【FEATURE】Asking Alexandria来日インタビュー
エモxスクリーモxエレクトロと言う時代が渇望したハイブリッドなサウンド、危険な香りの漂うスタイリッシュなビジュアル、そして近年稀に見るザ・ロックンロールなアティチュードを武器に、これまで世界中のロックファンを魅了してきたAsking Alexandria。本国UKや活動の拠点とするUSのみならず、ヨーロッパやアジアでも絶大な人気を誇る彼らが2014年4月、約3年ぶりとなる来日を果たし、東名阪クアトロツアーを行った。そこでAP Japanは、待望の来日公演を果たした彼らにインタビューを実施。今回はヴォーカルのDannyとギターのBenに、ビルボード初登場5 位にランクインした最新アルバム『From Death to Destiny』の制作秘話や多忙極まるツアー生活について、さらに現在のシーンに対する想いなどを訊いた。
── 今回が3年ぶりの来日となります。久しぶりの日本はいかがですか?
Ben:久しぶりで楽しいんだけど、せっかくなのに雨が降ってるのが嫌だな。
Danny:ホントだよ!
Ben:でも女の子が可愛いからいいや(笑)!それだけで最高の来日になってるよ。
── 良かったです(笑)。
Danny:そう言ったところも含めて俺たちは日本が大好きだから(笑)、戻って来られてとても嬉しいよ。でも日本でライヴをやると、曲と曲の間が無言になることがあるよね。あれ、日本のスタイルだってことは理解してるんだけど、どうしても慣れなくて……不思議な感覚になるんだ。同時に、俺の試練でもある(笑)。
Ben:それなら曲が終わった後に俺が怒鳴ってやるよ!それだけでワイルドなライヴになるな。
Danny:それと、アルコール大好きな俺たちにとって東京は魅惑の街であり、最悪な環境なんだ(笑)。
── Dannyは一度アルコール断ちをしていましたよね。
Danny:うん、でもつまらなかったから、アルコール断ちをやめたんだ(笑)!
Ben:アルコール断ちなんて時間の無駄だぜ!
── なるほど(笑)。ちょっとアルバムの話も伺いたいんですが、昨年リリースされた『From Death to Destiny』は、UKでもUSでもバンド史上最も好調なチャートを記録していましたよね。この絶好調なチャートアクションを振り返ってみて、どう思われますか。
Danny:最高だよ!
Ben:日本でもみんなアルバムを気に行ってくれてるみたいだし、ホントに嬉しいよ。日本でNo.1になれたら、また戻ってこようかな?
── Benは以前、「ファーストアルバムとセカンドアルバムには直したい部分もある」とおっしゃっていましたが、今回のアルバムに関してはいかがですか。
Ben:いや、ないな。個人的には満足してる。まあ欲を言えば、時間が無くて反映できなかった自分のアイディアとか、もう少し実験的な音にしたかったな、とかはあるけれど……細かい部分を挙げればキリがないからね。だから次回作では、じっくりと腰を据えて、満足するまで時間をかけてアルバムを作ろうと思っているんだ。いよいよ、Asking Alexandriaとしての最高傑作が出来あがるはずだよ。
Danny:ここまでやってきて、やっとAsking Alexandriaのサウンドがどんなものなのかをはっきりと掴めるようになった。あとは、それをどう使っていくかだね。
――── ロールのサウンドを取り入れたり、「The Death of Me」のバージョン違いを2曲収録したりと、新たな試みがふんだんに盛り込まれています。
Ben:ああ、そうそう、「The Death of Me」のRock Mixを気にいってくれる人はとても多いね。実はね、あれは最初はへヴィなバージョンしかなかったんだ。けどあの曲の印象的なコーラスを生かすために、Rock Mixと言う名のラジオミックスを作った。そうしたらもう、Rock Mixバージョンがメインのようになってしまったね。
Danny:あの曲って、コーラスが強くてフックも目立っているから、へヴィな曲で終わらせてしまうのはもったいないと思ったんだよ。今では別のバージョンがあるのを忘れてしまうくらい、Rock Mixが主流になっているけどね。
── 「Moving On」や「Break Down the Walls」など、古き良きロックンロールの魅力と、あなたたちがこれまでのアルバムで表現してきたカッティングエッジなサウンドが混ざり合ったことにより、まったく新しいロックの形が出来あがったと思います。このアルバムを通じ、このシーンに対して新たなタイプのサウンドを提唱して行こう、という意図があったのでしょうか?
Danny:これはよく言ってもらえることなんだけど、Asking Alexandriaと言うバンドが大きくなってきた頃から、俺たちはトレンドセッターの立ち位置にいるかもしれない。でも今回、何かを意図してこう言った音にしたわけじゃなく、曲作りの段階から、自然と自分たちが多大な影響を受けたクラシック・ロックのスタイルに寄って行ったんだ。80年代の音楽をずっと聴いて育ってきたから、もはや自分たちの生活の一部だし、大好きな音でもあるからね。
Ben:ファーストとセカンドの段階では、そう言った部分を自分たちの音に反映させることに対してナーバスになりすぎていたんだ。でも今回のアルバムでは開き直って、自分たちのやりたいことをすべて詰め込もうと思った。そしたら、こう言う形になって言ったんだよ。
Danny:そう、人の意見を気にしすぎるのをやめたんだ。
Ben:俺たちが影響を受けたMötley CrüeとかGuns N’ Roses, Slipknotあたりのサウンドが反映されていると思うよ。Bon Joviみたいなバラードも入っているしね。
── そう言ったバンドたちの、どのような部分から影響を受けたんですか?
Danny:彼らのアティチュード、かな。特に80年代のバンドって何かに悪びれることもなく堂々としていて、媚びへつらうこともなく自由にやりたいことをやっていて、細かいことは気にしていないよね。そして、自分がなりたいと思った人間像をストレートに表している。セクシーで少し危険な香りもする。その姿勢すべてが魅力的だと思ったんだよ。
Ben:彼らの佇まいを見てるだけで刺激を受ける。ぐっと来るんだよね。
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