【FEATURES】Taka (ONE OK ROCK) x Ken (Crossfaith)スペシャル対談
──お互いの活動から刺激を受ける部分などあるのでしょうか?
Taka:リスペクトしか無いですね。
Ken:俺もそうです。海外に行ってオススメの日本のバンドは?って聞くと、必ずONE OK ROCKとcoldrainが上がってくるんですよ。俺らは同い年なんで、そう言う面でもONE OK ROCKの凄さって感じるんです。時々変な人だなあ、って思いますけど(笑)。
Taka:僕もKenのことは変な人だなって思います(笑)。でも僕自身は、海外での活動を含めて、自分のことはCrossfaithの後輩だと思ってるんです。彼らって先陣を切って海外での活動をスタートさせましたよね。一番最初にそう言うところに突っ込んでいくのって、本当に大変なことだと思うんですよ。僕らも日本で活動していて、そう言う瞬間ってたまにあるんですけど、僕らはまだ日本語が話せて、同じ日本人が相手なわけじゃないですか?まだ若いから突っ張れるし。でもCrossfaithの場合は本当に何も無い状態で、自分たちの強い気持ちでやっていってるわけじゃないですか。だって、最初は英語も喋れなかったんでしょ?
Ken:うん、無理だった。
Taka:でもすごく努力して勉強して、今じゃ普通にインタビューも英語で受け答えしている。そう言う姿勢を目にすると、僕自身もすごく刺激を受けるんです。例え音楽を抜きにしたとしても、僕らのライヴを見に来てくれるような若い人たちにとって、すごくリスペクト出来る状況にいるバンドですよね。僕らより若い世代で、音楽に興味がない子たちでも、海外って身近に感じられるものであってほしいわけじゃないですか?そう言う意味でも、彼がやっていることってすごく尊敬できるんです。
Ken:実はあんまり複雑には考えてないんですよ(笑)海外に行きたくて、そのためにはどうすれば良いのかを逆算してやってきただけで。実際に向こうに行ったら、例えばUKに行ったときはツアーバスですらなく毎日バンで移動して、17日間ぶっ通しでライヴをやったりもしてたんです。でもそれすらも、すごく楽しかった。さっきTakaが言ったように、海外を見据えて行くって言うのは色んな可能性に満ちあふれていることだと思うんですよね。
──CrossfaithとONE OK ROCKの対バンは2年ぶりなんですよね。
Taka:そうですね。2012年に大阪のなんばHatchでやって以来です。その頃からCrossfaithが大好きだったし、ものすごくリスペクトしていたんです。そう言うバンドと純粋に、一緒にやりたいなって思って。その時は自分たちのイベントだったので、それに出てもらう形でお願いしたんです。
Ken:誘われた時はえっ、いいの?! って感じでした。ONE OK ROCKのファンはCrossfaith聴ける?!とも思いましたし。でも、まあいっか!って(笑)。そもそも俺はもともと、ONE OK ROCKってバンドはそんなに詳しくなかったんです。でもONE OK ROCKってバンドが凄くカッコいい、って話は聞いていて。
Taka:ちっちゃいのが歌ってんのかー!?って (笑)?
