリリースとなる本作は、自身初のワンマン公演やアジアツアーと言った経験を経てより固くなった彼らの結束力が込められた力作となっている。美しいメロディと胸を鷲掴みにするパンキッシュなサウンド、そしてポジティヴなメッセージを武器にそのファンベースを拡大している彼らは、どのような道筋を辿り本作を完成させたのだろうか。今回はメンバー4人にインタビューを実施し、アルバムの背景や高い評価を得ているライヴへの想いなど、じっくりと語ってもらった。
“自らに勝負を挑んでいけば得られるものがある。それが自信に繋がったりもする。”
──「Bows And Arrows」がリリースされて約一ヶ月経ちますが、いかがですか。
Sit:今回はみんなで話し合いながら作ったアルバムですし、悔いが無い作品になりましたね。前作「Quark」のリリースから2年開いてるんですけど、「よし、作ろう!」って始めたアルバムじゃないんですよ。ゆっくり曲作りを始めていったので、実質この作品のためにかけた時間ってたぶん、半年くらいなんです。
──2014年度は初のワンマン公演を行ったり、SUMMER SONICを始めとする多くのフェスにも出演されていましたが、そういった経験は、やはり制作に影響してきたのでしょうか?
Sit:もともとアルバムの制作を始めようとしたときに、ライヴを意識した曲を作ろう、と思っていたんです。それはライヴで盛り上がる、という路線ではなくて、ライヴ感というか、生々しいものにしたくて。
Yu-ki:一緒に歌えたり、ここでこんなリズムが来たら気持ちが良いかな、とか。新たな試みもたくさん盛り込まれていますし、全体的に満足度は高いですね。
──制作に入る前の段階で、音の方向性に対するイメージはあったのでしょうか。
Yu-ki:漠然といくつかはありました。でもそれよりは曲と、今のバンド像がうまく合わさるようなCOUNTRY YARDの新しいアルバムにしたい、という考えが大前提にありましたね。
──「今のバンド像」とは、どのように捉えていらっしゃいますか?
Sit:今回のアルバムからそれぞれが自分のバックグラウンドを、正直に持ってくるようになってきましたね。4人全員が自然体で意見を出し合って、作品に向き合うことができたんです。良い意味で力が抜けている状態、と言うか。
Yu-ki:2014年はライヴが多くて、一緒にいる時間もすごく長かったんです。その上で壁が無くなっていって、ふざけたりもするし、でも真面目になった時はそれぞれが意見を言えるようになっていって。このメンバーになってからまだ3年目だし、作品を作るのも2回目なんですけど、アルバムを作るタイミングでやっと、お互いの100%の気持ちを言えるようになってきました。
──前作「Quark」制作の際は、Taiheiさんは加入直後だったんですよね。
Taihei:加入した時は正直、途中から入って出しゃばりたくないって気持ちが邪魔して、自分だけ少し外れていたような気もしていたんです。でもここまで活動してきて、一日の中で共有する時間が増えていくと、バンドの中の空気も変わっていって。もっと一体感を持ちたい、と思った時に、オープンマインドな状態でいるのが一番話が早かったんですよね。
──そこから変化していったんですね。
Taihei:自分は年も少し下だし、みんな先輩で、入る前からバンドとしてリスペクトしていた人たちなんです。そんな人たちに嫌われたくないな、と思っていたんですけど、今さら嫌われるとかもう無いなって。何かやっちゃったとしても多分、怒られるだけだし(笑)。僕が出しゃばって意見を言える関係になっていったので、そこも作品に反映されているとは思いますね。
──聴いていて非常に心地の良い、柔らかく力強い作品に仕上がっていますよね。1曲目 “Life In Metronome” が始まった瞬間に、音に惹き込まれます。
Sit:“Life In Metronome” は、間奏部分が特に気に入っているんですよね。ギター陣が想像以上のものを生み出してくれて、理想のその上に行ってくれたので、俺自身も聴くたびにこれだよ、こういうのなんだよ、って思います。
──先ほどこれまでに無かった要素も多く盛り込んだと仰っていましたが、COUNTRY YARDとして新たな立ち位置となる曲を挙げるとすれば、どの曲になりますか?
Taihei:ラストに収録されている “From My Hand” だと思います。テンポ感だったり、明るい音って言う面も含めて、いわゆる 「COUNTRY節」からは、少し外れている気がしているんですよ。作ってる時も逆に違和感があったんですけど、やってみるとすごくしっくり来たんです。
──なるほど。
Yu-ki:“From My Hand” もそうでしたけど、他の曲に関しても、作っているときはどんな感じになるんだろう?って思っていたところもあったんです。たとえば 今までCOUNTRY YARDのライヴは速い曲をずっとやってきたから、サビで静かになる “I’m Alright, You’re Alright” みたいな楽曲は、ライヴでやったらどうなるんだろう?って思っていて。でも結局、アルバムから早い段階で披露していたのはこの曲だったりするんです。 “Elegia” は一番最後に切羽詰まった状況で出来上がっていったけど、あまり考えすぎずに「良いものとはなんだろう?」って考えながら作っていったら、シンプルに仕上がりました。
──そうなんですか?
