【FEATURES】Blessthefall,Newアルバム「To Those Left Behind」インタビュー〜前作に続き激しい作品を目指した5thアルバム〜
SCREAM OUT FEST等で過去3度来日を果たし、日本でも圧倒的な人気を誇るメタルコアバンドBlessthefallが2年振り5枚目となるNewアルバム「To Those Left Behind」をリリース。前作「Hollow Bodies」に続き激しい作品を目指したという本作について、フロントマンのBeau Bokanに語ってもらった。
“今作は、命を失ったある人物が愛する人に再びつながりを求めようとするっていうストーリーを描いている”
──5枚目のアルバム「To Those Left Behind」が10月14日にTRIPLE VISIONからリリースとなりますが、およそ1ヶ月早くリリースされた本国アメリカでの反響はどうですか?
Beau Bokan(以下Beau):びっくりするくらい好評で、みんな新作には興奮してくれているよ!
※全米チャートで23位を記録!
──Blessthefallは、この厳しい音楽シーンの中で10年以上にわたって活躍し、コンスタントに作品をリリースしています。それだけでも大変なことだとおもうのですが、ここまでやって来られた秘訣は何かあるんですか?
Beau:ただ素直な気持ちで音楽を作るということだね。自分たちが愛することについて書く…ただそれだけなんだよ。たとえ自分たちが必死になって大ヒットするような曲を書こうと努力したとしても、決して上手くいかないと思う。俺たちのファンはありのままの俺たちを愛してくれていると思っているし、そんなこと求めていないとも思うしね。
──Beauには女の子の赤ちゃんが誕生したそうですね、おめでとうございます!子供が誕生したことで何か変化はありましたか?
Beau:ありがとう!そうだね、前よりも強く責任感を持つようになったし、人生に対しても娘が生まれる前とは違う視点を持つようになったかな。
──また、Beauはアパレル・ブランドを始めましたね。日本のファンにそのことを少し教えてもらえますか?
Beau:うん、“Golden Hearts Apparel”ってアパレルを始めたんだ。個性的な服を作ろうとハードに頑張っているよ。http://ghsf.merchline.com/ を是非チェックしてほしいな。
──新作について聞かせてください。アルバムを聴いて、本作は過去最高にエモーショナルで美しいアルバムだと感じました!バンドにとっても、確かな手ごたえがあり大満足の仕上がりだと思います。まずは、最新作「To Those Left Behind」のタイトルに込められた意味について教えてください
Beau:今作は、命を失ったある人物が愛する人に再びつながりを求めようとするっていうストーリーを描いている。「To Those Left Behind(取り残された者たち)」ってタイトルは、そのテーマにピッタリだと思ったんだ。アルバムを曲順通りに聴いてもらえれば、作品のストーリーの流れをつかめるようになっている。内容はとてもダークなんだけど、俺たちはこの新たな試みに挑戦できたことにとても興奮しているよ!
──前作「Hollow Bodies」は地元アリゾナ州でレコーディングしたそうですが、今作のレコーディングはどこで行ったのでしょうか?どのような過程で制作したのかも教えてください。
Beau:まずは、ギタリストのEliottとEricが全ての曲のデモを作る作業から始めた。それからボーカルパートをErik Ronと一緒にロサンゼルスで作って、レコーディングはミシガンに行ってJoey Sturgisの元でレコーディングしたよ。
──前作に続きプロデューサーはJoey Sturgisを起用していますね。何か新しいことにトライしていますか?
Beau:うん、俺たちは前作「Hollow Bodies」と同じ方向性の激しい作品を作りたいっていう意思をもっていたから、ジョーイと再び仕事をすることにしたんだ。Joeyは他の誰にも作り出せない本当に凄まじい音を生み出せるオトコだからね!
──“Looking Down From the Edge” は大胆にエレクトロサウンドを取り入れた曲ですね。印象的なイントロから始まる曲ですが、誰のアイデアですか?
Beau:エリックのアイデアだよ。作曲しているときに自然に浮かんできたアイデアなんだけど、俺が思うにこれまでの曲の中でも最もクールなリフの1つだね!
