【FEATURES】The Downtown Fiction, Newアルバム「Losers & Kings」インタビュー

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メンバーチェンジ、Fearless Recordsへの移籍を経てリリースされた、3年振り2枚目となる待望のNewアルバム「Losers & Kings」。ライヴを意識して作られたという、より骨太なロックへと進化した今作をフロントマンのCameronに語ってもらった。
 

“僕らはなるべく温もりとライヴな雰囲気が伝わるように心がけたん”

 
── 2ndアルバムのリリースおめでとうございます！まず今作がFearless Recordsからのリリースと聞いた時は驚きました！長年在籍したPhoto finishを離れてFearless Recordsとの契約に至った経緯を教えていただけますか？

ありがとう！
前からFearlessというレーベルのファンだったし、彼らのヴィジョンにすごく共感出来たからだよ。レーベルの居心地もすごくいいし、アルバム制作がスムーズに出来たことも嬉しいね。レーベルと契約出来たことに本当に興奮している感じだよ。

── メンバーチェンジもあって、今の体制になって最初のアルバムとなったわけですが、今までとレコーディングの面で変化や、新メンバーがいたからこそ出来た新しいことなどはありましたか？

ソングライティングの面ではそんなに変化はなかったかもしれないね。ラフなデモを作って、バンドでリハーサルしてみて、アレンジメントを加えて、それで出来が良ければアルバムに収録する。ライショーを重視している僕らにとって、今回のアルバムはその雰囲気をうまく表現出来たと思っているよ。人間味を感じられるようなバンドサウンドを届けられたんじゃないかな。

── 今回のアルバムタイトルはオープニングトラック “Some Place On Earth” から取られていると思いますが、「Losers & Kings」というタイトルに込めた思いを教えてもらえますか？

アルバムのテーマとして、辛い状況に追い込まれたときに人はどうするかっていうものがあるんだ。誰だって孤独だし、追い込まれた状況から抜け出さないといけないときがあるでしょ。でも、そんなときに負の感情に負けてしまってはいけないんだ。誰だって乗り越えないといけない、辛いのは自分だけじゃないって思えたとき、目の前の世界の見え方が変わってくると思う。結局、自分を受け入れて、そして周りを受け入れることが大切なんだ。葛飾北斎の作品に“神奈川沖浪裏”っていう絵があるでしょ。あれも好きな作品のひとつなんだけど、あれこそ困難な状況を乗り切る瞬間を切り取った素晴らしい作品だと思うんだ。人って弱い自分自身に常に立ち向かわないと生きていけないと、そう僕は思うよ

── TDFらしいポップな面は残しつつも、よりRockで骨太なサウンドになっている印象を受けたのですが、サウンド面でこういう音にしようと思い描いていたものはあったのでしょうか？

バンドらしい、ライヴの音にこだわって制作を進めたよ。あとはREMやThe Pixies、Rolling Stonesのようにサウンドに人間味を感じられるようにね。最近の音楽はどうしてもデジタルなものに偏っていると思うから、僕らはなるべく温もりとライヴな雰囲気が伝わるように心がけたんだ。

── あなたたちのライヴはクオリティも高く、エンターテイメント性もあって本当に楽しめる印象があるのですが、今回のアルバムの制作で特に「ライヴ」を意識して作った1曲を選ぶとしたら？

そういってくれてありがとう。実際、どの楽曲もライヴを意識して作ったものなんだ。だから、今はまだ一曲には絞れないかな。

── 最初の作品リリースしてから5年以上のキャリアを重ねてきて、音楽制作やバンドに対する考え方などに関して変わってきたことはありますか？

そうだなぁ。曲を書くことは、子供の頃から続けていたことだから、特に大きな変化みたいなものはないかな。でも、いつもシンプルに制作することは心がけていることのひとつだよ。大きく変わったことは、やっぱりバンドとしてライヴなサウンドにこだわるようになってきたっとこと。今回の作品では、そういった僕ららしさが一番表現出来ていると感じているよ。

── 今お気に入りでよく聴いているアーティストを何かひとつ教えてもらえますか？

やっぱりDavid Bowieの新作だね。

── 日本ではまたKRIからのリリースとなるわけですが、またKRIと一緒にやることになった感想を教えてください。

Kick Rockを愛しているよ。これまでに言葉にできないくらいの思い出が彼らとはあるからね。

── 今まで3度の来日をしていますが、来日中にあった出来事で特に印象に残っていることはありますか？

やっぱりサマーソニック出演かな。あれは間違いなくベストな経験だったね。忘れられないよ！だから、また日本に戻って、早くライヴをしたいね。あとは日本へ行くたびに、その文化や美しい町並みに感動させられるよ。次にいけたら、またしゃぶしゃぶを食べたいね。僕の大好物だから！！

── 最後にあなた達の来日を心待ちにしている日本のファンへメッセージをお願いします！

日本のみんな、いつも作品を聴いてくれてありがとう。今回の新作は僕らにとってはかけがえのない作品なんだ。だから、ぜひともみんなに聴いて欲しいと願っているよ。近いうちに会えると良いね。いつもありがとう！

最後にNewアルバム「Losers & Kings」から “Kiss My Friends” をチェック！

Interview：Nobuya Fukawa
Translation：Ken-Ichiro Arima