【REVIEWS】Gnarwolves – Chronicles Of Gnarnia 〜パンクに噛み付くアンダーグラウンドの化身〜
Released: 2/19/2014 – ICE GRILL$ / Pure Noise
リリース元のICE GRILL$が2013年に配布していたサンプラーにも収録されており、その名を日本でも徐々に目にする事も多くなってきていたUKパンクシーンの核弾頭。本国でリリースされた3枚のEPをコンパイルした今作で遂に全米と日本で正式デビューを果たす。まだ結成から一年半しか経っていないにも関わらず、Reading And Leeds Festivalを始め多くの名立たるフェスにも出演。一緒にツアーを回ったThe Story So Farのメンバーに、彼等は絶対にビッグになると言わしめた逸材だ。
LifetimeからTitle Fight、Ivy Leagueを彷彿とさせるストリート感溢れた荒削りなメロディックハードコアを軸にしていながら、“Party Jams” や “We Want The Whip!” 等の爽快なメロディーラインも持つ。超ファストに、そしてキャッチーさを合わせた “A Gram Is Better Than A Damn” や “History Is Bunk”。無邪気な疾走感から顔を覗かせる90’s Emoインフルエンスなパートを織り込む辺りもトレンディー。全ての曲が3分以内という無駄なパートを排除した全曲シンガロング出来る楽曲が詰まっており、実際のLiveでも合唱が巻き起こるのも必然だ。初期衝動を大切にしながらも、しっかりと現在のパンクシーンへのアンチテーゼを具現化したサウンドになっているのも新鮮であり血がたぎる。
これはアングラ臭がするからなのか、彼等の持つエモーティヴさ故なのか。いずれにせよ今後も確実にシーンに切り込んでくるであろう、今後も注目のバンドだ。後々レジェンドとなっていくのか、アンダーグラウンドで終わってしまうのか。まだ彼等の旅路は始まったばかりだ。今年リリース予定の新作を合わせ、ここからの快進撃を見逃さぬ様に。
テキスト:鎌田 裕司 a.k.a. わいけ
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