【FEATURES】エレクトロポップバンドSmallpools来日インタビュー 〜常に挑戦を続けて、聴いてくれる人を惹き込めるような曲を作っていく〜

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煌びやかでアップビートなエレクトロ・ポップサウンドで、本国USはもちろんここ日本でも爆発的にそのファンベースを拡大しているSmallpools。待望のリリースとなった1stアルバム「Lovetap!」は、聴けば一瞬で笑顔が浮かぶ極上のキラキラ・エレポップ・ソングが溢れんばかりに詰め込まれた、カラフルでハッピーな一枚に仕上がっている。そんな彼らがアルバムを引っさげ、SUMMER SONICへ出演するため初来日を果たした。そこでAlternative Press Japanでは、昨今じわじわと注目を集めるエレポップ・シーンの寵児である彼らにインタビューを実施。アルバムのサウンドさながらの小気味良いテンポとノリの良さ、そしてメンバーの暖かな人間性が表れた、充実の内容となった。今回はバンドの成り立ちから日本に対する想い、楽曲の制作秘話から作品をふんわりと覆うノスタルジック・テイストの由来まで、たっぷりと語っていただいた。
“Mikeがギターで曲を作って、みんなが「これ、いいね!」って納得する曲には、自然と80’sミュージックの要素が含まれているんだ。”
──初めてのSUMMER SONICはいかがでしたか?
Sean Scanlon(以下Sean):とてつもなく大きいね!俺たちはトップバッターだったんだけど、すごくたくさんのお客さんが集まってくれていたんだ。
Michael Kamerman(以下Mike):始まる前からみんなが来てくれて、本当に嬉しかったよ!
──大阪公演と東京公演、両方に出演されたんですよね。
Sean:うん!大阪は自分たち自身にとっても日本でやる最初のライヴだったから、記念すべきステージになったよ。東京は大阪と比べると会場が大きく人も多くて、どちらもみんなが暖かく迎えてくれた。どちらも素晴らしいオーディエンスに囲まれて、本当に楽しかったよ!
Beau Kuther(以下Beau):バックステージもまるでサマーキャンプのような雰囲気だったんだ。BBQがあったりね!
──今回が初の来日となるわけですが、USのファンと日本のファンで差は感じましたか?
Joe Intile(以下Joe):日本のファンは、すごくリスペクトを表してくれるよね。例えばステージに僕たちが上がるまで、静かに待って、笑顔で見守ってくれる。これがUSになると、みんなクレイジーに叫びまくっているからね(笑)!
Mike:だからといって、USのファンが礼儀正しくない、と言ってるわけじゃないよ!(笑)それぞれの国や地域で違った反応を得られるのは自分たちとしても嬉しいし、すごく面白いんだ。
──皆さんは今回日本に来るのを、心待ちにしていたそうですね。
Joe:うん!実は今年の始め頃に、日本のTower RecordsでSmallpoolsのアルバムがフィーチャーされている写真を見て、感動してしまってね。日本のファンのみんなから俺たちの音楽について聞かれたり、日本に来てライヴをやってほしい、というリクエストももらったり、今回来日が決まってみんなが喜んでくれる姿を見て、なんてクールな出来事なんだ!って思っていたんだよ。
Sean:そうやって写真は見ていたけど、日本に来て実際に空気を感じるまで、現実だって信じられないくらいだったよ!
──ではバンドについても伺わせてください。Smallpoolsは2007年に、USは毎年テキサス州で開催されるエンターテインメントの祭典、South by Southwestでの出会いをきっかけに結成されたんですよね。
Sean:うん、South by Southwestで俺とギタリストのMikeが出会って、このバンドを組んだんだ。ベーシストのJoeとドラマーのBeauは、俺たちがLAに引っ越したあとに出会って、メンバーに加わったんだよ。
──いつごろLAに移られたんですか?
Sean:2011年だね。そのあとの生活は……とにかく、タフだったな(笑)。俺とMikeは小さなアパートをシェアして、それぞれ仕事も持っていたんだ。最初の1年は、とにかく良い曲をたくさん書きたいと思っていた。だから仕事に膨大な時間を取られてしまうことに、すごくフラストレーションを感じていたんだ。でも、少しずつだけど、状況は好転していった。
Mike:最初のうちに作っていた曲は、どれもあまり良いものとは言えなかった。でもある日できあがった曲がとても良くて、お互い気に入ってね。そんな頃に、ベーシストのJoeとよく出会ったんだよ。
Joe:俺もLAに引っ越した理由は、音楽をやりたかったから、なんだ。お互い同じ目標を持っていることもあって、すぐに仲良くなることができた。そのあと一緒に曲作りもやってみたところ、みんな納得のいくものができあがってね。とてもラッキーだったと思うよ。
──これまでtwenty one pilotsやWalk The Moon、Grouploveといったアーティスト陣とUS全土をツアーしてきたそうですが、特に印象に残ったショウはありましたか?