──“What We Love & Burn the Rest”はこれまでのBleesthefallにはないテイストの曲だと思いましたがいかがですか?
Beau:この曲は、まさに俺のお気に入りの曲なんだ。これまでのBlessthefallにはなかったテイストの音だからね(笑)。最初はアルバムの雰囲気に合わないんじゃないかって迷いがあって不安にもなったけど、最終的に収録して良かったね。“What We Love & Burn the Rest” は、次回作への新たな挑戦のドアを開けてくれた曲だと思う。
──日本盤のボーナストラックには “Condition // Comatose (Acoustic Version)” が収められています。シンプルなアレンジでオリジナルとは違った曲の美しさを浮き立たせていますね。どういう流れでこのバージョンをレコーディングしたんですか?
Beau:俺たちは全ての曲をシンプルなものに削ぎ落とす作業をしてみたんだ。とてもソフトで繊細にね。実際にアコースティック・ヴァージョンを作ってみたら “Condition // Comatose” はとてもいい仕上がりになったんだ。今後もこういうアレンジはやっていけたらいいねって思うきっかけになったね。
──これまでBlessthefallがリリースした5枚のアルバムを一言で表現するとどんな言葉を選びますか?
Beau:そうだね、His Last Walk (2007) は【Beginning はじまりのアルバム】。Witness (2009)は【Classic 代表作】、Awakening (2011)は【Metal メタルアルバム】、Hollow Bodies (2013)は【Killer 驚異的なアルバム】で、今作To Those Left Behind (2015)は【Massive 強力なアルバム】になるね。
──今年出演したWarped Tourはいかがでしたか?車いすに乗ったファンが勇敢にもクラウドサーフしている様子を動画サイトで観ましたが、かなり盛り上がったようですね!パンクキッズ、ロックキッズにとって夏には欠かせないイベントになっていますが、プライベートで若い頃Warped Tourに行ったりしていたんでしょうか?
Beau:Warped Tourは最高だった。また、是非声をかけてほしいって思っている。もちろんプライベートで何度も行っているよ。初めて行ったWarped Tourは1997年だよ。
──世界的にCDが売れない時代と言われていますが、私は今でもCDを購入しています。CDをリリースすることについてどう思いますか?
Beau:そうだね、俺にとってアートワークの存在ってとても重要なんだ。CDやアナログには、音楽を手にすることだけじゃなくてアートワークも手に入れられる感覚も得られるからいいと思うね。
──最近のメタルコア/スクリーモのシーンについてどう感じていますか?
Beau:バンドはもっと新しいことに挑戦することや、創り出そうっていう努力をするべきだと思う。それが変化や進化につながるしね。
──10月、11月と全米をまわる「To Those Left Behind Tour」ですね。どんなツアーになりますか?これまでのツアーで一緒にプレイしてきたバンドのなかで印象に残っているバンドはいますか?
Beau:ツアーはステージ・ダイブやハイファイブ満載のパーティになるよ!
印象に残っているバンドはPVRISだね。新人の中でも最高のバンドの一つだと思う。ものすごく才能があるし、なんといっても彼らは本当に性格がいいんだ!
──2010年、2011年とSCREAM OUT FESTに2年連続出演を果たし、2013年にはMONSTER ENERGY OUTBURN TOUR 2013にも出演を果たし頻繁に来日していますが、今後日本でライブを行う予定はありますか?
Beau:俺たちメンバー全員、日本が大好きなんだよ。いつもライブは最高だし、一刻も早く日本に戻ってプレイしたいって思っている。日本はとても遠い場所だけど、再来日は必ず実現させてみせるよ!
──最後に、日本のファンに向けてメッセージをお願いします。
Beau:いつも俺たちを応援してくれてありがとう!また近いうちにロックしよう!
Blessthefall「To Those Left Behind」
In Stores Now
TRIPLE VISION entertainment/Fearless Records
TRVE-0118 / ¥1,944(tax in)
Interview / Translation:Osamu Sawada
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