【FEATURES】New Found Glory来日インタビュー 〜俺たちのような人間でも、音楽をやって夢を追い続ければ、いつか叶えることができる〜

通算8枚目となるアルバム「Resurrection」のリリースを記念し、世界各地でショウを行っているNew Found Gloryが2015年2月、待望のジャパン・ツアーを開催。東京、横浜、名古屋、大阪と全国4カ所で行われ、各会場で最高の時間を演出してくれた本ツアーでは、シーンにおいていかに彼らが求められ、重要な存在であるかを改めて証明した、非常に貴重な内容となった。今回は自身も来日が待ち切れなかったというギタリストのChad Gilbertにインタビューを実施し、アルバム「Resurrection」の背景からファンに対する想いなどを語っていただいた。
“どんなことも必ず乗り越えられるということを示していきたかった”
──久しぶりの日本はいかがですか?
Chad Gilbert(以下Chad):とても興奮しているよ!俺たちは日本が大好きだから、早くここでツアーをしたいと常々思っていたんだけど、ここのところなかなか叶わなくてね。マネージャーにいつも「日本でのツアーをブッキングしてくれ!」と叫び続けて(笑)、今回ようやくその要望が通ったんだ。
──日本のファンにとっても待望の来日公演となりましたが、皆さんにとっても念願叶ってのツアーなんですね。
Chad:その通りだよ!前回の来日からこんなに間があいてしまって、すごく悲しかった。 日本は人も優しくて、ファンも暖かく迎え入れてくれるし、良い友達もたくさんいて、ショッピングも楽しくてたまらない。今こうして、この土地にいられることが本当に嬉しいよ。たまにインタビューで「US以外で、どの国でショウを行うのが好きですか?」と聞かれるんだけど、毎回、答えは日本だからね。
──それは嬉しいです。ニューアルバム「Resurrection」についてもお伺いしたいのですが、今作は制作の準備期間を多めにとったそうですね。
Chad:そうだね。長いこと時間をかけたというよりは、レコーディングの前にほとんどの作業を終わらせている状態まで持っていったんだ。俺たちの新しいスタートを告げる作品でもあるし、素晴らしいファンのみんなが待っていてくれていることも知っていたから、きっちりと準備をしてから制作にとりかかったんだよ。今回は、4人編成になって以降初の作品だし、バンドのロゴも一新して、曲のトピックも以前とは違う。以前のようにスケジュールに追われることもなく、まったく新しい環境の中で完成させたアルバムだから、まるで1stアルバムを作っているような感覚だったかな。
──過去作品と比べて、最も変化を感じる部分はどこでしょうか。
Chad:歌詞だね。今回は、人生における辛い経験や、困難を乗り越えることについて伝えていきたいと思っていたんだ。このアルバムを作る前、自分たちも何度もそういった状況に陥って、そのたびになんとか解決して、やっとここまで歩んできた。その経験を歌詞にすることによって、ファンのみんなと感覚を共有し、どんなことも必ず乗り越えられるということを示していきたかった。 これまでの作品にも様々なメッセージを込めてきたけれど、今回はそういった経緯もあって、より深く突き詰めていったんだ。
──特にそのメッセージが色濃く表れている曲を挙げるとすれば、どの曲になるでしょうか?
Chad:個人的に好きということもあるんだけど、“Ready and Willing” かな。この曲は、成功というものの真実がテーマなんだ。俺たちはフロリダの田舎でバンドを始めたんだけど、当時はビッグになるチャンスなんてほとんどなかった。何年もあらゆるトライをして、ようやく成功を手にすることができたんだ。でもいざそんな状況に身を置いて、しばらく経ったとき、一般的な意味の成功というのはまやかしでしかないことに気づいた。本当の成功というのは、世界中を飛び回り、ショウを行って、自分の情熱に従うことなんだ。 “Ready and Willing” の歌詞では、今実際に成功していようとそうでなかろうと、自分が一番愛することをやっていくことの大切さを表している。それこそがまさに、俺たちが伝えていきたいことなんだ。
──サウンド面においても、聴けば誰しもを奮い立たせるような、どこまでもキャッチーでアップリフティングな曲になっていますね。
Chad :そうだね。この曲は、アルバムの他の曲と比べてもメロディックだし、とてもキャッチーなサウンドに仕上がっている。それこそが、4ピースバンドとなったNew Found Gloryの強さを証明していると思うんだ。ギターやベース、ヴォーカル、ドラムそれぞれのパートが際立っていて、完璧なバランスで重なっているからね。
──「Resurrection」のリリース以降、世界中でショウを開催されていますが、今回のツアーで特に印象に残った国などありますか?