Michael:全部だよ(笑)!
Joe:彼らのような素晴らしいアーティストのショウに参加することができてラッキーだったと思ってる。これまでステージを共にしてきた全員のことを、とても尊敬しているよ。twenty one pilotsのライヴパフォーマンスは凄まじいもので、彼らがステージ上で見せたことに対するファンの反応は、今まで見たことがないくらいのものだった。GrouploveやWalk The Moonのライヴも、僕たちがこれまで体験してきた中で最高だと思えるもののうちの1つだった。彼らのような才能溢れるバンドのショウを側で観て、学ぶこともたくさんあったよ。
──数々のライヴハウスでのショウに加え、LollapaloozaやFirefly Festivalといった巨大なフェスにも出演してきましたが、特に印象に残った会場などはありましたか?
全員:SUMMER SONIC(笑)!!!!!!!
——それは嬉しいです!
Mike:当たり前だよ(笑)!
──ありがとうございます!では、アルバムについても伺わせてください。先日リリースとなった「Lovetap!」は煌びやかでキャッチーなエレ・ポップサウンドが非常に心地良い作品となっています。昨今ではEDMがシーンの主流となっていますが、そういったメインストリームのテイストも取り入れようと意識はされていたのでしょうか?
Sean:昨今のエレクトロ・アーティストって、コード・チェンジやサウンド面における音の重ねかたが素晴らしいと思うんだ。でも俺たちは、彼らがどうやってそんな音を作っているのか、さっぱり見当もつかないんだよ(笑)。
──そうなんですか……!
Sean:うん、全然わからない(笑)。
──ではSmallpoolsの楽曲は、どのように生まれていくんでしょうか?
Sean:部屋に籠って、ギター、ベース、ピアノ、ドラムを重ねて……っていう、すごくシンプルなものだよ。俺たちの音に対するエレクトロ的なアプローチは、プロデューサーのCaptain Cutsによる影響が大きいね。
──なるほど。
Sean:シンプルな形で出来上がった曲に対して、Captain Cutsがエレクトロ要素を散りばめる、みたいな感じかな。彼らは俺たちとマインドが完全に同じだから、嫌なものは嫌だとハッキリと言えるし、逆に彼らの提案で良いものはどんどん取り入れていく。Smallpoolsのサウンドは、そうやってできていくんだよ。
Mike:でも最近は、自分たち自身でも少しエレクトロ要素を取り入れて、違った角度から曲作りをしてみようと試みているんだ。個人的には、Porter Robinsonといったアーティストも大好きだからね。
──一方で、メロディーラインや音の暖かみなど、どことなくノスタルジックな要素が含まれていることも印象的でした。
Sean:俺たちはBilly JoelやPaul Simon、Elton John、Bruce Springsteenといった、自分たちの親が大好きだったアーティストからも大きな影響を受けているから、ノスタルジックな要素は、そこから来ているんじゃないかな。小さい頃から家でやるBBQやパーティー、車のなかでいつもそういったアーティストの曲がかかっていたんだけど、当時はまさか、自分たちの音楽性に影響を与えるなんて思ってもみなかった。でも今になって振り返ってみると、「なんていい曲なんだ!」って気づいてね。
Beau:Mikeがギターで曲を作って、みんなが「これ、いいね!」って納得する曲には、自然とそういった、80’sミュージックの要素が含まれているんだ。自分たちの中で特に意識しているわけではないし、Smallpoolsのサウンドにどれだけ影響を与えているかはよくわかっていないんだけど、自然とそういう形になっていってしまうんだよね。
──歌詞の制作についてはいかがですか?
Sean:疲れてる時はとにかく書きたくない……というか、何もしたくないから、元気なときに書くよ(笑)。そのときのムードやフィーリングによっても書く内容が変わってくるし、どんな状況にいたとしても、その状況が良い歌詞を生み出してくれるんだ。
──どんな感情でいてもでも、ですか?