Ken:横浜アリーナ売り切ってるらしいぞ!けど知らんな!って(笑)。でもある日、新木場Studio Coastで初めてライヴを見たんです。そのときに、このバンドすごいやん!ってなって。曲も知らなかったし俺らとはジャンルも全然違うけど、めちゃくちゃカッコ良かったんです。そこで早く一緒にやりたいって思ってて、なんばHatchでようやく願いが叶ったんですよね。でもその後はしばらく一緒にやることってなかったから、今回ようやく再会できたんですよ。
Taka:今回の対バンも、Crossfaithだったらやりたい!って思ってたら、本当に叶って。
Ken:俺らもONE OK ROCKだったら絶対やりたい、って思ってて。
──ファンの人たちもそうだと思いますが、お二人にとっても念願のイベントだったんですね。
Ken:お客さんから見ると、国民的バンドであるONE OK ROCKと、ラウドロックシーンのCrossfaithの組み合わせって意外だと思うんです。その2バンドが恵比寿リキッドルームって言う会場で対決なんてもう、事件ですよね。でもONE OK ROCKもCrossfaithも海外に行ってて、実はメンバー同士もすごく仲が良かったりもするんで、そう言うことも知ってほしいですし、とにかく盛り上げていきたいです。
Taka:海外で見てきたものと比べると、日本のコミュニティってまだ小さいと思うんです。そこをもっと広げていきたくて。アメリカに行ったら僕らより年下のバンドばっかりで、シーンが確立されているんです。日本もこれだけの土台があるんだし、色んな国を巻き込んでもっとやっていきたいですね。
Ken:まさにその通りですね。ONE OK ROCKと一緒に海外ツアーしたいな、って思います。
──それは素晴らしいですね!
Ken:Japan Expoみたいなある程度日本の文化が受け入れられているところだけじゃなくて、もう本当にロックが大好きで、自分の国のロックしか聴かないって言う人にもヤバいやん!って言わせたいです。ONE OK ROCKだったら絶対にそうなると思うし、coldrainと3バンドでツアー出来たりしたら最高ですよね。それで3000人~4000人くらい入る会場がソールドアウトしたら、日本って言う国の見られ方も変わっていくだろうし。もっとフォーカスされて、来日したいってバンドも増えていくと思うんです。
Taka:Hi-STANDARDがそれに近いムーヴメントを起こしたんですよね。blink-182を日本に呼んだりとか。すごいことだったと思うし、それこそがバンドのすべき仕事だと思うんです。真似するわけじゃないですけど、そう言う部分は継承していきたいですよね。
Ken: Hi-Standardが、自身が影響を受けたblink-182を呼んだりするのって、すごく合点が行くというか。俺らも自分たちが影響を受けて、カッコいいと思うバンドを呼びたいですし。
──例えばどんなバンドでしょうか?
Ken:The Prodigyですね。
Taka:それは超カッコいいね!
Ken:そのラインナップで、幕張メッセとか大きな会場で出来たら面白いですよね。そこ、The Prodigy呼ぶの?!って意外性もあるだろうし。あとはやっぱり若いバンドで、Bring Me The Horizonとかも呼びたいです。でも、トリは俺らって言うのがいいですね。海外のバンドが来たら日本人は前座、って言うのが定着してしまっているのを覆したいし、自分たちのツアーなら自分たちでやりたいって思うので。
Taka:僕はRammsteinですね。
──Rammsteinですか……!
Ken:それはハンパないな!でもそれやったらさすがに俺らトリはできないかもな(笑)?
Taka:できないかな(笑)?Rammsteinって長いこと来日してないでしょ?
Ken:あのすさまじいセットを持って来られへんからね。
Taka:そこを何とかしてさ(笑)。
Ken:うん、それ、やろう(笑)!
Taka:絶対に誰が見ても面白いじゃないですか?世代関係なく楽しめるラインナップがいいんですよ。
Ken:単純に俺らは洋楽が好きだから、聴いてほしいって言う気持ちなんですよね。例えばRammsteinだったら、アート的な部分や世界観を楽しめるバンドだと思うんです。パンクロック精神で盛り上がって楽しむライヴも良いけど、別の視点から見て楽しめる音楽もあるから、それも聴いて、見てもらえたら良いなって思うんですよね。
──洋楽、邦楽の垣根なく音を楽しめるのは最高ですよね。
Ken:俺たちがその環境を作って行くのが大事なんだな、って思います。洋楽のバンドって、ライヴがなかなか見れないってことがすごく足を引っ張ってると思うんですよね。例え来日したとしても、チケット代も高いですし。だから俺たちがそこもカバー出来るくらいになって、クロスオーバーさせていきたいなって思います。
Interview:Leyna Miyakawa
写真:JulenPhoto(Julen Esteban-Pretel)
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