【REVIEWS】Modestep – London Road 〜異才が放つ至高のエレクトロック〜
Released: 7/29/2015 – Sony / Max
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EDMがメインストリームとなりますます注目を集めるエレクトロ・ミュージックだが、その中でも一際異才を放ち注目を得ているのが、UKはロンドン出身の4人組、Modestepだ。2010年にヴォーカルのJosh Friendと覆面DJやギタリストとしても活躍するTony Friendによって結成された彼らは、Bring Me The HorizonやBullet For My Valentine、Crossfaithらも所属する巨大マネジメント会社= Raw Power Managementに所属。The ProdigyやJustice、Pendulumらの活躍によって確立されたエレクトロック・シーンにおいて、今後の期待を担う次世代エレクトロック・ヒーローの最有力候補として名を馳せており、世界各地にじわじわとそのファンベースを拡大中だ。これまでelectroxへの出演や単独来日公演も行っており、SUMMER SONIC 2013年に続き、SUMMER SONIC 2015にも出演が決定している。
そんな彼らの記念すべき2ndアルバムとなるのが、この「London Road」というアルバムである。もともとライヴに定評のある彼らだが、密なスケジュールでツアーを行っていた経験から、今作ではよりライヴ感のあるサウンドを目指したのだという。その言葉通り、強靭なビートが炸裂する爆走エレクトロナンバー “Snake” や鮮烈なシンセ音と変則的なリズムに体が疼かずにいられない “Rainbow”、スタジアム・ロックのテイストも感じるダーク&ミステリアスな音像がたまらない “Machines”、Skindredをフィーチャーした強靭なアッパーチューン “Circles” など、フロアを激震させるであろう濃厚な楽曲陣が凝縮されている。Coachella Valley Music and Arts Festivalや Ultra Music Festival、Download Festivalといった巨大フェスに出演し、各地でオーディエンスを汗だくにさせている彼らの心意気が表れた、至高のエレクトロック・アルバムと言えよう。
テキスト:Leyna Miyakawa