【REVIEWS】We The Kings – Somewhere Somehow 〜 ファンと共に勝ち取った最上級ポップネス 〜

Released: 5/3/2014 – KICK ROCK INVASION
前作「Sunshine State of Mind」ではオーガニックなサウンドを取り入れた彼等が、長年所属していたメジャーレーベルEMI傘下のS-Curve Recordsとの契約を満了させ、遂に自分達のその足で歩み始めた。同作からiTunes先行で配信された1stシングル “Friday Is Forever” のデジタル配信販売数のみで、バンド自身最高の全米チャート初登場45位を記録。アグレッシヴなサウンドがロックチャートの上位を締めるシーンの中でも、相変わらず熱狂的な支持を集めており、その動向は注目されていた。まずバンドは新作のレコーディングにあたり、自分達のレーベルOzone Entertainmentを設立。そしてレコーディング費用をファンから投資してもらうクラウドファンディングシステムで募り、目標金額を遥かに超える金額を獲得。こうしてファンと自身の力で制作された本作「Somewhere Somehow」が完成した。
バンドの鳴らしたい方向性。ファンが求めるサウンド。シーンのトレンド。この三つは時に相反し、アーティストを悩ませる事も多々。しかしこのWe The Kingsというバンドは昔からそのバランスの取り方、平衡感覚が本当に上手だ。前作「Sunshine State of Mind」でのさんさんと太陽の光が降り注ぐトロピカルな世界観はそのままに、その後デジタルのみで販売された「Party, Fun, Love & Radio EP」で歩み寄ったエレクトロを要所要所に配置した “Queen of Hearts” や “I Feel Alive”。最近のFall Out Boy辺りにも通じる横ノリのグルーヴを融合させた “I Like It”。スタジアムロックの持つスケール感と壮大なコーラスワークを昇華させた “Art of War” や “Any Other Way”。こうしたトレンディーさやバンドとしての新たな試みを取り入れつつも、しっかりと “Die Young Live Forever” や “Find You There” といった初期から一貫して持つ清涼感あるポップネスも搭載。まさに前述の三本柱を見事に共存させた、死角無しの一枚に仕上がった。
5月末には約4年振りとなる待望の再来日も決定。デビュー作「We The Kings」の再現Liveも決定しており既に大きな話題となっているが、個人的にはこれまでの名曲達にこれら新作の楽曲をどう組み込んでいくのか、今から非常に楽しみだ。
テキスト:Yuji Kamada

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