【FEATURES】ギルガメッシュ, Newミニアルバム「gravitation」インタビュー

メタル/エレクトロからJ-POPまで、あらゆる要素を取り込んだサウンドと磨き抜かれたライヴパフォーマンスを武器に、ラウドロック界において凄まじい勢いで頭角を現しているギルガメッシュ。ヴィジュアル系シーンでの成功、Wacken Open Airを始めとする海外ビッグフェスへの出演やヨーロッパでの単独ツアー、バンドの休止……紆余曲折を辿りカムバックを果たした彼らが選んだ道は、バンドの飛躍と革命だった。復帰後にリリースされ、ますますロックシーンから注目を受ける結果に繋がった6thアルバム「MONSTER」、これまでの輝かしいキャリアを凝縮したベストアルバム「LIVE BEST」のリリースを経て、2014年9月、ついにニューミニアルバム「gravitation」がドロップされる。今回はそんな彼らに、クロスオーバーした活動のきっかけからアルバムへの想いまで、たっぷりと語ってもらった。
“ギルガメッシュ」って言う激しい音楽を見せつけたい”
──ギルガメッシュは昨今特に、ラウドロック界から大きな注目を得ていますよね。皆さんのそもそものルーツも、洋楽のミクスチャーロックやNU-METALだったそうですが……。
Яyo:ギルガメッシュとして活動を始めたのはヴィジュアル系のシーンだったんですけど、影響を受けてきた音楽は洋楽だったんです。だから当初から、ヴィジュアル系の要素にラウドロックも取り入れたものをやっていて。
──自主企画でリリースされていた初期の作品からも、ラウドロックの要素を色濃く感じました。
Яyo:世代的に、SlipknotやKOЯN、Limp BizkitやLinkin Parkが流行っていたんですけど、結成当初はヴィジュアル系でそう言った音をやっているバンドがいなかったんです。俺はヴィジュアル系の音も好きだし、その二つを混ぜたら面白いところが狙えるんじゃないか、と思ったんですよね。ただギルガメッシュって本当に1から始めたバンドで、当初はスキルも無かったので、リズムの手法だったりシーケンスの扱いもわからなかったんです。セカンドアルバムくらいからその辺りの知識がついてきて、音色も変わって行ったので、これまでの作品の中でも色々変化が見えて面白いかな、と。
──そして2008年にリリースしたアルバム「MUSIC」では、デジタルサウンドを大々的に取り入れ始めたんですよね。
Яyo:俺はレコーディングが得意で、デジタル系のサウンドを作るのも好きなんです。ちょうど2008年ごろにPro ToolsみたいなDAWも取り入れ始めて、この音をバンドに取り込んだら面白いんじゃないか?と思いついたって言う、単純な発想なんですよね。当時ハマっていたTHE MAD CAPSULE MARKETSやThe Prodigyみたいなデジタルサウンドに、Linkin Parkが使っているようなスクラッチも大胆に入れてみたい、と思って、結果出来あがったのが「MUSIC」だったんです。
左迅:この頃からヴォーカルのスタイルも徐々に変わって行って、ただメロディーを歌うだけじゃなくラップやシャウトも取り入れて行ったんです。もともとRIZEやDragon Ashみたいなラップバンドも聴いていたんで、自分のやりたいことがしっかり反映出来て行った感じですね。
──同年にはドイツのメタルフェス、Wacken Open Airにも出演されました。
Яyo:その前にアメリカで開催されたヴィジュアル系のイベントにも出演させてもらっていたので、初めての海外では無かったんです。Wacken Open Airでは電圧が違うのにトランスしないままシーケンスの機材を繋いでしまって、同期の機材が全部使えなかった、っていう辛いこともありましたけど、憧れだったバンドとコミュニケーションも取れて楽しかったですよ。
──トリはIron Maidenだったそうですが……。
左迅:そうでした。他にはNightwish、SOILWORK、Killswitch Engageとかも出てましたね。
Яyo:俺はKillswitch Engageの大ファンなんで、ライヴ中はずっと袖で見てました。アフターパーティーではギタリストのアダムと話してCDも渡したんです。
──他にもスウェーデンのメタルフェス「METALTOWN」やマカオのロックフェス「HUSH!! Full Band 2013」等、海外ロックフェスにも多数ご出演されているんですよね。
左迅:海外フェスには結構呼んでもらえていて。自分たちとしてはもっと国内のフェスでもやってみたいんですけど、なかなか叶わなくて。
──そうなんですか?