Chad:フィリピンのマニラと、イタリアかな!フィリピンは5年くらい前にフェスに参加したことはあるんだけど、自分たちのツアーとして行くのは初めてでね。ライヴでは過去の曲から「Resurrection」の曲にいたるまで、みんなが凄まじい熱量で楽しんでくれたんだ。イタリアのオーディエンスも本当に熱狂的で、楽しいライヴだったよ。New Found Gloryはキャリアが長いから、過去にヒットした曲を演奏するとすごく盛り上がるんだ。でも新しい曲に対しても同じように盛り上がってもらえるのは、とてもありがたいことだよね。
──New Found Gloryはそのツアーの模様を細かくウェブにアップしたり、アルバム制作時には定期的にスタジオ・アップデートを投稿したり、様々な規模の会場でライヴを行ったりと、あらゆる角度からファンへのアプローチを積極的に行っています。そういったコミュニケーションに対する考えや、大切にしていることなどを教えていただけますか?
Chad:こうしてファンと密にコミュニケーションをとっていくことは、すごく重要だと思ってる。というのも、俺がまだ音楽が好きな普通の少年だった頃から、何かで成功を遂げた有名人たちは、自分たちの人生を立派なものに見せようとする傾向にあると感じていてね。彼らだって、きっと成功するまで最大限の努力をして、何度も失敗しながら、チャンスを掴んでいったんだと思う。その成功者の中には才能がある人もいれば、全くない人だっているはずなんだ。でもひとたび有名になると、自分たちが経験してきた困難や苦しかった経験を、表に出さなくなってしまうよね。でも俺たちは普通の人間でしかないから、その部分をきちんと伝えていきたい。俺たちのような人間でも、音楽をやって夢を追い続ければ、いつか叶えることができる、ということをみんなと共有したいんだ。そのメッセージを発し続けることで、若いバンドもどんどん増えていくだろうしね。
──若いバンドへのエールも込められているんですね。
Chad:ありがたいことに、New Found Gloryが好きでバンドを組み、今一生懸命活動をしている若いバンドもたくさんいるんだ。自分たちがまだバンドを始めたばかりのころ、MTVに出られるなんて誰も言ってくれなかった。でも俺たちは実際にそういったメディアに出ることができて、夢を叶えられたんだ。音楽という分野だけでなく、誰しもに必ずチャンスがあるから、周りが発するつまらない戯言を信じて夢を諦めたりしないでほしい。だからこそ自分たちのあらゆる面を、ファンのみんなに伝えていきたいんだよ。
──こうして常にファンと近い目線を保ちつつ、New Found Gloryは17年以上に渡って第一線で活躍されていますが、昨今の音楽シーンについてどう思われますか?
Chad:シーン自体は常に進化を遂げていて、盛り上がっていると思うんだ。それぞれのバンドが、自分たちのプロモーションだけに力を注ぐのではなく、ダイレクトな繋がりを意識するともっと面白くなるんじゃないかな。ブログをアップするだけではなくて、ファンを愛しているなら、その愛やリスペクトをきちんと伝えていくのはとても重要なことだと思うよ。昨年素晴らしい作品をリリースしたThe Story So Farを始め、才能に溢れる若手バンドは本当にたくさんいるから、今後もシーンは活性化していくんじゃないかな。
──これまでの活動において、New Found Gloryとしての進化や成長を感じたきっかけとなる作品や楽曲があれば教えてください。
Chad:まず転機になったのは、「Nothing Gold Can Stay」と「New Found Glory」に収録されている “Hit or Miss” だね。この曲をリリースしたことによって、自分たちがパンキッシュな曲だけでなく、多くの人々の心に残る曲を作ることができる、と証明できたんだ。「Sticks and Stones」に入っている “My Friends Over You” も自分たちにとって大きな存在の曲なんだけど、このアルバムのラスト・トラックである “The Story So Far” も、すごく大事な曲でね。スロウでエモーショナルな曲なんだけど、この曲でそれまで俺たちを知っていた人たちに、「彼らはただのパンクバンドじゃないんだ!」と思ってもらうことができたんだ。その後リリースした「Catalyst」ではギターを大々的にフィーチャーしたアグレッシヴなサウンドで、New Found Glory の新たな一面を打ち出すことができたし、「Coming Home」にはバラードソングも入れることによって、New Found Gloryをまた違った角度から楽しんでもらえたと思う 。すべてのアルバムに、自分たちにとってキーとなる楽曲が入っているよ。そして作品をリリースするごとに、ファンのみんなには良い意味での驚きや、 New Found Gloryの進化を感じてもらえているんじゃないかな。もちろん「Resurrection」でも大きく進歩しているし、サプライズも存分に込められているから、アルバムを聴いて楽しんでもらえたら嬉しいよ。
New Found Gloryの最新アルバム「Resurrection」はHopeless / KICK ROCK INVASIONから現在発売中。以下Chadもフェイバリットに挙げる “Ready And Willing” のMusic Videoもチェックを!
2/14に渋谷CLUB QUATTROで行われた来日公演のライヴレポートはこちら。
Interview / Translation: Leyna Miyakawa

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