【REVIEWS】Erra – Augment

Released: 10/29/2013 – Tragic Hero
TAKENやHOPESFALL以降、叙情New Schoolと呼ばれるハードコアの一派もさらなる表現を求めてクリーンパートを導入してきた訳だが、その中でも彼等はやはり別格すぎる。知る人ぞ知るレベルのバンドだった彼等がTragic Heroと契約し、2011年末に前作となる「Impulse」をリリース。翌年国内盤もZESTONEからリリースされ、この作品の反響は本当に凄かった記憶がある。僕個人も、その圧倒的サウンドにぶっ飛ばされてしばらくそれしか聴かなかったし、色んなリスナーがベストディスクに挙げていたのも心から納得の一枚だった。
そして2013年、超注目の最新作が再びTragic Heroからのリリースとなった。LIFE IN YOUR WAYやMISERY SIGNALSが活動再開を果たし、彼等に影響を受けたFOR THE FALLEN DREAMSやCOUNTERPARTS、そこからタフネスな要素を取り込んでいったTHE GHOST INSIDEやGIDEON等、叙情一派といえどそのサウンドは多岐に渡る。彼等はその叙情と呼ばれるサウンドの王道を通りながら、プログレッシヴなメタルコアとポストハードコアの要素をブレンド。前述のMISERY SIGNALSやLIFE IN YOUR WAYといったパイオニア達は最新作で“叙情のその先”を目指したサウンドを鳴らした訳だが、彼等の新作は前作から大きく変えず、正当進化といえるだろう。しかしながら、元々既に叙情界のその先に立ってしまっていた故に、どう聴いてもそのサウンドはハイブリッドでアカデミックの何物でもなし。テクニカルに泣きまくるリフのオンパレードは一曲目 “Alpha seed” から全開。”Rebirth” でのWE CAME AS ROMANSを彷彿とさせる深遠なプログラミング、そしてリフと並ぶ彼等最大の武器であるSAOSINやSECRET&WHISPERに匹敵するハイトーンでエモーショナルなヴォーカルとメロディー。前作タイトルとの関連性も伺えそうな “Pulse” で弾かれる印象的なベースライン等、その他のパートも非常に練りに練られている。変拍子も多く、Djent的な側面も多分にあり、そこも素晴らしいのだが、個人的には涙腺崩壊した “Spirits away” のイントロや間奏のエモーショナルなパートに耳を奪われる。何度も何度も浸る。
スクリーモやポストハードコアは良いけど、叫びが多すぎてハードコアはちょっとという方も是非聴いて欲しい、世界屈指の美しく儚いNew Schoolがここに。
テキスト:鎌田 裕司 a.k.a. わいけ

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