【REVIEWS】Bitter Kids – Monster House 〜 次世代ハイブリッド・スクリーモ・サウンド 〜
Released: 2/11/2015 – Maxtreme
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個人的に “Kids” と名のつくバンドには大体ハズレがない。DangerkidsやBig City Kids、そしてForever The Sickest Kidsしかり。イメージはどうにもこうにもチャラくてダンサブルでエレクトロなんだけど、そのイメージの常識を根底から覆すバンドが現れた!カナダから突如として降り注いだ新星バンド、Bitter Kidsである。そのサウンドはモダンでストレートなPost Hardcore/Alternative/Screamo、いわゆるタネも仕掛けもなくメロディーと歌で勝負する正統派!エレクトロやサンプリングに頼りがちな現代シーンにおいて、この正統派テイストは一際まばゆく感じられる。
なかでも “All Of This” の目を覆わんばかりの輝きの強さといったら!あどけなさを残す等身大のVo.と叙情的かつあたたかなハートフル・メロディー、正直2015年の現代にこんなオネストで泣ける楽曲に出会えるとは思えなかった。Faulter meets There For Tomorrowともいえそうな、ハートフルさと叙情テイストのせめぎ合い、凌ぎ合いは前述の “All Of This” だけでなく、全編に渡る!定番の疾走感と現代的なツーバスが絶妙な一体感を生み出す “Voices”。イントロのギターリフからして陥落!センスフルな格好良さに満ちた良曲 “The Latest Scene”。なんとIssuesのスクリーマー、Michael Bohnをフィーチャーした収録曲中髄一のハイトーンVo. が冴える “Painted Pictures” など国内盤はボーナス・トラックを含めた全7曲!次世代ハイブリッド・スクリーモ・サウンド、そしてまた新たな “Kids” が高らかにその産声を上げた!
テキスト:Sway