【FEATURES】Me Vs Hero, Newアルバム「I’m Completely Fine」インタビュー

UKを代表するポップパンクバンドMe Vs Heroの4年振り、2枚目となるNewアルバム「I’m Completely Fine」が遂に完成!Me Vs Heroらしいアッパーなポップパンクだけに留まらず、新たなサウンドへのアプローチにも挑戦、ネクストレベルに到達した新作についてギタリストのBobbyに語ってもらった。
“よりダイナミックなサウンドを求めていたんだ”
──前作から4年振りの新作となるわけですが、作り終えての感想を聞かせてください。
Bobby:本当に制作に長い時間がかかったんだ。取りかかったのは、2011年からだから。それからメンバーチェンジとか色々あってね。まあ、ようやくリリース出来たって感じだね。満足だよ。レコーディングはとにかく大変だったね。実は3回もレコーディングのやり直しをしたんだ。書いた楽曲に自信はあったから、とにかく完璧に仕上げようと思ったんだよ。それで時間はかかったけど、ようやく完成したんだ。
──楽曲の制作はいつ頃から行っていたのでしょうか?
Bobby:2010年から2014年にかけてだね。“Skin and Bones” なんてSamとSimonがたった一日で書き上げた楽曲なんだけど、俺のお気に入りだね。他の楽曲は時間がかかったのもあったし、本当に様々だよ。
──昨年のThe Wonder Yearsとの来日ツアーで披露していた楽曲も収録されていますよね。
Bobby:“Heisenberg” はライブでプレイしたね。この曲は、2012年にライブスタジオヴァージョンをレコーディングしてたんだけど、評判が良かったから、ライブでプレイしようってなったんだ。アルバムに収録されているヴァージョンは、最高の出来映えだね。
──楽曲はどういう風に書かれているんですか?
Bobby:割とプログレッシヴな制作方法を取るのが好きかもね。いくつかの楽器パートは、PropagandhiとかCrucial dudesといったバンドからインスパイアされている部分はあるよ。実際、彼らのサウンドとは俺たちのサウンドは違うんだけどね。自分たちのサウンドを強いて名付けるなら、プログレッシヴ・ハードコア・ポップパンクかな。
──具体的に楽曲制作はどのように行っているのですか?
Bobby:まあ人によって個性がバラバラのように色々なやり方があるんだけど、俺の場合は、パソコンにドラムのプログラムをいれてギターのアイデアを取り込んでいるよ。Abletonってソフトが使いやすいね。ヴァースごとにコピペして色々と調整出来るから。人によっては、バンドでせーので録音するパターンもあると思うけど。実際、その方法がベストなこともあるよね。だから、これっていう正攻法ってのはないんだ。
──ドラムのSimon、ギターのGrantが加入してからは初となるアルバムですが、彼等の加入前、後で、楽曲のアレンジや演奏面などで変化はありましたか?
Bobby:Grantは今作のレコーディングにも関わっているんだ。かなり、良い影響を与えてくれたと思う。Simonもそうだね。数曲、関わっているよ。それぞれに自分のパートは、みんなしっかりやってくれたと思う。ミックスはRomesh Dodangodaが、Longwave Studiosでやってくれたんだけど、彼も素晴らしい仕事をしてくれたよ。
──すべて自分たちでレコーディングを行ったとのことですが、セルフプロデュース、レコーディングをする中で苦労した点、自分たちだけでやったからこそ成長できた点などがあれば教えてください。
Bobby:少しだけSteel City StudioのプロデューサーのPhil Gornellに手伝ってもらっているんだけど、自分たちでレコーディングするってのは、今までとは色々と違って大変だったよ。かなり時間がかかったし。色々な意味でバンドに影響を及ぼしたと思う。精神的にも辛い時期もあっただろうし。だけど、結局はプラスになることもたくさんあって良い経験になったと言えるんだけどね。色々あるから面白いんだと思うよ。
一番辛かったのは、自分たちが思っているサウンドをなかなか表現出来なかったこと。ある程度まではうまくいくんだ。問題は、そこから。あとは時間との闘いだね。リリース日は決まっていて、それにあわせてプロモーションもあるし、スケジュールに追いつめられていく感じは辛かったね。
──今作ではMe Vs Heroらしいメジャーコードのキャッチーなポップパンクだけでなく、マイナーコードを使った哀愁を感じさせる様な要素も入ってきていますが、そういう要素は意識的に取り入れたのでしょうか?
Bobby:最高の質問をありがとう。今回、俺たちはよりダイナミックなサウンドを求めていたんだ。アッパーなポップパンク色は控えめにしてね。他のポップパンクバンドがやらないような*インヴァージョンもやったし。完璧な作品が出来たと思うよ。すごくまとまった作品になったと思う。前作は前からある楽曲を録音しなおしたものと新曲を加えたものだったから。だから、今作は心から満足できる作品になったと思うよ。
*コードの配列を変える手法のこと。配列を変えることによって、同じコードでも違う響きを得ることができる。
──今回ゲームアプリを作って、そのゲームの中でアルバム曲のストリーミングを行うという面白い試みをされていましたが、そのアイデアはどこから生まれたのでしょうか?
Bobby:あれはGrantのアイデアだね。最高のアイデアでしょ。The Wonder Yearsと日本をツアーしているときに、色々と考える時間があったんだ。長距離移動が多かったからね。Grantがそのアイデアを話したとき、なんて頭が良いヤツだと思ったよ。ゲームをしてそのBGMをすぐダウンロードするなんて、面白いだろ。アルバムカヴァーのキャラクターをプレイするゲームってのも面白いしね。
──1stアルバムをリリースした頃に比べると、Neck DeepやGnarwolvesも出てきて、UKのポップパンク・シーンも大きく変わってきたと思います。今のUKのポップパンク・シーンについてどう思いますか?
Bobby:あの頃はもっとポップなバンドが多かったと思うけど、今はシリアスというか繊細な感じのバンドが増えたんじゃないかな。Gnarwolvesとか良い作品をリリースしているよね。
今のシーンはすごく良い感じだと思う。良いバンドもたくさんいるし、良いライブハウスもあるしね。もちろん良くないのもあるけど。UKもアメリカみたいにDIYな感じでやる風潮にもなってきたと思うよ。地下室とか家とかでもライブをするようになってきたし、俺はクールだと思う。目の前でバンドがプレイするのは迫力があるしね。
──再来日を心待ちにしている日本のファンに向けてメッセージをお願いします!
Bobby:Pizza Fat Girlともまたツアーしたいし、早く日本に行きたいよ!日本のみんなに会えることを楽しみにしているから!
Interview:Nobuya Fukawa
Translation:Ken-Ichiro Arima

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