【FEATURES】Sleeping With Sirensヒストリー 〜遂に日本デビューを果たした、シーンの未来を担う最重要バンドSWS〜

Pierce The VeilやOf Mice & Men、Issuesといったバンドが大活躍し、すでにメインストリームの一部となっているポスト・ハードコア界。 その旗手となってシーンを大々的に盛り上げているのがUSの若きロックヒーロー、Sleeping With Sirensだ。3rdアルバム「Feel」が全米アルバム・チャートで3位にランクインするなど、各メディアや音楽ファンからアツい視線を注がれているいま最も勢いに乗るバンドと言えよう。そんな彼らが完成させた待望のニューアルバム「Madness」は、2015年4月22日、いよいよここ日本でも初の国内盤として発売される。稀代の名プロデューサー、John Feldmannを迎え制作された本作は、メンバー自身もサウンド面における進化を感じているという。今回は彼らの日本デビューを記念し、Sleeping With Sirensの全貌を特集。バンドの歴史を振り返りながら、現在進行形で数多のオーディエンスを虜にしている彼らの魅力を余すところなくお届けしたい。
Sleeping With Sirensは彼らの地元であるフロリダ州オーランドにて、2009 年に結成された。フロリダと言えばNew Found Glory、Yellowcard、We The Kings、A Day To Rememberなど数々のモンスター・バンドを多く輩出している土地だが、Sleeping With Sirensもまた、結成直後にしてその土地からロックシーンに一石を投じることとなる。バンドが産声をあげてからわずか1年足らずでUSの名門インディー・ロックレーベル、Rise Recordsとの契約を果たすのだ。The Devil Wears Prada、Of Mice & Men、Breathe Carolinaらを輩出した優秀レーベルの強力なバックアップを受け、記念すべきデビュー・アルバムとなる「With Ears To See And Eyes To Hear」をリリース。研ぎすまされたアグレッションと叙情性を内包したサウンド、そして透明感と激情性を併せ持ち、バンドの音をより鮮烈に仕立てあげるKellin Quinnのハイトーン・ヴォーカルは、瞬時に多くのロックファンの心を奪っていった。同作はUSトップヒーカーズ・チャートで7位を記録し、Sleeping With Sirensの名はブライテスト・ホープとして広く知れ渡っていくこととなる。鉄は熱いうちに打て、とばかりにバンドは早くも曲作りをスタートさせ、2011年には2ndアルバムとなる「Let’s Cheers To This」をドロップ。病み付き必至の疾走感と鼓膜に焼き付くサビがたまらない “If You Can’t Hang” やノスタルジックな色味を纏いつつ激しく燃え上がっていく音像にぐいぐいと引き込まれる “Fire” 、Kellinの透き通るような歌声と柔らかなアコースティック・ギターが繊細に折り重なる “All My Heart” など、これまで以上に洗練されたSleeping With Sirensのサウンドはシーンに巨大なインパクトを与え、結果として本アルバムはUSインディー・チャートで13位を記録。ここで勢いをつけた彼らは 、今はなきUS最大級の音楽の祭典、The Bamboozle FestivalへNew Found GloryやTaking Back Sundayらと共に出演を果たし、その知名度を確かなものにしていった。2012年春にはSECRETSやAbandon All Shipsをオープニング・アクトに迎え、USを横断する大規模なヘッドライニング・ツアーを開催する。
その後バンドは、アコースティックEPとなる「If You Were a Movie, This Would Be Your Soundtrack」をリリース。1stアルバムの楽曲 “If I’m James Dean, You’re Audrey Hepburn” や “With Ears To See, And Eyes To Hear” のアコースティック・バージョンと3曲の新曲に加え、一斉を風靡したオルタナティヴ・ロックバンド、Goo Goo Dollsの “Iris” のカバーソングと全6曲を収録した本作も称賛を受け、USアルバム・チャートでは堂々の17位にランクインを果たした。そして同年いよいよ、バンドはVans Warped Tourへ参戦を表明。この時既に巨大なファンベースを築き上げていた彼らだったが、同ツアーで自らの類稀なるパフォーマンス能力とカリスマ性を全米中のキッズに改めて証明して見せ、バンドの人気は急速に上昇していくこととなった。10月にはHelloween向けのニューシングル、“Dead Walker Texas Ranger” を配信限定でドロップ。Sleeping With Sirens流のポップテイストも散らばせたゴシックホラーソングに仕上がっており、楽曲の発売に合わせメンバーがゾンビにデフォルメされたデザインのT-Shirtsも制作されるなど、遊び心も満載のシングルリリースで再び多くのファンを獲得していった。怒濤のようなスケジュールで1年を駆け抜け、飛躍を遂げた彼らへの注目度はいっそう高まり、Alternative Press誌の2012年読者投票においてヴォーカルのKellin はVocalist Of The Yearで1位、ベーシストのJustin HillsはBassist Of The Yearで3位、バンド自身もArtist Of The Yearで3位にランクインを果たす。
