【FEATURES】Sleeping With Sirensライヴレポート(ONE OK ROCK「2015 “35xxxv” JAPAN TOUR」追加公演 )@ 9/13 幕張メッセ
最新作「35xxxv」を引っさげ、アリーナツアーを5月からスタートさせていたONE OK ROCKが、その追加公演として幕張メッセ2DAYSがを発表。追加公演には、最新作「35xxxv」にゲスト参加したボーカルKellin率いる全米最強のポストハードコアバンドSleeping With Sirens、そしてWarped Tourで親交を深めた、日本でも凄まじき人気を誇るIssues、12日にはTakaがゲスト参加した楽曲を収録したデビュー作をリリースしたばかりのAgainst The Currentが出演と、ONE OK ROCKと所縁のある海外の大注目バンド達が招聘され、それぞれの日を彩った。今回は最終日の9/13、初来日となったSleeping With Sirensを中心にレポートする。
トップバッターはIssues。「Tokyo!! イチ、ニ、サン!」と華麗にスタートしながら、ボトムの太いアグレッションをオーディエンスへ叩きつけていく。二曲目 “The Stingray Affliction” では、会場が一気にヒートアップ。全米ポストハードコア界で最も唄の上手いボーカリストといっても過言ではないTylerと、Michaelのブルータルなスクリームの交錯。R&BやHip Hopの要素を入れながらもミクスチャーではない新たなラウドの定義を作り上げた圧倒的ステージだ。ラストは “Hooligans” で一番手から当然の如く大きな盛り上がりをみせた。
続いては遂に初来日となったSleeping With Sirens。バンド4作目となる最新作「Madness」のリード曲になっている “Kick Me” からスタート。Kellinらしい線の細いハイトーンを時折潰した様なまくし立てるボーカルが冴え渡る “We Like It Loud” から調子を上げ始め、頭二曲の前のめりな楽曲から一気にメジャー感溢れる世界観をもつ “Go Go Go” へとなだれこんでいく。そしてバンドの自己紹介を挟みながら、このステージに立てた事が光栄だと伝えるKellinの言葉と真剣な眼差しは、待ち望んだのは僕らファンだけではなくバンドもそうだった事を思い知らされる。
続いて先日MVが公開されたばかりの “Better Off Dead” で再びラウドなサウンドを鳴らした後、今度は軽快なアコースティックギターサウンドが印象的な “Gold”、同じくアコギと力強いビート、「自分自身を恐れずに生きていこう」というメッセージが詰まった “The Strays” のポジティブなサウンドが会場を支配した 。そしていよいよライヴも終盤、オルタナティヴながら、スケール感溢れたメロディーをもった “Don’t Say Anything” を披露し、日本へ呼んでくれたONE OK ROCKへの感謝をMCで伝えた後、ラストはこの日唯一最新作からではない2nd「Let’s Cheers To This」収録の代表曲 “If You Can’t Hang” で来日を待ち望んでいたファンを熱狂の渦に巻き込み、この日のライヴを締めくくった。初めて彼等を見るオーディエンスも多かったであろう中、全米最高峰の実力をまざまざと見せつけたライヴであった。
ラストはこの日の主役ONE OK ROCK。自分達のホームでのパフォーマンスだから、などという次元ではないのだ。会場の雰囲気に飲まれたのでも何でもなく、俯瞰してみてもTakaのボーカリストとしての声量や安定感はこの日一番だったのは間違いない。“The Beginning” や “Deeper Deeper”、“Stuck in the middle” など、彼等の王道ともいえる分厚いアンサンブルを持ったアグレッシヴな楽曲から、スケール感とエモーション満載のバラードまでを圧倒的な歌唱力で唄うTakaは、お世辞抜きに凄まじいボーカリストだ。日本国内での確固たる地位を築き上げた後ワールドワイドを視野にその活動範囲を広げ、次々とステップアップしているのも納得でしかない。「この日この時の為に友達を呼んだ」とTaka本人も話しスタートした “Paper Planes” では、無論Kellinをフィーチャーし息の合ったパフォーマンスを見せつけ、全米でリリースされる最新作輸入盤に収録されるというラガ/ダブ風の新曲も披露された。
圧倒的な人気と実力を見せつけたONE OK ROCKを看板とし、遂にこの日本の地を踏んだSleeping With Sirens。そして二度目の来日となり、より日本でのファンベースを強固なものとしたIssues。国境を越え、さらなる高みへと上る為に第一線で進化し続ける彼等から、まだまだ目が離せない。
※写真は9/12公演のものです。
写真:Yoshika Horita
テキスト:Yuji Kamada
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