【FEATURE】SCREAM OUT FEST 2014ライヴレポート@ 2/9 新木場STUDIO COAST

5回目の開催となった日本最強のスクリーモ/ポストハードコア/メタルコアの祭典SCREAM OUT FEST。今年もまた海外勢、国内勢共に豪華なラインナップを揃え、会場も過去最大のキャパシティとなる新木場スタジオコーストに移り盛大な5周年となった。前日は東京でも45年ぶりとなる積雪を観測。当日は晴れたものの、まだ雪が多く残る中この日を待ち望んだ多くのファンが会場へと押し寄せた。
この日のトップバッターは2011年から毎年同フェスに参戦してきた彼等。この日は “Unshaken Fire” からスタート。赤のライティングが良く似合う中で強烈なブラストビートとヘヴィな “Gasolines” へ続き、イントロから壮絶な2step大会だ。スクリーム、グロウル、ガテラル、様々な叫び方を使い分けるIkepy氏のVocalは生で聴く度に喉がタフになっているし、今や余裕と貫禄すら感じる程だ。Wall Of Deathが炸裂するお馴染みの “Poker Face” で会場の温度を上げた後、繰り出されたのは新曲 “Raccoon City”。4月にリリースされる事が発表されたニューアルバムからの一曲で、これまで以上にデスメタルからの影響が強い残虐でブルータルな楽曲だけに、作品全体も超絶楽しみだ。“Decadence” の後、ラストはオーディエンス全員を座らせてから一斉ジャンプさせる “We Refuse”。大きなサークルピットが巻き起こし終了した。バンドはこの日出演したPeripheryの台湾公演サポート に続き、台中 SOUNDにて初のヘッドライン公演を行う等、今後の海外での動きも見逃せない。
新作「Life Cycles」リリース後初となる二度目の来日だ。髪を切ってかなりシェイプした印象で、変わらずスクリームとエモーショナルなクリーンパートを歌い上げるTaylorは華がある。Her Name In Bloodの後だっただけに音圧こそ薄く感じてしまったものの、ストリングスを取り入れた“The Wretched”や、テクニカルなリフとnu-metalからの影響を感じるスケールあるメロディーが冴え渡る “The Hounds of Anubis” 等「Deciever」からの楽曲を披露した後、最新作から “Evolution” へ。ブルータルながらファルセットと印象的なベースラインで徐々に自分達の世界観へ巻き込んでいく。新作の中でも最もデカダンなオープニングトラック “Dragon Spell” から “2012” では真ん中の鉄柵が抜かれ、会場が一体となる特大ピットが完成。クリーンパートで大きく煽るパフォーマンスがTylerらしいシングル “Entirety” から最新作からタイトル曲 “Life Cycles” へ。バンド史上最もスケール感と真髄が詰まった壮絶な楽曲だが、生で体感すると格別だ。ラスト、初期からの代表曲 “Battle Royale” ではTylerがステージからダイブし、会場の一体感はパフォーマンススタート時とは比較にならない盛り上がりで終了。前回の来日とは比較にならない程ビルドアップし、本国でも昨年辺りから高い評価を得ているのも納得のステージングと演奏であった。
今最も勢いのあるバンドである事に異論を唱える者はいないであろう。一曲目 “Twisted Fate” から客席に突っ込み壮絶なパイルオン大会。「スピードを上げろ!」とオーディエンスを煽りながら、“Open Water” でバンドもグングン加速していく。Ryo氏の前のめりかつアグレッシヴなパフォーマンスと息のあったタイトすぎる演奏はこの日も圧巻だ。「何かが足りない。そう、ステージにもっと上がってこいよ!」と言い放たれる度に壮絶なステージダイブが巻き起こる。“ENDEAVOR” や “OVERCOME”、新曲を披露した後、ラストは同世代の自殺をしてしまったバンドマンの話をした上で、「生きるんだ!」と強いバンドの想いが込められた “The Fire Inside” を披露。ステージ上に沢山のオーディエンスを上げ、皆でシンガロングする感動的な光景となった。小さなハコであろうがこの日の様な大きな会場であろうが、キャパシティー関係なく自分達のLiveをする辺りはさすがの一言だった。
USモダンメタル最重要かつ「メタルの未来」と称される最強のバンドが遂に初来日。初めてDjentと呼ばれるバンドのパフォーマンスを目の当たりにし、完全に面食らってしまった。“Muramasa” から “Ragnarok” というファイナルファンタジーのファンはニヤリとさせられる曲名の流れからスタート。トリプルギターを擁した鬼プログレッシヴな楽曲をどう再現するのか非常に楽しみだったのだが、正直この日出たバンドの中で次元が違い過ぎた。そしてバンド史上最もストレートに疾走するイントロを持つ “Scarlet” へ。Vocalの使い分けるスクリームの種類の数も異常ながら、Closure In MoscowやProtest The Heroも真っ青なクリーンパートのハイトーン、そもそもの唄の上手さもケタ違いだ。