Sit: “Elegia” はかなりギリギリに仕上がったんですよ。というのも、その前に持っていった曲に対してみんなしっくり来なくて、ボツになっちゃったんです。で、俺が結構ネガティヴになっちゃって。なら5曲でもいいんじゃない?という話になって、レーベルの社長であるRyosukeさんに聞いてみたんです。そうしたら、「まだ時間はあるからゆっくりやってみなよ」って言ってもらえて肩の力が抜けて、翌日にパッとできました。その後みんなに聴いてもらったら、すごく良い反応があったんです。
Yu-ki:それを「うん、すごくいいじゃん、そのままやってみよう」って試してみたら、スムーズに形になっていきました。今回はSitが持って来たものに対して3人で誠実に解釈して、こうしてみよう、ああしてみようって話し合いながら作っていったし、メンバーの間でも常に団結するように意識はしていて。その空気感も、作品には出ていると思いますね。
──結束力が表れているんですね。
Yu-ki:今までの曲と並べても、4人の気持ちが曲に反映されていると思います。
──逆に一番COUNTRY YARD節が表れている、と思われるのはどの曲になりますか?
Yu-ki :“Hold On” ですね。この曲に関しては、COUNTRY YARDの一番得意な引き出しだと思います。最初に出来上がった曲だし、ほとんど手直しするところもなくて。
Hayato:このアルバムでは、4人みんなが歌っているんです。“Hold On” は特に、4人全員がいい感じで歌えている曲になってますね。
Sit:今回からTaiちゃんもコーラスに加わっているんです。今まではライヴでもほとんど1、2本のコーラスだったけど、Taiちゃんが入ったことによってコーラスの幅が広がったんですよ。
──Taiheiさんがコーラスに加わったのはどういった流れで?
Yu-ki:出たがるんですよ。
Hayato:彼は歌いたいんです。
──そうなんですね。
Taihei:いえ、 僕はドラムに集中していたんですけど、ここ、歌ってみてくれない?って言われたんです(笑)。
──……とのことですが?
Hayato:こう言ってますけど、レコーディングに来るときに毎日車の中で自分たちの曲を聴いて、ウォーミングアップをしてきたってアピールしてくるんですよ。すごい歌いたい!みたいなエアーを出して来たので、じゃあ、歌ってみる?って話になったんです(笑)。
──Taiheiさん、いかがですか?
Taihei:いやいやいや! 「Quark」の時に、一カ所だけレコーディングでコーラスをやったんですよ。それなら今回もやるんじゃないか?!と思って、不安だったから声出しもきちんとしていったんです。そしたら案の定歌うことになって、それならライブでもやろう、という形で歌うことになった、って流れなんですけど……。
Sit:また嬉しそうなんですよ。まだコーラスをやることも確定していないのに、「僕、どこですか?!」みたいに聞いてきて(笑)。
──お互いの気持ちをすくい上げていかれていたんですね。
Yu-kiつまりは仲が良かった、ってことです(笑)。
──素晴らしいですね。ではバンド自身についても伺わせてください。皆さんはこれまでThe Wonder YearsやNew Found Glory、Hit The Lightsを始めとする海外バンドとも対バンされてきましたが、海外でのライヴを意識されることはありますか?
Sit: ヨーロッパやイギリス、アメリカに関してはYouTubeだったりVans Warped TourのDVDでしか観てこなかった世界だから、まだあまり想像もうかなくて。緊張の度合いも大きいけど、その分すごくチャレンジしてみたいところですね。アジアツアーは実際に去年やってみて、異国の地でのライヴは刺激的で楽しかったし、またやりたいと思っています。
──そのアジアツアーは、COUNTRY YARDにとって初の海外ツアーなんですよね。
Sit:そうですね。韓国での反応は日本と近いものがありましたけど、香港と台湾は少し違いました。みんな知らないかもしれないけど暖かく迎えてくれるし、その場を楽しもうとしているのが伝わってきましたね。
Yu-ki:個人的には一日目の韓国で、言葉は通じないし、どういうライヴをしたら良いのかな?果たしてみんな知ってるのかな?ってあれこれ考えすぎて、その考えに飲まれちゃったんです。でもそれって日本に住んで普通にバンドをやっていたら、味わえない感覚なんですよね。こうしてCDを出したら聴いてくれる人がいて、その上でライヴをやれるのって、すごく幸せなことだな、と改めて気づいて。
──初心に帰ることができたんですね。
Yu-ki:バンドを始めた頃はお客さんもいなかったり、ほとんどの人と初めましての状況でもどうにかしてたから、ここまで続けてくることができたんですよね。アジアツアーに行ったときに、その時の感覚が戻って来たというか。韓国で飲まれて、こんなんじゃダメだ、と思い直して、次の香港で思うがままにやってみたら、すごく良い反応があったんです。こういう気持ちって忘れてたかもしれない、って思ったし、いつもより30分が一瞬で、良い意味で重みのある時間だったんですよね。
──ライヴに対する意識に、変化もあったのでしょうか。