Sean:うん。悲しいとき歌詞を書いても、それはそれで良い歌詞になるし、ハッピーなときに歌詞を書いたら、すごくハッピーな曲ができ上がる。裏を返すと、こういう感情を曲にしたくない、という制限は特にないんだ。自分が感じた通りに、曲を書いていくんだよ。歌詞を書く環境さえ良ければ、どんなフィーリングでもOKなんだ。
Mike:疲れてたらダメだけどね(笑)!
Sean:そう、ちゃんと準備してからじゃないとダメだ(笑)。
──そこから生まれる歌詞もメロディーも非常に煌びやかで、聴けば一瞬で鼓膜に焼き付くキャッチーなサウンドになっています。
Sean:ありがとう!普段は先にメロディーを作るんだ。そのときは「Du-Du-Du-」みたいに、でたらめな歌詞で歌ってみる。それでメロディーが完成したら、今度は実際に歌詞をつけていくんだ。
Mike:その曲を俺たちも聴いてみて、「この曲は明るくハッピーな曲にしたほうが良いな」と思ったら、Sean を綺麗で快適なムードの場所に連れて行って、歌詞を書いてもらうんだ。逆に「この曲は悲しいトーンにしたほうがいい」と思ったら、彼を酷い環境に放り込むんだよ(笑)。
──そうなんですね(笑)。みなさんのライヴは非常に高い評価を得ていますが、「Lovetap!」の中で、特にショウでパフォーマンスするのが好きな曲はありますか?
Joe:“Street Fight” かな。アップビートでグルーヴィーだから演奏していて楽しいし、とてもスウィートなドラムのフィルがあるからね(笑)!
Mike:“Lovetap!” だよ。この曲は、最初にイントロから作ったんだ。アルバムの中ですごく好きな曲ということもあって、ライヴでやるのも大好きなんだよね。シングル曲ではないし、大々的な展開をしている曲ではないんだけど、曲の雰囲気も含めてお気に入りなんだ。
Beau:“American Love” だね。すごく楽しいムードの曲であると同時に、アルバムに収録されている他の曲とは少しテイストが違う曲なんだ。
Sean:俺は “Dreaming” だな。この曲をやって、オーディエンスがみんな歌って踊ってくれる光景を観るのが大好きなんだよ。
──Smallpoolsは「Alternative Press」誌の100 Bands You Need To Know 2015、さらにAlternative Press Japanの「36 Bands You Need To Know 2015」にも選出されました。 かつてはGood CharlotteやAll Time Low 、Katy Perryといったアーティストも選出され、その後の大ブレイクに繋がる1つのきっかけとなった新人紹介企画なのですが、このラインナップに加わったことについて、どう思われますか?
Sean:それはすごく嬉しいね!最初バンドを始めた時は、こんな状況になるなんて思わなかったし、こうして自分たちの国から離れた場所へ来て、ショウができるようになるなんて夢にも思わなかった。本当にありがとう!
Mike:ずっとAlternative Pressを読んで来たから、このメンバーの一部になることができて、とても誇りに思ってるよ!
──12月には単独日本公演も決定しましたが、みなさんの今後のバンドとしてのヴィジョンを教えていただけますか?
Sean:USに戻ったら、新曲の制作に取りかかるよ。常に挑戦を続けて、自分たちができる限り、 聴いてくれる人を惹き込めるような曲を作っていきたいんだ。
──新作の構想は既に出来ているのでしょうか。
Mike:音の面では、もっと進化したものになると思うよ!バンドの状況も変わったし、メンバーとして過ごした時間も以前より長くなっていることで、自分たち自身も、あらゆる面で変化したからね。もちろん「Lovetap!」の方向性から大きく外れることはないし、みんなが好きでいてくれるSmallpoolsのサウンドから離れるってことはないから、安心して待っててね(笑)。次作はもっと魅力的で、楽しい曲がたくさんのアルバムになっていくと思うよ!
Interview / Translation: Leyna Miyakawa

Smallpools「LOVETAP!」(期間限定生産盤)
In Stores Now
Sony Music Japan
SICP-4449 / ¥1,800(w/o tax)
Smallpools単独公演:
2015/12/1 (火) 東京 渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
OPEN 18:00 / START 19:00
TICKET:¥5,500(+1 Drink)
一般プレイガイド発売日:2015/9/5(土) AM10:00〜
チケット詳細は以下クリエイティブマン・オフィシャルサイトでチェックを!
http://www.creativeman.co.jp/artist/2015/12smallpools/

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