翌年2013年にはSoundwave Festivalといったビッグフェスへの参戦、Dangerkidsらをオープニング・アクトに迎えたUSでのヘッドラインツアーの開催など多忙極まるスケジュールでショウを重ね、6月にはいよいよ待望の3rdアルバム「Feel」をリリース。I See StarsやA Skylit Drive、The Word Aliveといった実力派バンドの作品を多く手がける敏腕プロデューサー、Cameron Mizellを迎えて制作されたこのアルバムには、あらゆるジャンルをクロスオーバーした活躍を見せる期待の新人ラッパーMachine Gun Kellyやデスコア・パーティバンドとして勢力を拡大しているAttilaのヴォーカルChris “Fronz” Fronzak、圧倒的な実力と存在感でメタルコアシーンをリードするMemphis May FireのMatty Mullinsら、豪華なフィーチャリング・アーティストが参加している。アルバムの1曲目に収録され、のっけから心を鷲掴みにするアンセミックなタイトル・トラック “Feel” や、スピーディーなリズムと色鮮やかに空間を刻むギター、力強くもしなやかなヴォーカルワークがめくるめく展開する “Low”、タイトなグルーヴ感とエモーショナルな旋律が胸に迫る音像を描くMachine Gun Kellyとのコラボ曲 “Alone” 、穏やかなピアノで幕を開け、壮大なサウンドスケープを描きながらドラマティックに広がる “Sorry” と、あらゆる角度からリスナーにアプローチをかける楽曲陣はシーンの垣根を越え大反響を呼び、この「Feel」はUSアルバム・チャートで初登場3位を記録するに至った。かくして一挙にスターダムにのし上がった彼らは再びVans Warped Tourへ参加を果たし、秋には自らのヘッドラインツアー、The Feel This Tourを開催。IssuesやBreathe Carolinaらをサポート・アクトに迎えUSを横断した。ほぼ時を同じくしてギタリストのJesse Lawsonが脱退を表明したものの、新たなメンバーとして元D.R.U.G.S.のNick Martinを迎え入れツアーを続行。急遽ラインナップの変更と言うタフな事態に見舞われながらも、集まったファンから絶賛を受ける見事なショウを各公演で見せつけ、バンドの評価はなお高まっていく。翌年2014年には早くも新作を制作中であることを発表し、夏にはイギリスの権威ある音楽フェス、Reading and Leeds Festivalにメイン・ステージのアクトとして出演を果たした。なおこの年でバンドはRise Recordsとの契約を終了。
Falling In ReverseやBring Me The Horizonらも所属する由緒正しきロックレーベル、Epitaph Recordsと新たに契約を交わし、11月初頭には早くも最新アルバムからのファースト・シングル “Kick Me” を発表する。一聴すれば即ライヴでの熱狂的な光景が目に浮かぶアンセミックなロックチューンに仕上がっており、メディアやファンの話題をさらった。その直後にPierce The Veilとのダブルヘッドライニング・ツアー、The World Tourがスタートする。年内いっぱいをかけてUSを横断する本ツアーにはBeartoothやThis Wild Lifeといった気鋭のバンド陣が帯同し、圧巻の盛り上がりを見せた。2015年に入ると、ヴォーカルのKellin がONE OK ROCKのニューアルバム「35xxxv」に収録されている “Paper Planes” へゲスト・ヴォーカルとして参加を表明。ONE OK ROCKがゲストを迎えるのは今回が初であり、Sleeping With Sirensに対するここ日本での注目度も一気に上昇した。その発表とほぼ同時期に、アルバムからの2ndシングルとなる “Go Go Go” をドロップ。 “Kick Me” とはまたテイストの異なる爽快感満載のアップリフティングなサウンドが全面に押し出され、新作への期待度を煽ってくれた。さらにバンドはThe World Tourの続編を、PVRISやMallory Knoxを交えて開催する。2月にはオーストラリア最大級の音楽フェスであるSoundwave Festivalに参加し、3月〜4月にかけてIssuesを引き連れたThe World Tourをヨーロッパで実施。名実共にロック・アイコンとしてワールド・ワイドに爆発的な人気を記録する中いよいよここ日本でもリリースされるのが、4thアルバムとなる「Madness」だ。ONE OK ROCKやAll Time Low、The Usedといった名だたるバンドの作品を手がけた名プロデューサー、John Feldmannのもと制作された同作は、Sleeping With Sirensの強みである徹底されたキャッチーさやアグレッシヴさはしっかりと継承しつつも、いちだんと濃厚かつ多彩なサウンドが凝縮されている。 “Kick Me” に続くダイナミックなロックチューン “We Like It Loud” から 美麗なコーラスとストリングスが心の琴線に触れる旋律を紡ぐバラード “Save Me A Spark” 、熱の籠った伸びやかな音像と歌声がこの上なく心地良いタイトル・トラック “Madness” など、細部に渡って練り込まれた強烈な楽曲陣は、アルバム全体をバンド史上最もポップな作風に寄せながらも、非常に高い中毒性を生み出している。本作のリリースを経て、彼らの存在はますます輝かしいものになっていくはずだ。
ヨーロッパで行われたThe World Tourにおいてもソールド・アウト公演が続出するなど、ライヴ・アクトとしても世界中からラヴコールを受けるSleeping With Sirens。ニューアルバム「Madness」という新たな武器を世に放ち、シーンの歴史を塗り替える重要な存在である彼らの一挙一動から、目が離せない。

Sleeping With Sirens「Madness」
In Stores Now
Epitap Records / EICP-1625 / ¥1,800(w/o tax)
テキスト:Leyna Miyakawa

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