【FEATURES】オーストラリア出身ポストハードコアバンド、In Hearts Wake, Newアルバム「Skydancer」インタビュー 〜自分たちらしさは大切にしつつも、実験的な試みはどんどんしていきたかった〜

オーストラリア出身のポストハードコアバンドIn Hearts Wakeが、ニューアルバム「Skydancer」を完成させた。前作「Earthwalker」から続くコンセプト・アルバムである今作は、自然や人間と言った壮大なテーマを根底にした、圧巻の内容に仕上がっている。攻撃性と激情性を併せ持つ叙情的なサウンドとアルバムに込められた濃密なメッセージは、どのように生まれていったのだろうか。ギタリストのBen Nairneに訊いた。
“アグレッションが複雑に絡まる音の形を、集中して作っていった。自分たちらしさは大切にしつつも、実験的な試みはどんどんしていきたかった。”
──前作「Earthwalker」と「Skydancer」は、それぞれ「フェミニン」と「マスキュリン」というテーマに基づいているそうですね。
Ben Nairne(以下Ben):このアルバムと前作「Earthwalker」は、Jakeが幼い頃に両親の離婚を通して感じた、男性的な面と女性的な面を大いに反映させている。Jakeはヴォーカリストであり、歌詞はすべて彼が書いているから、彼がこれまでの人生で受けて来た影響を曲にするのは、とても自然な流れだったよ。さらに「Earthwalker」には “母なる自然=Mother Nature”、「Skydancer」には “父なる空=Father Sky” というテーマもあってね。俺たちが育ち、今も住んでいる場所はこの世界で最も美しい地域の一つで、常に自然に囲まれた生活を送ってきたんだ。この場所をとても愛しているし、人生の大部分を占めているから、これらのすべてを曲にしたいと思ったんだよ。
──非常に壮大なテーマ性を持つ作品ですが、制作のプロセスはいかがでしたか?
Ben:自分たちにできることはすべて詰め込みたいから、スタジオに入る時はいつも曲の90%くらいは仕上げた状態で行くんだ。 今回もそんな感じでスタジオに向かったんだけど、アルバムにするには数の曲が足りなかったから、スタジオで曲作りもしなくちゃならなかった。この方法はあまり好きではなくて普段はやらないんだけど、結果として、スタジオで作った曲がメンバーの間でもお気に入りになったよ。
──では、制作前からサウンド面における方向性は決まっていたのでしょうか。
Ben:実はレコーディングがすべて終了するまで、トラックリストは決めていなかったんだ。収録曲を決める時にバランスを少し考えはしたけど、ほとんどの曲は意図することなく、正しい場所に自然と収まっていったんだよ。
──「Skydancer」はへヴィでアグレッシヴなサウンドをベースにしつつ、シンフォニックなテイストやメロディアスな要素も含んだドラマティックな音像が際立っています。
Ben:まさに、言ってくれた通りのパートにはすごくこだわったんだ。アグレッションが複雑に絡まる音の形を、かなり集中して作っていった。自分たちらしさは大切にしつつも、実験的な試みはどんどんしていきたかったし、「Skydancer」では前作よりもその要素が前に表れていると思うよ。
──前作「Earthwalker」のバックインレイに「Skydancer」の収録曲 “Breakeaway” に関する詩を封入し、今作に繋がるヒントを示したそうですね。このアイディアはどのように生まれていったのでしょうか?
Ben:俺たちのレーベルであるUNFDが大いに協力してくれて、このアイディアを叶えることができた。本当にごく少数のファンはバックインレイに隠されたリリックに気づいてくれたみたいなんだけど、俺たちが種明かしをした時は、みんながすごく驚いたんだよ!“Breakeaway” を選んだのは、この曲こそ「Skydancer」がどのような作品なのか、完璧に物語っている、と思ったからなんだ。
──収録曲の “Skydancer” にはThe Ghost InsideのJonathan Vigil、 “Erase” にはHacktivistのJ Hurley と Ben Marvin、そして“Intrepid”にはNorthlaneのMarcus Bridgeがそれぞれゲスト・ヴォーカルとして参加しています。
Ben:違ったヴォーカルスタイルのゲストを迎えることによって、アルバムに多様性を持たせたかった。実際にこうして様々なゲストに参加してもらって、より奥行きができたと思っているよ。実は今回参加してもらったヴォーカル陣とは、一度も同じスタジオでの作業をしていないんだ。世界の様々な場所からみんなのヴォーカルを録ったんだけど、それも楽曲をさらにユニークなものにしてくれたと思うよ!
──タイトル・トラックの “Skydancer” はエモーショナルなヴォーカルワークと激しいシャウトが劇的に重なる強烈な一曲になっていますが、この曲はどのように生まれて行ったのでしょうか。
Ben:曲を作る時は、特に決まった形があるわけではないんだ。ほとんどは自分の家で曲を作るんだけど、たまにJakeがコンセプトを出してくれることもあって、その時はもらったアイディアをより良い形に練り上げていく。このアルバムを作る前、Jakeは壮大なスケールを持った曲を作りたいと言う旨を話してくれた。結果として出来上がった “Skydancer” という曲は、この二部作に命を吹き込んでくれたんだ。
──“Erase” ではJ HurleyとBen Marvinによるラップがフィーチャーされており、In Hearts Wakeの楽曲の中でも新たな要素を持ったトラックになっていますね。
Ben:Hacktivistのリリックはすごくキャッチーだし耳馴染みが良いから、メンバー全員が彼らのファンなんだ。 ちょうど “Erase” を書いていたときに、彼ら2人のラップが入れば完璧だと感じて、Hacktivistをフィーチャリング・アーティストとして迎えた。いざ完成してみたら想像通り、素晴らしい曲に仕上がったよ!
──日本盤のボーナス・トラック “Skydancer” では、Crystal LakeのRYO氏が参加していますが、今回のコラボレーションはいかがでしたか?
Ben: RYOがこの曲に参加してくれると聞いてすごく嬉しかったよ!こうした素晴らしいゲスト・ヴォーカルが俺たちのアルバムに参加してくれることによって、様々な国の人がこの作品を心から楽しんでくれたら、それ以上のことはないよね。
──In Hearts Wakeは、「SKYDANCER CHARITY AUCTION」と称したチャリティ・オークションも開催しています。オークションにはEnter ShikariやArchitects、The Ghost Insideらも参加していますが、なぜこういった活動をしようと思ったのでしょうか?
Ben:「Earthwalker」と「Skydancer」には、俺たちがこの地球というものから受けたインスピレーションをもとにした、強いメッセージが込められている。このメッセージに意味を持たせるためにも、自分たちがまずはアクションを起こさなければならない、と思ったんだ。このチャリティ・オークションで集まったお金はいくつかの非営利団体に寄付され、環境保全の資金として役立っていくんだよ。
──2015年度は初となるDownload Festivalへの出演も決まっていますが、今後バンドとしてのヴィジョンを聞かせていただけますか?
Ben:それは難しい質問だね。まずは物事をあまり考えすぎずに受け取って、自分たち自身を見失わないようにすること。ここ数年、たくさんの国を旅してショウを開催して来たけど、これからもっと多くの国へ足を運んでライヴをやりたいと思ってる。早く日本でもライヴをやりたいな!
In Hearts Wake「Skydancer」
In Stores Now
ZESTONE RECORDS
ZTTH-014 / ¥1,667(w/o tax)
Interview / Translation:Leyna Miyakawa


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