左迅:やっぱりヴィジュアル系バンドって言う括りで見られてしまうので、そこで線が引かれちゃうんです。そう言う部分はこれから、ぶっ壊していきたいですね。
Яyo:まず音楽を聴いてもらいたいな、って思います。この前FREEDOM NAGOYA’2014に出演させてもらった時も、お客さんの反応ってすごく良かったんですよ。一度ライヴを観てもらえばギルガメッシュと言うバンドに対する見方も変わると思うので、まずは出てみたいな、って気持ちが強いですね。
──シーンをまたがって活動していくとなると、その分険しい道も多いですよね。あえてその道を選んだのはなぜなんでしょうか?
Яyo:ヴィジュアル系の中にも色々ジャンルがあって、俺らはすごくへヴィな部類に入るバンドなんです。他にも例えば、NOCTURNAL BLOODLUSTって言う、ヴィジュアル系の中でもへヴィな音楽をやってるバンドがいるんですけど、実はそう言うバンドって極端に少なくなってきていて。シーンの中で求められているのが、重くて激しい音楽では無くなってきているんですよね。もっと見た目でもわかりやすい、キラキラした感じのバンドが中心にいるんです。そんな状況でやって行くうちに、当然対バン出来るバンドも減ってきて、この中でずっといたら俺らはもうもたないな、ってひしひしと感じていて。俺らのライヴに来てくれるお客さんって、SiMやcoldrainも好きで、lynch.も聴きます、って人が多いんですよ。実際にSiMやcoldrainのメンバーにも「音楽的にもしっかりしているんだから、もっとラウドロックの中でやったほうが良いんじゃないの?」ってアドバイスももらってきていて。俺らも音楽的な自信はもちろんあるし、ギルガメッシュ節と言うものが確立できたと思うので、シーンを飛び出してきた、って言うのが今の状況ですね。それに、ヴィジュアル系の中にだけいると、ついつい錯覚しちゃうんですよ。
──錯覚、ですか?
Яyo:ヴィジュアル系って動くお金も大きなジャンルだし、ライヴにしても環境が全然違って。ケータリングもあるし、テックもいるし、現場にオトナもいっぱいいるんですよね。でもたまにジャンルの違うバンドとやったりすると、何も無いじゃないですか?と言うかむしろ、本来は何も無いのが当たり前で。そこで、錯覚するのって怖いな、って思ったんです。そんな中、そろそろ腹割って覚悟決めないと、って強く思ったのがここ1、2年なんですよ。
左迅:活動休止する少し前から、その気持ちがどんどん強くなって。ライヴ力が高いバンドって世の中にはたくさんいるので、彼らとどんどん共演して「やべぇ!」って焦るのが、バンドとして一番成長出来ると思うんです。
──具体的に、そう思うきっかけになったライヴなどあるのでしょうか。
Яyo:もともとそういう気持ちはあったけど、すごく焦ったのはHER NAME IN BLOOD / MAKE MY DAYのライヴに出演した時ですね。HNIBのドラムのUmeboなんて、足にモーター入ってるのか?!と思ったくらい上手くて。それに、みんな年齢も若いじゃないですか。他にも俺らより下の年代であるCrossfaithだってあんなに上手くて海外進出もしているし、Crystal Lakeだって若くてめちゃくちゃ上手いけど、負けてらんねぇな!って。
──ヴィジュアル系のライヴとラウドロックのライヴでは、色々な文化の違いもありますよね。
左迅:それはあります。でも、気持ちで負けたら負けだな、と。どれだけ上手かろうが、かっこ良かろうが、先輩だろうが後輩だろうが、ぶっ潰すぐらいの気持ちを持ってステージに立たないと、何をやっても響かないと思うんですよ。
Яyo:俺たちもラウド系だけに染まろう、と思っているわけでは無いんです。ヴィジュアル系でもないし、ラウド系でもないし、メタルコアバンドでもない。ギルガメッシュ、って言う激しい音楽を見せつけられれば良いなって。
──こうした活動を続けている、ギルガメッシュだからこそ出来ることも多いですよね。
Яyo:例えば、俺らが海外のバンドを呼んでツアーを組んだりしてもいいですよね。I See Starsとか、メタルコアの要素も持ちつつ 、エレクトロサウンドも含んでるバンドが好きだったりもするので、そう言うバンドが固まったイベントをやってみたら面白いと思うんです。ギルガメッシュが好きな子たちは、彼らのような音楽性もきっと好きだと思うので。あとはPierce The Veilとか、エモ要素の強いバンドと一緒に組んでも面白いだろうし。
左迅:俺はずっと一緒にやりたいと思っているのが、メロコアなんですけどGOOD4NOTHINGなんです。 バンドマンとしての考え方とか、お客さんに発信する力とか、長く続けることの楽しさや苦しさをライヴですごく伝えてくれるので、俺自身も彼らにこれまで何回も救われてきていて。10月から始まるギルガメッシュのツアーもそうですけど、ジャンル関係なく、カッコ良くて心に響く音楽やっているバンドと一緒にライヴをやっていきたい、って気持ちが強いんですよね。
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