【FEATURES】Sum41,Newアルバム「13 Voices」インタビュー:「日本は最初からずっと僕たちにとって特別な場所だった。」
2014年、フロントマンDeryck Whibleyはアルコール依存により死の危機に直面していた。当時公開されたベッドに横たわる彼のやつれた入院中の写真を見る限り、Sum 41が再びシーンに帰ってくることはないのかもしれない、もしバンドが復活するとしてもそれにはかなり時間がかかるだろうと誰もが思ったに違いない。しかしバンドはわずか2年の間にフルアルバムを完成させて、さらにギタリストDaveの復帰という最高の土産を手にシーンに帰ってきたのだ。あの生命の危機があったからこそ生まれたというバンドの完全復活を告げる新作についてDeryckに語ってもらった。
“早く回復できたのはたぶん人のために音楽をやるのが好きだからだと思う。このアルバムの歌詞は自分の奮闘や回復への道のことを歌っているんだ”
──今年リリース前にPUNKSPRINGで久々に来日もして、完全復活した姿を披露しました。日本を大事にしているあなたたちにとって久々の日本でのライヴはいかがでしたか?
Deryck Whibley(以下Deryck): 日本は最初からずっと僕たちにとって特別な場所だった。PUNKSPRINGでまたステージに立って日本のファンからの反応を見るのは最高の気分だったよ。入院したり、音楽から長い間離れていて、いろんな経験があった後だったから特にそれを強く感じたよ。
──人生の危機も乗り越えての新作リリースとなったわけですが、アルコール依存で入院していた時期からこれだけ早くここまで戻ってこれた原動力は何だったのですか?また制作にはどのような気持ちで臨んだのでしょうか?
Deryck: 早く回復できたのはたぶん人のために音楽をやるのが好きだからだと思う。入院している間はまた舞台に立つことしか考えてなかった。アルバムを作るために一生懸命回復するように頑張って、ツアーに出ることを思ってさらに努力できたんだ。回復しながら曲作りをするのは大変だったよ。だからこのアルバムの歌詞は自分の奮闘や回復への道のことを歌っているんだ。
──“War”は人生を助けてくれた曲だと話していましたね。今作に限らず自身の経験を元に歌詞を書くことが多いのでしょうか?
Deryck: そうだね。僕が作るアルバムはどれもその時の自分を映し出したものなんだ。いつも自分の人生でその時経験していることについて書いてるよ。僕にはその書き方しかわからないんだ。
──アルコール依存を克服して最初にメンバーと音を出した時はどんな気持ちでしたか?
Deryck: 二つの思いがあった。どっちもすごく良かったけど、違う思いだったよ。一つはまたみんなと音楽をやれて最高に嬉しかったって気持ちと、もう一つはある意味別のバンドになって不思議な気持ち。新しいドラマーになったし、Daveが戻ってきたからいきなり5ピースバンドになったしね。気分は良かったけど、不思議な気持ちと嬉しい気持ちが同時に湧き起こっていたんだ。
──元々NewアルバムはPledge Musicでのリリースを進めていた中で、Hopeless Recordsへの移籍はどういった経緯で決まったのですか?また実際にHopelessのCrewと一緒に仕事をしてみていかがですか?
Deryck: Hopelessは最高だよ。Sum 41と僕たちの音楽をすごく理解してくれていると思ったから彼らとやることに決めたんだ。それに僕たちが知っているバンドたちともいい歴史を築いているから、最初から僕たちとうまくフィットするような気がしたんだ。
──“Goddamn I’m Dead Again” 、“Fake My Own Death”、“Breaking The Chain”などメタリックでヘヴィーなギターフレーズが印象的で 、今作のヘヴィーかつアグレッシブなサウンドは「Chuck! 」を思い起こさせました。バンドのサウンドにここまでのヘヴィーさが戻ってきたのはDaveの存在がやはり大きいのでしょうか?
Deryck: Daveが加入する前にすでに制作していたんだけど、彼が後から加わってプレイしたことで確実にそうなったと思うよ。
──またWarはONE OK ROCKのTakaがゲスト参加したVer.もあります。なぜ彼をゲストに迎えようと思ったのでしょうか?。また曲が出来上がっての感想も聞かせてください。
Deryck: すごくいい結果になったと思う。彼はの声は素晴らしいと思うし、僕たちの声がよく合うと思う。それに彼のバンドがすごく好きなんだ。
──今作も含めてここ3作品はDeryck自身がプロデュースを行っています。自ら作品をプロデュースし続ける理由は何なのでしょうか?
Deryck: 曲のデモを作っている時はレコーディングもしているんだ。もし作り終わって気に入らなかったら別のプロデューサーを起用するけど、なぜかいつもうまくいくんだ。誰かと一緒に仕事をすることに反対しているわけじゃないよ、むしろその方がいいと思っているからいつかまた誰かとやるかもしれないね。
──リードシングルFace My Own DeathのMusic Videoではたくさんのインターネット・ミームが出てきて街が爆破されていくという内容になっていましたが、あのVideoのアイデアはどうやって生まれたのですか?
Deryck: 最初は自分のアイデアで、それをみんなに説明したら監督やみんなも気に入ったようだったから、そこからはみんなでアイデアをそれぞれ出し合って、そのアイデア
をビデオに加えていったんだ。
──今年久々のWarped Tour全日程出演はいかがでしたか?
Deryck: 楽しかったよ。Warped Tourはいつも楽しいツアーなんだ。何度も出演させてもらってるけど、毎回いい結果が出ていると思うよ。
──Warped Tourでは他のバンドのライヴを観る機会はありましたか?
Deryck: 残念ながら他のバンドの演奏を見ることができなかったんだ。あのツアーはかなり忙しかったし、日中のライブだったからね。丸一日オフだったらもっと見ることができるけど、僕にとってあのツアーは毎日朝起きて、準備するみたいなスケジュールだったんだ。
──これからSenses Fail、As It Isとツアーをまわるわけですが、彼らをサポートに選んだ理由は?
Deryck: うまくフィットするバンドだと思ったんだ。素晴らしいバンドだし、ファンが楽しめると思ったよ。As It Isも同じだね。きっと楽しい夜になるよ。
──今年はWarped Tourに出てリリースツアーをしてと久々にツアー漬けの生活を送っているわけですが、長期のツアーを乗り切るために気をつけていることはありますか?
Deryck: そうだね、結構普段から僕はアクティブなんだ。筋トレとかをするわけじゃないけどバスケットボールはよくやるよ。それに酒やドラッグはもうやってなから、それもいいかもしれないね!
──またアルバムのツアーで来日する日を楽しみにしています!最後に日本のファンにメッセージをお願いします!
Deryck: 僕たちもまた日本に行けることを楽しみにしているよ。PUNKSPRINGで来日した時、プロモーターたちに日本でプレイするのが大好きだから今度はもう少し長いツアーで呼んでくれないかって頼んだんだ。いつになるかわからないけど来年は絶対に行くよ。
翻訳:Ginger Kunita
Sum 41「13 Voices」
In Stores Now
KICK ROCK INVASION/Hopeless Records
EKRM-1348 / ¥2,300(w/o tax)
以下日本ボーナストラックに収録された「War feat. Taka(ONE OK ROCK」のストリーミングをチェック!
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