【FEATURES】Waterparksインタビュー:Good CharlotteのBenji Maddenがプロデュースを手掛けた注目作をフロントマンAwstenが語る
昨年11月にEqual Vision Recordsと契約、同月に行われたGood Charlotte復活ライヴのオープニングアクトに大抜擢され一躍注目を集めたWarterparks。そしてGCのBenji Maddenと、5 Seconds Of Summer, All Time Lowを手掛けるCourtney Ballardをプロデューサーに迎えたNew EP「Cluster」はポップパンクの枠だけでは収まりきらない、これからのシーンの担い手になり得る大きな可能性を示した傑作となった。New EPリリースまでの経緯や収録曲について、フロントマンのAwstenに語ってもらった。。
単に「ポップパンク」っていう枠に収まらないように常に取り組んでいるんだ
──Alternative Press Japanでの初のインタビューとなりますのでバンド結成のいきさつとバンド名の由来を教えてください。
Awsten: やあ、はじめまして!1st EP、「Airplane Conversations」を2012年の4月にリリースして、その直後にライヴ活動をするためにGeoffとOttoをバンドに誘ったんだ。初ライヴは2012年8月17日にテキサス,ヒューストンのWarehouse Liveでやったよ。バンド名の由来は、メンバーみんながウォーターパークの波のプールで小便/塩素を過剰摂取して死にかけた経験があるからなんだ(笑)。
──2012年から自主でEPを2枚リリース、そして2015年にEqual Vision Recordsと契約して、今回レーベル契約後初のEPリリースとなりましたがお気持ちはいかがですか?
Awsten: 全プロセスにおいて100%自分に制作面での決定権があるからセルフリリースは良いことだと思う。Equal Visionと契約するにあたって、一番嬉しかったのはすべてに対して制作面でのコントロールを任せてもらえたことなんだ。正直に言うと、「Cluster」は契約してもしなくてもリリースする予定だったんだけど、契約していなければクオリティはそれほど良くなかったかもね(笑)。バックにチームがいることはものすごく嬉しいよ、彼らがいなかったら今「Cluster」を気に入ってくれている人たちの耳に届かなかったかもしれないから。Equal VisionとマネージメントのMDDNは最高だよ。
──Good CharlotteのMadden兄弟があなたたちを高く評価して、今作の制作プロデュース、またマネージメントも彼らがしているとのことですが、そこに至るまでにどのような経緯があったのでしょうか。
Awsten: 僕たちのレーベルのA&Rがいろんなプロデューサーにアプローチして「Cluster」をどこでレコーディングするか決めようとしていた時に、Madden兄弟とCourtney BallardっていうMadden兄弟のインハウス・エンジニアにもデモを渡してたんだ。どっちも僕たちの音楽を気に入ってくれて、Madden兄弟は「何てハンサムな奴らだ、俺らと一緒にツルんでいられるようにマネージメントをしてあげよう」って話していたらしいよ。数週間後にロスに行く予定だったんだけど、彼等が明日来いって言うもんだから、僕は仕事を早退して彼等に連絡したんだよ!翌日の午前6時に空港について、午後には彼らと会ってたんだ。
──では今回のEPについて伺います。プロデューサーにBenji Madden (Good Charlotte, 5 Seconds of Summer)とCourtney Ballard (5 Seconds of Summer, All Time Low, The Used)の2人を迎えていますが彼らとの作業はいかがでしたか?
Awsten: CoutneyとBenjiと一緒に仕事をするのは最高だった。彼らのスタジオには様々なアンプやギターがあるから、今まであまり気にしなかった音質やサウンドの実験もできたんだ。二人ともめちゃくちゃ優しかったんだけど、スタジオはお化けがでるところだったんだよ!優しい人とお化けはどっちも僕の好きな物のトップ10に入るから有意義な時間を過ごせたよ(笑)。
──また今作の楽曲ではBass演奏を元My Chemical RomanceのMikey Wayが担当したそうですね!
Awsten: ギターのトラッキングしている間に、Benjiが「Awsten、Mikeyだよ」って紹介してくれて、握手した時に頭の中で「うわー、マイケミのMikeyじゃん!!」って思っていたんだけど、Ottoもまったく同じリアクションだったね。二人ともMy Chemical Romanceの大ファンだからね。しばらく話してたら、Benjiがボソッと「「Cluster」にMikeyを参加させたくないか?」って聞いてきたから、僕たちは全員で「もちろん、今すぐお願いします!!」って言ったんだ。Mikeyはすごくクールで素晴らしい人だから、そんな人と知り合いになれて本当によかったよ。
──リード曲 ”Crave” はポップパンクの概念を超えた面白いアレンジが際立つパワーポップソングですね、どういったプロセスで曲作りをされたのですか?
Awsten: デモは僕の部屋でランダムにアイディアをぶつけ合うっていう、いつもの曲作りと同じやり方だったよ。当時Geoffが彼女と別れたばかりでそれについての曲を作りたがっていたんだけど、彼は本当に歌詞が書けないから、彼の気持ちになって僕が歌詞を書いたんだ。別れた後ずっと一緒にいたから彼の気持ちはよく分かっていたし、彼の立場で書くことができた。音楽に関しては、単に「ポップパンク」っていう枠に収まらないように常に取り組んでいて、この曲も同じように考えていたんだ。“Crave” を作っている時、アリーナでも壮大に聞こえて、こじんまりとしたパンキーなクラブでも相応しい音になるようにしたかった。サビが完成してレコーディングしたんだけど何か足りないような気がしたから、エレクトロパートに、車の中でハミングして録った色々な音を入れたんだ。それがこの曲のエレクトロパートのフックになったんだよ。今でも携帯のボイスメモにおかしな声が残っていると思う(笑)。
──打って変わって “No Capes” のような突き抜けるようなサビに爽快なメロディックサウンドのライヴで映えそうな楽曲もありますね。
Awsten: この「No Capes」だけがスタジオに入った時に未完成だったんだ。最初にフックを作った時はAメロの始まりに使おうと思っていたんだけど、コントロールルームで歌った時に、「ビッグなメロディだからサビのフックにした方がいいね」ってみんなの意見が一致したんだ。
──Never Shout Neverのアメリカツアーへの参加が終わったばかりだと思いますが、これが自身初のツアーでもあるそうですね。ツアーはいかがでしたか?また今後もツアーやライヴは精力的に行っていくのでしょうか?
Awsten: そう、終えたばかりなんだ!僕たちが望める最高のファーストツアーだったよ。他のバンドたちは優しくしてくれたし、会場も良くて、僕たちを気に入ってくれた沢山の親切な人たちと出会った。これからSXSW(South by South West)でプレイするのと、4月にはSet It Offとのショウがいくつかある。それ以外は今はまだ教えられないんだ。
──すでに来日を希望するファンの声が届いています!日本のファンへメッセージをお願いします!
Awsten: こんにちは。日本にいて、僕たちの存在を知っていてくれてありがとう!最高だよ!すぐに会おうね!
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