【REVIEWS】Seaway – Colour Blind 〜柔軟性とマジョリティーを加え、ネクストステップへ〜

Published On 2015年10月30日 | By admin | REVIEWS

Released: 10/23/2015 – ICE GRILL$ / Pure Noise

AltPress.jp Rating:
4

元々凄まじいクオリティーのバンドを輩出してきたカナダだが、最近のポップパンクシーンにおいては中々頭角を現すバンドが少なかったのは事実。そんな中、着実にステップアップしてきた、2011年結成オンタリオ産。結成初年度にリリースされたセルフタイトルのEPの時点で、早耳ポップパンクリスナーから賛辞を受けて来た彼等は、その後EPやスプリット作、アルバムとコンスタントなリリースを続けてきた。そんなバンドは2014年から急加速。Major LeagueやStickup Kid、Driver Friendlyといったバンド達のサポートを行いながら、現在のPure Noiseと契約。昨年11月にリリースされたEP「All In My Head」に続き、バンド二枚目となるフルアルバムをリリースした。

ハードコアの作品を中心に手掛けてきたDerek Hoffmanに加え、Four Year StrongのAlanにプロデュースされたそのサウンドは、確実にネクストレベル。初期の勢い溢れたニュアンスはそこかしこに散りばめながらも、全体的には非常にストレートなポップパンクサウンドをベースにしたバリエーション豊かな楽曲が収録。冒頭からかっ飛ばすのかと思いきや、温かさとエモーションが滲み出るイントロからパワフルに展開していく “Slam”。爽快な青空感と、シンガロング必至のタイトルパートを持つ “Best Mistake”。とことんキャッチーに突き抜けていく “Trick (So Sweet)” や、彼ら最大の武器であるツインボーカルを活かしたコーラスワークと疾走感が心地よい “The Day That She Left” といった楽曲も収録されていながら、“Airhead” や “Freak” に代表されるMan Overboardを彷彿とさせるエモーショナルなパワーポップソングが印象的だ。個人的には “Growing Stale” の所々に挟まった一瞬の刹那フレーズに悶絶。加えて、大きく打ち出されてはいないが同郷カナダの伝説のファストメロディックバンド、The FullblastのボーカルであるIanがコーラス参加しているのもグッとくる。

アグレッションや底抜けに陽性なテンションだけでなく引きを取り込んだ柔軟なこの作品で、バンドは新たなファンを掴む事だろう。
 

 
Seaway
Seaway「Colour Blind」
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テキスト:Yuji Kamada

              




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