続くはスリリングなストリングスと前衛的なアンビエントフレーズから一気になだれ落ちる名曲 “Have A Blast”。演奏も最小セットで組まれた圧巻過ぎるドラムをベースに、テクニカルなフレーズを余裕なまでに弾きわける弦楽器隊。その全てが寸分の狂いもなく生きたフレーズとして繰り出されていく。ここまで2ndアルバムからのチョイスだったが、ここで1stから “Jetpacks Was Yes!” を披露し、混沌とした変拍子の中を切り裂く様なギターソロに酔いしれる。お恥ずかしながらオーディエンスの様子をチェック出来ないない程、そのパフォーマンスと最高峰の演奏技術に目を奪われてしまった。その後も“Facepalm Mute”やスリリングすぎる “Make Total Destroy”、“Masamune” と続き、ラストは再び1stから “Icarus Lives!” で締め。“Insomnia” や来日に合わせてリリースされた新EPからの楽曲披露がなかったのは少し残念だったが、見応えありすぎる大満足のセット。トリではないながら、パフォーマンス後に会場全体から巻き起こるアンコールも必然のLiveであった。
Fear, and Loathing in Las Vegas
彼等のLiveを見るのはサマソニの2012年以来だったが、かなり上手くなったという印象を受けた。“Scream Hard as You Can” から始まり、“Stray in Chaos”、“My Dear Lady, Will You Dance With Me Tonight?”、“Chase the Light!” と立て続けに新旧の大人気曲を連発。ツインVocalの対比、フレットが光るギター、エレクトロやオートチューンを駆使したサウンド。そんな視覚的にも音的にも飛び道具となるものは少なくないながら、どれだけ武器を増やしてもバンドの根幹が崩れないのはしっかりとした演奏力を得たからだろう。その後もよりダンサブルさとブルータルさの対比を明確にした最新シングル “Rave-up Tonight” や同シングル収録の “Step of Terror” へ続き、“Crossover” からのラストは初期からの名曲 “twilight” という完璧なセット。Peripheryという世界最高峰のバンドの後であったにも関わらず、全くヒケを感じさせないダイナミズムで、キッズを中心に大きな盛り上がりを生み出していた。3月にはバンドの出身地である神戸で初のワンマンも決定しており、今後もその存在感を強めていく事は間違いない。
2010年のサマソニ以来となる久しぶり過ぎる再来日だ。シンフォニックな要素を携え、ポストハードコアからメタルコアへ歩み寄ったサウンドは、当時Underoath以降の大きな道標となった。Liveは最新作の一曲目も飾った “Gloom” からスタート。スクリーマーMike Hranicaの気が触れた様に発狂する様な叫び方は健在だ。ロン毛になっただけでなく、ステージ上を行き来したり、マイクを投げてでんぐり返しで取りにいったり、喧嘩キックかましたりと(笑)、相当に目を引くパフォーマンスの連続。喉はやや本調子ではなかったが、その分ギター兼クリーンパートのJeremy DePoysterは前回来日時よりも遥かに表現力豊かな唄を歌い上げ、ブルータルでカオティックな楽曲に華を添えていく。セットの方はシングルになった “Martyrs” や “First Sight” の他にも “War”、“Sailor’s Prayer” といった最新作「8:18」からの楽曲は勿論披露。加えて前作「Dead Throne」から“Born to Lose”、「Zombie EP」から “Escape”、さらに前回来日タイミングでもセットに組み込まれた2009年大ヒット作「With Roots Above and Branches Below」からも “Assistant to the Regional Manager” や “Danger: Wildman” といった各作品のシングル曲が繰り出され、フロアはお祭り状態。さすがに1stや2ndの楽曲は演奏されなかったが、その辺りは2016〜2017年頃にリリース10周年記念で披露される事を願って我慢我慢(笑)。
専属のPA(音響)スタッフも連れてきていたと思われるサウンドも、コーストという大きな会場を数多く経験してきた彼等にはお手の物レベルのプロダクションだ。2012年にキーボーディストのJames Baneyこそ脱退してしまったものの、それ以外は結成時から同じメンバーで走り続けてきた彼等だからこその鉄板なアンサンブルで繰り出される壮絶な “Mammoth” でラストを締め括った。
海外勢のみならず、国内のシーンも年々盛り上がりを見せるラウドシーンの最前線を切り取った熱狂の一夜だった。今後もより一層飛躍していくであろう同シーンを見逃すべからず!
テキスト:鎌田 裕司 a.k.a. わいけ
写真:Nobuya Fukawa, MASAYUKI NODA(The Devil Wears Prada)






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