【FEATURES】As It Is, デビューアルバム「Never Happy, Ever After」インタビュー 〜パーフェクトなアルバムには深い内容とダイナミックな要素があるべきなんだ〜

煌びやかでエモーショナルなポップパンクサウンドで、ここ日本でも話題沸騰中のAs It Is。Fearless Recordsと初のUKバンドとして契約を交わし、Set It OffやAgainst The Current、ROAMらと行ったThe Glamour Kills Tourは大盛況を収め、Vans Warped Tour2015には全日程での出演が決定するなど、現在最も勢いに乗るバンドとして注目を浴びている。今回はそんなAs It Isのフロントマン、Patty Waltersにインタビューを実施し、結成のいきさつからデビューアルバム「Never Happy, Ever After」の背景、さらに人気YouTuberとしての顔も持つ自身の経験についてなど、盛りだくさんに訊いた。
“自分自身の考えや不安定な気持ちを歌詞にして、ファンのみんなとシェアすることで、「自分たちだけがエモーショナルなキッズなわけではないんだ」と認識することができた。”
──今回が初のインタビューとなりますので、まずはバンド結成のいきさつから伺えますか?
Patty Walters(以下Patty):このバンドを結成する前から友達だったのは、Benだけなんだ。バンドを組みたいと思ってjoinmyband.co.ukというサイトにメンバー募集の広告を出したところ、のちにギタリストとなるAndy Westheadが返信をくれてね。最初はこの3人でアコースティック・ソングを作ることから始まって、そのあとオーディションをしてドラムのPatrick FoleyとベーシストのAlistair Testoをメンバーに迎えたんだよ。
──そして2014年10月にはFearless Recordsに、初のUKバンドとして所属することが決定しました。
Patty:僕たち全員が、子供の頃から数えきれないほどのFearless Recordsのバンドを聴きあさってきたんだ。Fearless Recordsに所属することができるなんてそれだけでも夢のようなのに、レーベルにとって僕たちが初のUKバンドだなんて、現実とは思えないくらい嬉しいことだよ。
──2015年4月には、いよいよ1stアルバム「Never Happy, Ever After」がリリースされました。今作がデビュー作となりますが、ご自身の手応えはいかがですか?
Patty:とても満足しているよ!曲を作る時はそれぞれがユニークなものになるよう、あらゆる試みをしているんだ。でもその中で必ず守っているのは、どんな時もベストを出し尽くすこと。良いアルバムと言うのは、素晴らしい曲が入っているのはもちろんのこと、多様性があって興味深い作品ということが絶対条件だと思っているからね。
──アルバム・タイトルも非常に鮮烈で、印象的です。
Patty:このタイトルは、収録曲の “Sorry” から取ったんだよ。僕たちの歌詞は感情的なものが多いんだけど、「Never Happy, Ever After」という言葉はその雰囲気をしっかりと表していると感じたんだ。
──As It Isはポップパンクシーンのニューヒーローとして大きな注目を集めていますが、 壮大なサウンドスケープやアグレッションなど、オルタナティヴやポスト・ハードコア的なアプローチも随所に感じます。
Patty:僕たち5人にはそれぞれ違った音楽的背景があるから、作る音の形や楽曲制作の方法においても、あらゆるジャンルの影響を受けているんだ。特に2000年代前半のエモからは大きな影響を受けて来ているから、As It Isの音からはそういったテイストも感じられると思うよ。このバンドにはポスト・ハードコア的な要素も大いにあると思っていたから、そう言ってもらえるのはすごく嬉しい褒め言葉だよ!
──おっしゃる通り様々な要素をAs It Isの色味に昇華した、非常に純度の高いポップパンクアルバムに仕上がっていますが、レコーディング自体はいかがでしたか?
