【REVIEWS】Light You Up – All We’ve Ever Known 〜 郷愁とエモーションが理想的融合を果たしたポスト・ポップパンク 〜

Released: 1/28/2015 – ICE GRILL$
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個人的にかなり首を長くして待っていた一枚がようやくリリースだ。2012年に発表されたデビューEP「Broken Jaw」は国内盤化され、その既存のポップパンク勢とリンクする部分もありながら、USインフルエンス直系になり過ぎないUK特有の切なくもパワフルなサウンドは大絶賛で迎えられた。リリース後も精力的にLive活動を続け、A Loss For WordsやSave Your Breath、Decade、Chunk! No Captain Chunk!、The Wonder Years、State Champs等といったバンドと共演。前作からのスパンを考えるとややマイペースなソングライティングだった様な気もした(というか待ちきれなかった説もある.笑) が、焦らず、確実に良い曲になるまでしっかりとそこを詰めた結果がこうしてあるのだなと実感させられる。そう、どれも素晴らしく心を掴まれる良い曲だ。
New End Originalばりにかき鳴らされるアコースティックサウンドの冒頭から、どんどんとスケール感と疾走感を帯びていく“Breathe” で久々に息を吹き返し、PVにもなった “It’s About Time” へ。まさに彼等の真骨頂とも言える切なくも温かい疾走感と、絞り出される様なエモーションが詰まった完璧なリード曲だ。その他にも、まるでAmerican Hi-Fi辺りともリンクするオルタナティヴな “All We’ve Ever Known” や “Monsters”、“Brother”。フロントマンTom Napierの色男すぎる声が存分に堪能出来るアコースティックナンバー “You Are Waiting For A Train”。オルタナティヴ要素だけでなく疾走パートからスタートし、Mayday ParadeやGo Radioを彷彿とさせるキャッチーでエモーショナルなメロディー展開になっていく “Haven’t You Heard” と、彼等らしい振り幅。そしてFour Year StrongのAlan Dayがフィーチャーされたポップパンクソング “Always Wanting More” に加え、何とデビューEPに収録されていた最強キラーチューン “Foxfire” がA Loss For WordsのMatt Arsenaultフィーチャリングにて再録されているのがニクすぎる。首を長くして待った甲斐のありすぎる、デビューアルバムにして大傑作だ。ポップパンクファンだけではなく、ロック、オルタナティヴなサウンドが好きな方にも是非聞いて欲しい一枚。
テキスト:Yuji Kamada

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