Yu-ki:自分もそうだし、バンドにも意識の変化はあったと思います。日本に帰って来たときに、ここではみんなが自分らのことや曲も知ってくれていて、言葉も通じるわけですよね。それってベストな環境だし、アジアツアーでは何かを形にしたいと思ってライヴをしてきたけど、自分の国ならもっとやれるんじゃないか?って思ったんです。思い切り打てば思い切り返ってくることが、改めてわかった感覚でした。
Sit:日本だと人も来てくれるようになって、お客さんとのやりとりに意識は向けていたけれど、自分たちから取りにいく姿勢からは変化してしまっていたんです。たとえば、5人くらいしかお客さんがいない状況でも、その5人をなんとしてでも取りにいくってことを、最近のライヴではやりきれてなかったんですね。
Yu-ki:そんなつもりはないにしても、無意識のうちに状況に甘んじてしまっていたのかもしれないです。でも今はお客さんが100人いる中で、もしかしたらCOUNTRY YARDのことを知っているのは50人かもしれないけど、それを100人取りにいくような気持ちでライヴができるようになってきたと思います。海外のバンドのサポートをやらせてもらう時も、9割の人はヘッドライナーのバンドを見に来ていて、COUNTRY YARDのことは全然知らないかもしれない。前だったらそこで、「ここに来ているお客さんは、俺らを観てどう思うんだろう?」って思ってしまっていたかもしれないけど、今そこは気にしないで、思い切りやれるようになりましたね。
──COUNTRY YARDは自主企画イベント「BROTHERHOOD」も不定期で開催されていますね。このイベントに対する皆さんの気持ちをお聞かせいただけますか?
Sit:自主企画に関しては結成直後から続けて来たものだし、すごく大事な存在です。イメージ的には文化祭と言うか、お祭りのような感覚で、色んな人たちが気兼ねなく入ってこられるようなイベントにしていきたいと思っています。横浜Bay Hallでもやることができたり、ようやく自分たちのやりたいことが形になってきたので、これからも大事なものにしていきたいですね。
Yu-Ki:企画って、自分たちの力量が試されるものだと思うんです。日本のバンドとして全国でやっている以上、どこでやっても同じようにできないといけないし、自分たちとしても勝負する一日なんですよ。それが一番大きい形になったのが、横浜Bay Hallでの公演だったんです。
──横浜Bay Hallでは2013年、2014年と2度、BROTHERHOODを開催されています。
Yu-ki:正直こんなに大きいところで、自分らがイベントを組むなんて想像できなかったんです。でも、やってみないとわからない部分も大きいかな、って。そこで実際に2年続けてみたら、同じ会場でNew Found Gloryと対バンするという結果にも繋がっていった。そうやって自らに勝負を挑んでいけば、得られるものがあるんだな、って思えたりもするんですよね。だからお祭り的な楽しい要素もあるし、もちろんその日のお客さんも取りにいくし、それが自信に繋がったりもする。だからバンドとしては、自主企画って挑戦的な意味合いも大きいと思いますね。
──では最後に、今回のツアーの意気込みをお聞かせ頂けますか?
Sit:Hayatoさん、ぜひ聞かせてください。
Yu-Ki:そこは非常に重要なので。
Hayato:えー……本日からツアーが始まりますけれども、「Bows And Arrows」
という言葉が示す通り、弓と矢のように突き進みます!

COUNTRY YARD「Bows & Arrows」
In Stores Now
STEP UP RECORDS
SURCD-017 / ¥1,800(w/o tax)
「Bows And Arrows Tour」:
5/15(金) 水戸LIGHT HOUSE
5/17(日) 稚内HEART BEAT CAFE
5/18(月) 旭川CASINO DRIVE
5/20(水) 帯広REST
5/21(木) 札幌KLUB COUNTER ACTION
5/23(土) 八戸ROXX
5/24(日) 弘前MAGNET
5/26(火) 盛岡club change
5/27(水) 酒田MUSIC FACTORY
5/29(金) 新潟GOLDENPIGS-BLACK STAGE-
6/6(土) 松本ALECX
6/7(日) 千葉LOOK
6/13(土) 宇都宮HEAVEN’S ROCK VJ-2
6/19(金) 浜松FORCE
6/20(土) 名古屋HUCK FINN
6/22(月) 神戸太陽と虎
6/23(火) 周南RISE
6/25(木) 福岡Queblick
6/27(土) 熊本Django
6/28(日) 大分club SPOT
6/30(火) 高松RIZIN
7/2(木) 松山double-u studio
7/3(金) 岡山CRAZYMAMA 2nd Room
7/8(水) 金沢vanvan V4
7/9(木) 滋賀U STONE
9/3(木) 名古屋APOLLO BASE
9/4(金) 大阪MUSE
9/11(金) 仙台MACANA
Bows And Arrows Tour FINAL
9/18(金) 恵比寿LIQUID ROOM
Interview:Leyna Miyakawa

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