【REVIEWS】The Word Alive – Real. 〜 波に乗るバンドの現実を象徴した、間違いなき勝負作 〜

Released: 7/2/2014 – TRIPLE VISON / Fearless
2014年2月に開催されたSCREAM OUT FEST 2014にて再来日。初来日以降、本国アメリカにおいて凄まじい勢いでファンを増やしてきたその音楽的進化と実力。それを見事なまでに日本のオーディエンスに叩き付けその熱冷めやらぬ中、ステージでも話していた通りに最新作がリリースされた。今作で三枚目となるフルアルバムだが、まだ三枚目かという程の貫禄っぷりだ。もともと名のあるメンバーから構成されレーベル契約前からEPリリースをしてきた事も大きいだろうが、それ以前に最初からハイクオリティーな作品を出しているにも関わらず、リリースする度に前作を遥かに凌駕してきた事がそう感じさせる最大の要因かもしれない。
そしてまた今作は、前作から一回りも二回りも大きくなったバンドの力量を詰め込んだ一枚に仕上がった。元々フロントマンのTyler “Telle” Smithがレコーディング中のインタビューで「メロディアスな要素の入った、バンド史上最もヘヴィな作品」 と語っていた様に、これまでの作品の中でも静と動の対比が明確。先行シングルとなった “Play the Victim” や “Broken Circuit”、リードトラックの “Glass Castle” 等、Djentばりのテクニカルなギターリフやソロが大々的にフィーチャーされているのが今作のトピックの一つである事は間違いない。ブルータルで終末感のある不穏な世界観を持った “Never Forget”。ニューメタルでもラウドでもポストハードコアでもないながら、なんら彼等のこれまでのイメージから逸脱せずに新機軸を打ち出した “94th St.”。そしてLive会場でオーディエンス全体がシンガロングしている光景が浮かぶ、アンセミックなバースを持った “Light House” や “The Runaway” といった楽曲では、ここまでエモーショナルかつ愚直なまでのメロディーを彼等が鳴らすとは、と驚くリスナーも多い事だろう。この完全ブレイクタイミングで、こうして心に刻まれるメロディーを持つ楽曲を書けるのは本当にバンドの底力でしかないと思う。彼等はその壁を超えた事で、間違いなくさらに頭一つ抜きん出た存在になるだろう。
モダンなポストハードコアサウンドを追求するのにこれ以上の選択はないであろうCameron Mizell。そしてタイトなサウンドプロダクションとメロディアスな要素を手掛けさせたら右に出るものは未だにいないJohn Feldman。この二人のトッププロデューサーを迎えて制作された、という事実だけでなく、そのそれぞれのアプローチをしっかりThe Word Aliveというバンドとして昇華させた事に何よりも感服させられる作品だ。
テキスト:Yuji Kamada

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