Patty:今回はフロリダでレコーディングをしたんだけど、すごく色んなことがあったよ!エキサイティングなことばかりでずっとテンションが高い状態だったけど、同時にあらゆることを突き詰めていったし、壁にブチ当たることもたくさんあった。「Never Happy , Ever After」は僕たちにとって初めてのレコーディングとアルバム制作だったから、学ぶべきことが本当にたくさんあった。レコーディングはだいたい6週間くらいだったんだけど、我が家や愛する人たちと離ればなれになったその期間は、一生分の時間に感じた。でもプロデューサーのJames Paul Wisnerを始め、僕たちに協力してくれたすべての人たちから多くのことを学んだし、忘れられない経験になったよ。
──アルバムからのリード・トラック “Dial Tones” は、ノスタルジックなギターの音色が刻むイントロが流れた瞬間から、聴けば誰しもが惹き込まれるエモーショナル&メロディアスなトラックになっています。
Patty:“Dial Tones” を書いた時は、他の曲もそうだったように、5人で同じ部屋に籠ってアイディアを交わしながら、僕たちが今できる最大限のことを詰め込んだ。あれこれ意見を出して、時にはお互いをなだめ合いながら時間をかけて作っていったんだ “Dial Tones” はこの作品の中でも最後の方に出来上がった曲なんだけど、その時間軸の部分も歌詞に反映されていると思う。その時既にガールフレンドや家族と長いこと離ればなれになっていて、募っていた罪悪感や悲しさを、毎日の長電話で埋め合わせていたからね。
──アルバム制作の背景も反映された楽曲だったんですね。
Patty:まさにそうだと思う。そんな経緯もあって出来上がった曲だし、音楽的にも歌詞のテーマ的にもアルバムのすべてが反映されていると思ったから、“Dial Tones” をリード・トラックにしたんだ。
──2ndシングルの“Cheap Shots & Setbacks”や “Concrete” といったアップリフティングな楽曲が並ぶ一方で、 “My Oceans Were Lakes” や “You, The Room & The Devil On Your Shoulder” のような美しいアコースティック・ナンバーも、アルバムにストーリー性を生み出しています。
Patty:制作中、Andyが完璧に近いアルバムについて分析して、そのアイディアを僕たちに提案してくれたんだ。素晴らしい作品を作るためにあらゆることを学んでいく中で、パーフェクトなアルバムとは深い内容があり、ダイナミックであるべきだという意見が一致した。だからこそ、こうした様々な要素を取り入れた作品を作ったんだよ。
──バラエティに富んだ内容になっていますが、歌詞については一貫して非常に繊細なタッチで綴られていますね。
Patty:実は最初のころは、Benも僕も自分たちのパーソナルな経験をシェアすることに対して、すごくセンシティヴになっていた。自分自身の考えや不安定な気持ちをファンのみんなとシェアしたり、それらを聴いてもらう、というのは少し怖いことでもあったんだ。でも蓋を空けてみたら、こうした歌詞を書くことによって、ファンのみんなとあらゆる感情をシェアすることができた。みんな似たような感じ方や捉え方をしていることがわかってからは、自分の不安やものの捉え方を歌詞にすることに対して自信がついた。自分たちだけがエモーショナルなキッズなわけではないんだ、と認識することができて、僕たち自身の人間性にも良い影響があったよ。
──このアルバムを掲げて出演する2015年度のVans Warped Tourは、全日程の参加が決定しています。
Patty:正直に言って、今年はとてつもなく楽しい夏になる、と言うこと以外想像がつかないんだ!USの素晴らしいファンのために最高に楽しくてエネルギッシュなショウしたいと思っているし、新しい友達もたくさん作りたいし、恐ろしい程の日焼け対策もしないといけないよね!せっかくの機会を与えてもらったから、とにかく目一杯に楽しみたいと思っているよ。色んなバンド仲間と再会出来るのも、今から待ち遠しくてたまらないんだ。
──Pattyは、YouTuberとしても絶大な人気を誇っているんですよね。
Patty:YouTuberとしての活動も、バンドとしての活動と共通している部分があってね。自分が持っているすべてを惜しみなく出し続けて、同じ考えを共有することのできる友達を作り、自分のアートに忠実でいることが一番大切だと思っているよ。
──なるほど。そのYouTube上で Panic! At The DiscoのBrendon Urie とコラボレーションを果たしていましたが、いかがでしたか?
Patty:すごく楽しかったし、この上なく良い経験になったよ!Transmitter TVという番組が僕にアプローチしてくれて、Brendonとのコラボレーションを打診してくれたんだけど、僕はもちろんやりたい!即答としたよ。彼がとても誠実である上にフレンドリーだったからこそ、僕たちのコラボレーションがとても面白いものになったと思うんだ。BrendonとPanic! At The Discoに対しては、素晴らしい人物とバンドだということ以外に言葉が見つからないくらいだよ!彼らは本当に
──As It IsはAlternative Pressが毎年期待の新人のみを選出する「100 Bands You Need To Know」、そしてAlternative Press Japanが選出する「36 Bands You Need To Know」にもラインナップされています。
Patty:恐れ多いのと同時に、すごく感謝している。僕たちはみんなAlternative Pressの大ファンだったから、雑誌を開いて、僕たちの顔が載っているのを見るのは凄まじい経験だよ。他にラインナップされているのは才能溢れるバンドばかりだから、その中の1つになることができて、心から誇りに思ってる。ありがとう、AP!
──9月には「PUNKAFOOLIC SHIBUYA CRASH 2015」への出演も決定していますが、来日を待ち望む日本のファンへ一言メッセージを頂けますか?
Patty:9月にやっと日本のファンに会うことができるから、今とても興奮しているんだ!僕は日本のカルチャーが大好きから、今から指折り数えて日本に行くのを待っているよ。実はポケモンが大好きから、日本を離れる時はスーツケースをポケモングッズでいっぱいにしようと計画しているんだ!
As It Is「Never Happy, Ever After」
In Stores Now
KICK ROCK INVASION
EKRM-1304 / ¥1,800(w/o tax)
Interview / Translation:Leyna Miyakawa


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