【REVIEWS】Hellogoodbye – Everything Is Debatable

Released: 10/29/2013 – Old Friends / KICK ROCK INVASON
AltPress.comレビュー
2010年にリリースされたHellogoodbyeの2枚目となるアルバム「Would It Kill You?」は、これまでの彼らのスタイルを一変させるものだった。シンセサイザーが鳴り響くポップサウンドから、The KinksやELOを彷彿とさせるインディーポップへと転身したのだ。今作「Everything Is Debatable」においても、フロントマンForrest Klineは、再び新たなサウンドへ挑戦している。今回は見事なまでにインディとシンセサイザーのサウンドをまとめあげているものといえるだろう。
ソングライティングにおいては、前作の「Would It Kill You?」から大きな路線変更はないものの、その延長線上にヘヴィなベースサウンドとデジタルサウンドが重ねられている。耳を傾ければ、思わず反応してしまうポップなサウンドの影に、8ビットのシンセサイザーが見え隠れしているのだ。過去のバンドサウンドを匂わせるエレクトロな要素もあるのは驚きかもしれないが、どの楽曲も魅力が溢れ刺激あるものとなっている。アルバムの冒頭を飾る “…And Everything Becomes A Blur” は、軋んだアコギサウンドとドラムが特徴的だ。”Just Don’t” は一昔前のディスコを思わせるサウンドと眠くなるようなビートが印象深い。まるでラスベガスのラウンジで歌うシンガーのような雰囲気を感じさせる “Summer Of The Lilly Pond” も面白い楽曲だろう。
今作「Everything Is Debatable」は、おそらくKline自身が、Passion PitやM83、fun.などが牽引するエレクトロ・インディサウンドに影響を受けたのではないかと感じさせるものとなっている。”(Everything Is) Debatable” や “Say You’re In Love” といった楽曲は、HONDAのCM曲に起用されてもおかしくはない作品となっているし、来年のLollapaloozaの会場でこれらの楽曲を聴きたいとも思わせてくれる。デビューアルバムの大ヒット、そして2枚目のアルバムでの大きな方向転換、Klineは着実にキャリアを積み上げてきた。この「Everything Is Debatable」は間違いなくヒット作品となる要素があるアルバムだ。つまり、アルバムとして注目を浴びるには抜群のタイミングでもあるし、シンガーとしても同じように注目を浴びるには絶好の機会なのだ。毎月、音楽好きの若者の注目を浴びる全米のUrban Outfittersの店内BGMプレイリストとして起用されて欲しいと願わんばかりだ。
テキスト: Evan Lucy
翻訳: Ken-Ichiro Arima/有馬健一郎
AltPress.jpレビュー
エモ/パンク・シーンとインディーロックの歩み寄りはここ数年でどんどん顕著になってきた。その狼煙として、NEW FOUND GLORY目下の最新作「Radiosurgery」にBEST COASTのBethany Cosentinoがフィーチャーされ、そしてその同タイミングでそのBEST COASTがBlink-182の “Dammit” をカバー。その後もNEW FOUND GLORYのChadが設立した新レーベルからCANDY HEARTSがデビュー。先のECHOSMITHのレビューでも書いたが、HopelessやEqual visionといった老舗レーベルもこれまでのレーベル色を逸脱するインディーロック・バンドと契約。ここに書いているのは本当に一例に過ぎないが、シーンは少しづつ、確実に変化している。
そんな両シーンの橋渡しとなるのが間違いなく今作だ。ここ日本でもFuji Rock FES. ‘07への参加や、ASIAN KUNG-FU GENERATION主催のNano-Mugen Fes.2008の参戦と、エモ/パンクを超越した活動で認知されてきた彼等。元々はエモ/ポップとエレクトロを大胆に融合したパイオニアであり、後期Drive-Thruを象徴する存在。そこから大きくブランクを置き、前作「Would It Kill You」でそれまでのエレクトロ色を封印し、RA RA RIOTからヴァイオリンを抜いて西海岸の味付けを施したトロピカルなパワーポップへと変化。さらにそこからどう進化するか注目の新作だったが、これが本当に素晴らしい。
もはや裏切られる事は絶対にない、と言われる程に絶対的信頼感のあるForrestの産むメロディーはさらに研ぎ澄まされ、前作では封印したエレクトロも復活。ただし決して原点回帰ではないキラキラとしたエレクトロサウンドは、その最高にアンセミックなメロディーにさらなる多幸感を加えている。彼等の持ち味であるトロピカルなサウンドも、タイトル曲 “(Everything is) Debatable” や “And Everything Becomes a Blur” で象徴的だが、そのサウンドはAORにも通じるライトメロウ要素とチル感が融合した、スタイリッシュかつトレンディなインディーサウンドへと進化している。その他にもCLUBFEETに代表されるオージー勢ともリンクするBreezin’な “Swear You’re in Love” や “How Wrong I Can Be”、彼等のフェイバリットであるBEACH BOYSの影をちらつかせた “Summer of the Lily Pond” でのブラス音等、一曲一曲に組み込ませた音のアルゴリズムもこれまで以上に多彩だ。前回の来日は震災の影響で東京公演が中止だったのもあるが、このサウンドを“一刻も早く生で体感したい”欲をさらに膨らます一作。切望。
テキスト: 鎌田 裕司 a.k.a. わいけ

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